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RY3 - (2010/04/14 (水) 14:26:09) のソース
*RY3 せっかくだから対戦しようよ 「じゃあ、せっかくだから対戦しようよ?」 公旗が来たのを見て、ガン太君が口を開いた。 「そうね。いいわね対戦!」 そう言ってあたしは4人を見る。 こういうのは指名したもん勝ち!せっかく対戦するんだから、強そうな人がいいな。 「では、私は君と対戦させてもらおうかな」 公旗がガン太君を指差した。 レディーファーストの精神はやっぱりないみたい…。 「あたしはギラ助君、あなたと戦いたい!」 負けないように、あたしも声を上げ指名した。 「いいぜ!」 ギラ助君は快く返事をしてくれた。 よし、決定! 「じゃあ…俺と戦ってくれる人~」 藤野は残ったゲル男さんとザク美ちゃんを見た。 ゲル男さんの手が上がりそうになったが、それを遮るザク美ちゃんの声。 「はい!私!」 やれやれという風なゲル男さん。 勝気な妹に手を焼くお兄さんって感じ。あ、あたしゲル男さんと戦ってみたいかも。 でも、女に二言はないわ!まずはギラ助君!時間ならたくさんあるしね。 「でも、最初はギラ助達の対戦見ようよ!せっかくだしさ!」 「だな、名案」 ザク美ちゃんの言う「ギラ助」はなんか言葉の端に棘があるけど、あたしにはなぜか親しみをこめた響きに聞こえた。 気のせい? 対戦の組み合わせが決定したあたしたちは、ぞろぞろとデュエルスペースの一角に移動した。 「では、私たちは始めさせてもらう」 席に着いた公旗が言った。 向かいに座ったガン太くんも、デッキケースからデッキを出しているところだ。 ガン太君、気をつけて。その人変人よ!! 「じゃあ、俺はこっちを見させてもらおうかな」 ゲル男さんは、スタスタと公旗たちの机の脇に行った。 「あたしたちも始めよっか?」 「ああ、いつでもいいぜ」 あたしはデッキケースからデッキを出す。 ××× じゃんけんで勝ったギラ助君が先攻。 場には赤Gが3枚と内部調査。赤中速かな? 「ターン終了よ」 あたしは3ターン目を終える。 場には白Gが3枚並んだだけ。 「ドロー、赤基本Gを配備してノーティラスのカードをプレイ、攻撃に出撃だ」 「何もないわ。4点でいい?」 ギラ助君は対戦前とちょっと違う雰囲気。 なんだか怖いよ? 「あぁ。ターン終了」 あたしはドローする。 いいこと思いついた!相手はきっとカウンター握ってるから、G出す前に中東使ってGを探すフリをすれば、カウンター使わせられるんじゃない?? 「うーん、中東国の支援を使うわ」 「カウンターさせてもらうぜ、露払いのカードだ」 来た!ドローはできなかったけど、カウンターを使わせることができた! って露払いか…コマンドとオペレーションしかカウンターできないカードだから、どの道ドロー系のカードをカウンターするつもりだったのかも…。 「Gはあるのよん♪」 あたしは中東がカウンターされた直後に、手札から基本Gを出した。 ギラ助君は別に驚いた様子はない…G出した後の中東でもカウンターしてたって顔。 …やっぱりか。 「ターン終了」 ギラ助君はターンを開始した。 ドローして5枚目のGカードが並ぶ。 「配備フェイズ、密約(1)をプレイ、対象は俺」 「オッケー」 ギラ助は2ドローして手札からカードを出した。 「ギラドーガ(レズン機)を配備」 リロールインのアタッカー!ロール効果はおまけ程度にしか考えてないわけ? あたしはそんなことを思いながら、Gをロールした。 「宇宙にノーティラス、地球にギラドーガを出撃させる!」 こっちはまだ4Gだから何もなし、8点受けるしか…。 でも5G揃ったらこっちのもんよ!ユニットパワーでは圧倒的に白が有利!カウンターだって無限にあるわけじゃない! 「8点受けるわ」 「ターン終了だ」 あたしはドローする。 さっきの中東がカウンターされたせいで、手札にはGはない。 「ドロー…よし、ハッキングをプレイ!」 勢いよく引いたカードを出す。 でも、内心はドキドキ。 G欲しいよ!カウンターしないで! 「それは通しだ」 「よし!」 あたしは本国の上3枚を見てそこからGを出す。 「フリーダム(ハイマットモード)をプレイするわ!」 「いいぜ」 カウンターはなし!いける! 「攻撃ステップにフォースインパルスをプレイ、補給を解決!」 「それも通しだぜ」 2枚のユニットは、完全にギラ助君の2枚を凌駕してる! カウンターもないみたいだし、このまま行かせてもらうわ! 「カウンターされなきゃ、白のユニットサイズは赤を圧倒できるわ!宇宙にインパルス、地球にハイマットを出撃!」 「…赤が”カウンターだけ”の色だとおもってもらったら困るぜ!!」 !? 「信号弾のカードをフリーダムガンダムにプレイ!さらに、追加で合計国力が同じインパルスガンダムを対象に取るぜ!!」 やられた! バウンスカードか…カウンターされないからって調子乗ってたわ…。 しかも、ハイマットとインパルスの合計国力は同じ。そのせいで両方バウンスされちゃってるし…。 「ギラ助なめると、痛い目見るわよ♪」 指を振って自慢気に言うザク美ちゃん。自分のことのように誇らしげだ。 二人がどういう関係か知らないけど、戦うからには常に最善を尽くすべきね! 「そうね…本気でいくわよ!ギラ助!」 あたしはギラ助を指差して、ターンを終了した。 「面白い!受けて立つぜ!」 つづく ---- [[前へ>RY2]] / [[あたガン-eTOP>the end of genesis My GUNDAMWAR type Y]] / [[次へ>RY4]] ---- txt:Y256 初出:あたしのガンダムウォー 掲載日:08.07.16 更新日:10.04.14 ----