【名前】No.2『金獅子』 / ライラ・スリ・マハラニ
【性別】女性
【年齢】23
【性格】傲岸不遜にして尊大。自分こそが最強であり、この世界で唯一価値のある存在だと信じて疑わない。弱者を見下し、強者には興味を示すが、それも自分の力を証明するための踏み台程度にしか思っていない。
【容姿】マレー系の美しい顔立ちに、腰まで伸びた深い黒髪。琥珀色の瞳には常に獰猛な光が宿っている。額の中央にⅡの刻印が深く刻まれ、それを隠すように金色の髪飾りを着けている。伝統的なマレーの王族衣装を模した豪奢な金襴の衣を纏い、首には巨大なライオンの牙で作られたネックレスを下げている。右手には黄金に輝く三叉の短槍を携帯し、獅子の名に相応しい威圧的な佇まいを常に保っている。

【神禍】
『第二崩壊・獣狩猟法(ラジャ・シンガ・ペルブルアン)』
思想:強者だけが生き残る権利を持つ。弱者は強者の糧となれ。

 第二の災禍。
 神が地へ降ろした黄金の獅子。
 獅子は選別する。力による法を敷き、強き者を讃える。
 たとえその先が地獄に続く崖だとしてもお構いなしに。

 一定範囲内を「猟場」として支配し、その中では絶対的な力の序列が適用される神禍。
 猟場内の全存在は自動的に「王」「狩人」「獲物」の三階層に分類され、上位者は下位者に対して圧倒的な身体能力向上を獲得する。
 階層は流動的で、下位者が上位者を「狩る」ことで昇格可能だが、常に頂点に君臨する「王」の座はライラ固有のものである。
 猟場内で狩りが行われる度に、狩られた者の生命力と闘争本能がライラに還元され、彼女の肉体と精神を更に強化する。
 つまり猟場が活性化すればするほど王である彼女の力も増大し、やがて一国の軍隊をも単身で蹂躙する怪物へと成長していく。
 猟場は彼女の意思で自在に拡大縮小でき、最盛期には都市圏全体を包み込む規模にまで達していた。

【詳細設定】

 過重神禍・十二崩壊。
 寒冷化現象の黎明期、地球上に十二体発生したとされる特級の災禍。
 人類滅亡の引き金となった災禍の一体にして、東南アジア全域を血と恐怖で染め上げた「金獅子」。

 ライラ・スリ・マハラニ。
 マレーシアにて発生した二番目の災禍。
 絶対的な力による支配で文明社会を根底から破綻させた暴君として記録されている。
 弱肉強食の掟。生存競争こそが進化の原動力であり、淘汰されるべき弱者を温存することは種全体への冒涜だと説く独裁者。

 彼女は農家の娘として生まれ育ったが、持ち前の武芸の才覚で田舎町の自警団に参加していた。
 武術に長けた幼馴染のラタン・サリムと共に、彼女たちは村人たちの頼れる守護者として慕われていた。

 しかし全球凍結の混乱で治安が急速に悪化する中、神禍覚醒と共に彼女の中で何かが決定的に壊れた。
 突如として「弱者を守る」のではなく「強者だけが生き残る世界」こそが真理だと確信し、180度転換した思想を実行に移した。

 神禍覚醒からわずか一夜で、彼女は故郷の田舎町全体を猟場に変えた。
 顔見知りである住民たちに生存を賭けた競争を強要し、勝者には豊富な物資を、敗者には死を与えた。
 この狂気的な統治は瞬く間に周辺地域に波及し、半年も経たないうちにマレーシア全土が彼女の猟場と化した。
 更に彼女の影響は国境を越えて拡散。タイ、インドネシア、ベトナムの各地で彼女の思想に感化された模倣者たちが現れ、東南アジア全域が無秩序な殺戮の場となる。
 各国政府は彼女の鎮圧を試みたが、猟場内では軍隊すら彼女の支配下に置かれ、組織的な抵抗は不可能だった。

 国際社会が彼女を「第二崩壊」として認定した頃には、既に東南アジアの文明インフラは完全に崩壊していた。
 生き残った人々は彼女の掟に従って生存競争を続けるか、危険を冒して他地域へ逃亡するかの二択を迫られた。

 竜禍の支援を受けた幼馴染――ラタン・サリムとの最後の対峙は、故郷の町の中心部で行われた。
 かつて二人が平和を誓い合った場所で、今度は互いの思想を賭けた死闘を繰り広げたのである。
 結果的にサリムは重傷を負いながらも逃亡に成功したが、この戦いで彼女は「過去の弱い自分」を完全に葬り去ったと確信した。

 やがて人類滅亡が決定的となり、他の十二崩壊と同様に彼女も表舞台から姿を消した。
 しかし東南アジア各地に残された「猟場の痕跡」は今なお機能しており、彼女の生存を示唆している。
 現在も世界各地で散発的に確認される「生存競争型コミュニティ」の多くが、彼女の思想的影響下にあるとされる。

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最終更新:2025年06月08日 23:52