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終戦直後もの

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終戦直後もの

理屈抜き。とにかく生きる。

ニッポン・ハリウッド|終戦直後もの|オースティンパワーズ

「犬死にせしもの」「狼」

2006.3.16

終戦直後の時代って、普通の人が普通に実行力があって、それが普通に前提とされている時代だったのかもしれない


「犬死にせしもの」では、真田広之が過剰に真田広之の演技なのだが、その気負いが帰って若さをストレートに感じさせてくれた。自分の若い頃を思い出して少し照れた。佐藤浩市は、まだ男前として気取り切れてなかったりして、自分の持って行き場のなさをモリモリと充満させているのが見て分かる、というあたりで若さを感じさせてくれた。


それとは逆なのが平田満で、いつもながらの非現実的に不幸な設定がイタくて見てられないはずなんだけど、この映画では何故か等身大の人間味が若干感じられて僕的にはギリギリOK。


今井美樹が好演。彼女のベストアクトの一つに入るのではないか。少なくともマドンナ役の安田成美を完全に食っている。西村晃も脂が乗り切っていて凄みを伴った端正さという感じのいぶし銀。



「狼」では、昔の日本映画でたびたびあることだが、個性のある役者がそれぞれにぴたりとはまっていて実に自然。普通に隣にいたらかなりキャラの立った人たちのはずなのに。


アマゾンで調べると、どうやらインディーらしいんですよこれが。でもって、この監督の映画は続々DVD-BOXになってるし、古いインディー系日本映画のコンピレーションDVDみたいなのもあるみたいなので今後も楽しみです。

DATA

犬死にせしもの
(出演)真田広之,佐藤浩市,安田成美,今井美樹,西村晃
(監督)井筒和幸
(出演)乙羽信子,高杉早苗,菅井一郎,殿山泰司
(監督)新藤兼人




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