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マクロ経済学の古典と教科書

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マクロ経済学の古典と教科書


雇用・利子および貨幣の一般理論


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新訳


雇用、利子および貨幣の一般理論 上

ケインズ (著), 間宮 陽介 (翻訳)
2008.1
待望の新訳です。活字も変わって読みやすさがグッとアップ。文庫は一行が短いのでテンポがもひとつになりやすいんですが、贅沢は言えません。買うならこれ。

訳者の間宮氏はアンチグローバリズム。しかも美文家。きっと伝わる言葉で訳してくれているでしょう。二度目の大不況が来そうな今が旬。世紀の大古典を読もう!

  • 岩波文庫 白 145-1 (2008/1/16)




岩波文庫(1989)

プロテスタンティズムと資本主義の精神

マックス・ウェーバー

内容(「MARC」データベースより)
営利の追求を敵視するピュリータニズムの経済倫理が実は近代資本主義の生誕に大きく貢献したのだという歴史の逆説を究明した画期的な論考。ヴェーバーが生涯を賭けた広大な比較宗教社会学的研究の出発点を画す。

近代の大切な古典。
グローバリズムがどこからやってきたのか、正体は既にこの中に。

2007.8
資本主義。理念、あるいは論理的可能性としての資本主義ではなく、現実に目の前に展開されている人々の活動から「資本主義」というものを明確に切り取って見せて、その輪郭を確定したのは本書であると言っていいと思います。というのも、資本主義という言葉が彼の創作ではなかったにせよ、本書以降、「資本主義」について議論する場合は本書が指す内容を以てその対象とされてきたからです。その意味では「共産主義」を生みだしたマルクス、エンゲルスでさえも例外ではなく、あくまで西欧知識人の一人であると言えます。

話は変わって、「親がなによりも成すべき大切な仕事は、子供に名前をつけることだ」という言葉を聞いたことがあります。名前をつけてこそ意味をもつものとして存在できると考えれば、確かにそうでしょう。

資本主義とプロテスタンティズムとの関係についての本書の指摘は、実証的にはほぼ反駁されつくしているとも聞きますが、それでも本書のストーリーを以てして始めて資本主義というものが腑に落ちるというあたりが古典の古典たる所以。やはり父は偉大であります。

グレたり泣いたり笑ったり。そうしてみんな大きくなったのです、というぐらいの重みがある本。

そして今や、神は死んでしまった...

買うんだったら

読むのがラクーなワイド版があるのだ。

ワイド版岩波文庫(1991)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

マックス ヴェーバー Max Weber (著), 大塚 久雄 (訳)





国富論
国の豊かさの本質と原因についての研究 上・下

アダム・スミス

いいのが出たねえ。

2008.1
2冊で7000円ほどになりますが、決して高くない。文庫本で揃えたら各社とも3冊セットで各巻分厚く合計3000円以上。それならこちらのハードカバーの方が断然いいです。新訳、美しい活字、ゆったりした配置。読むならこちら。
  • 日本経済新聞社出版局 (2007/3)



新訂 経済学入門

林 敏彦

丁度良い入門書が少ない中で

2006.9.12
ミクロ、マクロとも満遍なく解説。色んな理論を説明する際に、其の背景になつてゐる発想から解説してくれてゐるので、入門書に有りがちな公式集の様な無味乾燥さが全くない。分量も丁度良い。お勧めであります。
目次
  1. 経済学の考え方
  2. 消費と消費者
  3. 生産と企業
  4. 市場の役割
  5. 政府の役割
  6. マクロ経済
  7. お金と金融
  8. 物価の話
  9. 景気の話
  10. 日本の高度成長
  11. バブルと恐慌
  12. 大震災の教訓
  13. 世界との競争
  14. 持続的成長
  15. 経済と幸福
出版
放送大学教育振興会(2004/03)(放送大学大学院教材)



ウッシュリスト

新しいマクロ経済学
―クラシカルとケインジアンの邂逅

齊藤 誠

内容(「MARC」データベースより)
中級マクロ経済学のテキスト。財市場と資本・金融市場に焦点をおきながら、新しいマクロ経済モデルを解説。ミクロ的な基礎をもつ、マクロ経済モデルの基本的な考え方を習得できる。各章にトピックスを追加。

以下、amazonのレビューを以って紹介に代えさせていただきます。

マクロ経済学を勉強するには欠かせない1冊だと思います。, 2006/10/21

会社員(クリックすると会社員さんのレビューすべてが見れます。)
30 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

旧版に対する評価は、多くの人が知っていると思います。今回の改訂では、この本の持つよさを維持しつつ、新たにトピックを追加し、400ページを超える本になっていることが最大の特徴であると思います。具体的には、以下の3点です。
  1. 旧版の2章の合理的期待形成と新古典派成長モデルに補論として「消費の恒常所得仮説」、「最大値原理の基礎」、「凸状の調整費用とトービンのq」が加わり、消費行動や投資行動を新古典派的な側面から分析したパートが加わっています。調整費用の話は最大値原理を用いた新古典派的投資理論を扱っていますのでローマーなどの上級テキストの補完としても役に立つと思います。
  2. 3、4章では「効用関数の形状と危険回避行動」、「世代重複モデルにおける完備市場取引」、「情報の非対称性下での最適保険契約」、「預金契約と金融危機」、「逆選択と保険市場」等が加わり、情報の非対称性、リスクと金融などミクロ経済学の色彩が強いパートが加わっています。
  3. 5、6章では、「物価水準とインフレーションの理論」、「不完備市場環境におけるフリードマン・ルール」、「モラルハザードと経済政策」などのパートが加わっています。特にWoodford等に代表される物価水準の財政理論もコンパクトにまとまっていますので、近年のマクロ経済政策の最新トピックにも触れることが出来ます。

以上のように、この他にも細かなトピックが加わり、以前の旧版に比べてかなりのボリュームになっています。最近のマクロ経済学は、ミクロ経済学の言葉で語られる範囲が非常に増えてきています。今回の新版もこの流れに沿ったものといえます。また、マクロ経済学自体の範囲が非常に細分化され、精緻化されてきている中で、このような本で、マクロ経済学全体を俯瞰する意義は大きいと思います。本を買うときに「注文を確定する」をクリックするのはとても憂鬱で勇気が必要なんですが、この本を手にした時の満足度は十分にあると思いますので、マクロ経済学を勉強している方のみならず、ミクロ経済学を勉強している方にも是非、一度、読んでもらいたい本です。


詳細

単行本: 411ページ
出版社: 有斐閣; 新版版 (2006/10)
ISBN-10: 4641162735
ISBN-13: 978-4641162730
発売日: 2006/10
商品の寸法: 21.2 x 15.4 x 2.8 cm



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