響きライブラリー
三島由紀夫
最終更新:
library
-
view
書籍ライブラリ
小説が有名ですが、論説がなかなかいいのです。
川端康成・三島由紀夫往復書簡
内容(「BOOK」データベースより)
東大在学中の三島由紀夫は、処女小説集『花ざかりの森』を川端康成に送り、昭和20年3月8日付の川端の礼状から、二人の親交が始まる。文学的野心を率直に認めてきた三島は、川端のノーベル賞受賞を機に文面も儀礼的になり、昭和45年、衝撃的な自決の4ヶ月前に出された永訣の手紙で終止符を打つ…「小生が怖れるのは死ではなくて、死後の家族の名誉です」恐るべき文学者の魂の対話。
そんなものすごい本だとは思いませんが
丁寧な手紙の書き方の勉強にはなります
葉隠入門
三島 由紀夫
Amazon.co.jp
『葉隠』は、佐賀鍋島藩に仕えた山本常朝が、武士道における覚悟を説いた修養の書である。太平洋戦争時に戦意高揚のために利用され、それゆえ戦後は危険思想とみなされることもあったが、その世間知あふれる処世訓は、すぐれた人生論として時代を越えて読み継がれている。
本書は、『葉隠』を座右の書とする三島が、抜粋した名句からエッセンスを抜き出し、中核をなす「死の哲学」に解釈を加えたもので、『葉隠』の魅力と三島の思想が凝縮された1冊になっている。
武士といえども藩の組織人であり、彼らに説かれた処世訓は今の企業人にそのままあてはまるものが多い。トップの決断の仕方、上司や部下をうまく操る方法、立身出世の条件、リストラの仕方、仕事の優先順位の決め方などは大いに参考になるはずだ。また三島による「準備と決断」や「精神集中」などのエッセンスは、このノウハウが小手先から出たものではなく、並々ならぬ覚悟から生まれていることを教えてくれる。ほかに恋愛論や子どもの教育論などもあり、生活全般におけるユニークな視点を見つけることができる。
三島は『葉隠』を、死を覚悟することで生の力が得られる逆説的な哲学としてとらえている。「死という劇薬」が生に自由や情熱、行動をもたらすとし、それらが失われている現代の生に疑問を投げかけている。本書が書かれたのは三島が自決する3年前の昭和42(1967)年。三島を「行動」に駆り立てた思想の一端に触れることができるだろう。(棚上 勉)
武士道は生きている
2008.1
というのが、初刊本の副題です。この本で「 葉隠 」に興味を持って、現代語訳なんかを立ち読みしてみましたが、どうやら退屈な部分も多いのです。この「 葉隠入門 」の方が私は好き。
- 詳細
- 出版: 新潮文庫 (1983/01)
- ISBN-10: 4101050333
- ISBN-13: 978-4101050331
- 発売日: 1983/01
英訳も出ています
葉隠入門―The Samurai Ethic and Modern Japan
三島 由紀夫 (著), Kathryn Sparling (翻訳)
三島 由紀夫 (著), Kathryn Sparling (翻訳)