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仏像のひみつ

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仏像のひみつ

山口勉(著),川口澄子(イラスト)

やっぱ「仏像かっこいい」と思わせてくれなくちゃね。仏像入門本ではベスト。

2007.1
出版社/著者からの内容紹介
東京国立博物館の人気展示から、初めての、ほんとうにやさしくて楽しい仏像ガイド、ついに誕生です。

仏像本には陥りやすい欠点がありまして、
  1. 価値中立、どれもが仏様。
  2. 凡長、羅列、単なる薀蓄
  3. 編集がいまいち、装丁がいまいち、紙面が辛気臭い
要するに「メリハリがない」んですが、この本は好いです。普通の本のレベルです。素直に仏像を楽しみたい人の良きガイドとなるでしょう。仏様別に例として収録されている仏像の選択も適切。資料的価値やら何やら抜きに「おお、かっこいい」と思える像が選んである(というか東京国立博物館が殆どなんですが)。撮影もグッドです。やっとあたりまえの本が出た。

2008.3 amazonへの投稿
仏像の「ひみつ」と題してありますが優れた入門書です。

今まで仏像の本というと、
1.教科書的なもの(仏教そのものの解説が中心。写真は小さい白黒)
2.網羅的な写真集(文化遺産としての解説が中心)
3.単なる観光ガイド(古寺めぐりの解説が中心)
のいずれかで、「仏像」の入門書が以外となかった様に思います。「ちょっと知りたいな」くらいの「興味」では取りつく島がなかったんではないでしょうか。

本書はそのいずれでもなく、あくまで「仏像」についての「入門書」ということを念頭においた構成になっています。見やすい紙面、こなれた解説、ちゃんとした写真(書籍としては当たり前の事ばかりなんですが)。それらが相まって「なるほど仏像っていいかも」「ありがたいもんだったんだ」と思わせてくれる。そういうのがやっと出た訳です。もっと知りたくなるしもっと見たくなる。

写真が載っているのは東京の博物館収蔵のものが多いのですが、あくまで例として載っているので、どこにお住まいの方にも初めての一冊としてお勧めできます。友人を無理矢理拝観ツアーに連れていく時に電車の中で読んでもらうのにも丁度いい。

やっぱり入門書はワクワクさせてくれなくちゃね。

DATA
  • 大型本112ページ
  • 朝日出版社 (2006/5/27)

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