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経済政策を歴史に学ぶ

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経済政策を歴史に学ぶ

内容(「MARC」データベースより)
格差社会、小泉政権の経済政策、エコノミストの役割…。多くの諸問題を気鋭の経済学者が舌鋒鋭く論じる。笠信太郎、石橋湛山、西部邁、バーナンキなど多くの論客たちの言説を検討しながら、日本の今までとこれからを考える。

構造と循環は分けましょ。石橋湛山で締めくくる志。

2006.12.15
小泉政権下の社会情勢、政策、結果としてのデフレと失業などは、1930年代、つまり2.26事件とかが起こって「戦争するぞー」って勢いがつき始めてた頃と良く似ているという事は各所で指摘されている。そこで出たのが本書。気鋭の経済学者が御用エコノミスト達の「構造改革」を一刀両断。

本書での筆者の主張はこれに尽きる。
  • 日本の停滞(中略)「格差社会」や「日本の没落」、「長期停滞」などはすべて循環的な問題の長期化
また、こんなことをストレートに言い切っている人は他で見たことが無い。
  • 構造改革主義が問題とする「構造的問題」が、自国一国の政策と従来の担い手では負えない代物である
処方箋としてはリフレ論者らしくインフレターゲットなんだけど、これがバーナンキなんて出してきて権威付けてるところが弱い。もっと力強い処方箋で構造改革主義者を唸らせて欲しい。今の日本に高橋是清が居ないのが辛いね。い出よ、石橋湛山(但し健康には注意してね)。

  • ソフトバンク新書 (2006/8/17)
  • ISBN-10: 4797336552

参考リンク
著者のwebサイト田中秀臣のノーガード経済論戦
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