アットウィキロゴ

豚男ビリー


豚男ビリー(ぽーく-びりー,Pork Billy)は優遇蝕を扱う
食糧族商陳家講”を根城とする妖怪機仙である。

豚貌の獣神

ビリーを特徴付けるのは豚様に変形した相貌、肉の落ちた
異常な痩身、そして様々な動物の毛皮、皮革のパッチワー
クの様な体表である。隆起した顔の筋肉からは一切の表情
は消えうせ、熊、鹿、兎からカワセミに至るまで童話の千
匹皮もかくやとする混沌とした彩りはビリーに「野生の信
奉者」として相応しい神性を与えている。

体を覆う獣皮はビリー自身の持つ自然への畏敬の表れであ
り、その醜い顔は彼自身がイメージする「人間の貪欲が生
み出す罪」の似姿である。


経緯

冬寂初期、遺伝子工学技術者であったビリーは陳家講座主陳英秀
出資する化外地営利調査団に同行。現地で遭遇した「YHWH」を名
乗る奇妙な動物園環境相体との交感の末仙化に近い変化が彼の身に
起こった。

過激自然主義(エコテロリズム)の権化【論及】

ビリーは“怒れる自然”の代弁者としての役割を自身に
課し、それを見事にやり遂げる。彼にとって経済活
動とは只の手段に過ぎない。彼の目指す最終的な到
達点はただ一つ『大自然の復権』、人類文明の解体
である。人類文明の解体とは即ち眼差しの解体、世
界の幹束たる主体現実の崩壊を示唆するものだ。

妖怪機仙としてのビリー

ビリーは非盤古由来の機仙として稀有な存在である
のみならず、像獣と主人格とが支配-被支配の関係
を結ぶことなく深いレベルで同一化が進んでいる事で
安定した仙化が施された機仙には到底持ち得ない特
異な機功を発現した点で正に大駒級の妖怪機仙である。

未踏の楽園
ビリーはいつも浅い眠りの中にいる。彼は無意識下では
既に、彼は己が達成すべき「大自然」の中で夢遊してい
る。ビリーの自意識の輪郭から滲み出す様に湧き出す「
大自然」はただ立ち振る舞うだけで周囲の有様を一変さ
せてしまう程だ。彼が一歩を踏む毎に床が芽吹き、飲み
下した杯には淡い苔が生える。

豚男は年にして数回の周期で深い眠り就く。時を同じく
して陳家講も休業期を迎える。「大自然」は彼等の旗艦
を被い、皆を平等に眠りに誘うからだ。花は甘い香りを
放ち、艦内に満ち溢れる。その光景を陳家講の、豚貌
の行者の崇拝者達は「未踏の楽園の姿」と評する。

伝播する差分生命
ビリーが撒き散らす「大自然」の組成はYHWHに酷似する。
彼の志向する未来はYHWHの奏でる未来でもある。彼もま
たYHWHの繁殖行為の一環であろうか。
最終更新:2012年04月09日 15:20