ATAGUN@Wiki内検索 / 「#70」で検索した結果
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#70
#70 ブースターが来る あたしはビシッと指を立て、向かい側に座った『ワシ』を指差した。 それに気付いた『ワシ』は顔を上げる。 「うちの古田詩織が代わりに相手よ!」 「え~」 詩織は困ったような顔であたしを見る。 でも、この顔はそこまで嫌がってない。「しかたないね」の顔。 さー行きなさい!詩織! あたしは隣のテーブルの椅子を引き寄せて座る。 「お願いします」 礼儀正しく頭を下げる詩織。 カットが終わり、お互いマリガンチェックが終わって『ワシ』が青基本Gを出した。 どうやらあたしが椅子を持ってくる間にじゃんけんは終わってたみたい。 「北極基地をプレイするぞい」 「はい」 『ワシ』は手札をもう一枚表にする。拠点型ね。 にしても『ワシ』の外見と喋り方がかなり違和感あるわ。 「ターン終了して北極ドロー」 「... -
ATAGUN3
...詩織とデートなの #70 ブースターが来る #71 恫喝は容易く #72 詩織の理由は #73 誰かが捨てたモノ ~あたしのキッカケ編~ #74 エクシアを越えろ #75 1枚制限の罠 #76 審判を下す者 #77 やはり正義の女神 #78 突然の暴力に #79 異世界からの使者 #80 強襲!阻止限界点 ~伊達CS編~ #81 予選会場開場 #82 力押しでは無理? #83 ガイジンのコンボ #84 あたしのペースで #85 2回戦のフラッグ #86 凌駕する存在 #87 お昼休憩が肝心? #88 ミキオのリングだ #89 無限なる神力 #90 破壊と再生の #91 ロック対ロック! #92 5点の行方は #93 あたしの最終戦! #94 家名を持つ者 #95 戦いの終わり ~栄光の戦史編~ ... -
#73
#73 誰かが捨てたモノ 夕日が空き家のガラス戸から差し込む。 あたしは少し長めになってきた髪の毛を指でクルクルと巻きながら、今日誰かが言ってた「男子は髪が伸びるのが早いほどエロい、女子は髪が伸びるのが遅いほどエロい」とかいう話のことを考えて、クスリと笑った。 そんなんどこに根拠があるってのよ? 「そういえばさ、もうすぐタクスタ発売じゃん?今回は買うんだよな?」 武志は、カットしたデッキを公旗に返しながら、思い出したようにあたしに言った。今日は空き家にはこの3人。 タクスタ発売かぁ。もうそんな時期なのよね…。『武神降臨』が発売されてからあんまり経ってないように感じるけど、忙しかっただけかも。 「当然。去年のと違って白があるからね」 「だよな。青のカードトレードしてくれよ?俺は『破壊と再生の剣』のほうしか買わないから」 武志はそう言って... -
#7
#7 予約って大切よね 「大きいところの大会は、予約が必要なほど混む。よく考えたらそうよね」 あたしは、頬杖をつきながらマックシェイクのストローをくわえ、窓越しに通りを見た。藤野はハンバーガーを頬張りながら「わりぃ…」と言った。 今日は10時からの大会に出るために、わざわざ町に出た。でも、大会は予約でいっぱい。あたしたちは仕方なく、午後の「ブースタードラフト大会」に空きがあったので登録してきた。 「ブードラ出るなんて考えてなかったから、俺金ギリだぜ?」 「そんなに言うなら無理して出なくてもよかったのに~」 愚痴る松岡に、あたしは冗談半分で言った。でも1500円って結構な出費よね…服買ったから、あたしの財布も結構ピンチかも。 「だって20弾とエクステ2だったら、いいカード出そうじゃん?あそこシングルあるって言っても結構高かったしな」 松岡が続け... -
#78
#78 突然の暴力に 「惜しかったね、最後の」 あたしはそう言いながら、鞄を右肩にかけた。 大会は4回戦で終わり、剣治は最終的に4位。あたしの順位?聞かないでよ。 「いや、10枚見てプトレマイオスだけではさすがに俺の引きが悪い」 剣治はさらっと言って歩き出した。 なによ。さっきまで「黒勲章だ」だの「プルトーネ」だの喜んでたくせに。 こいつのこういうところがよくわからない。テンションの起伏っていうの? 「あ、時刻表持ってないわよ?」 「来るときも聞いた」 そんなことを言いながらあたしたちは路地を歩く。 ぶっちゃけこの町、伊達と違ってあんまり都会って雰囲気じゃないね…。一本外れた路地ってだけで、人は少ないわ街灯はまばらだわ。 でも、今日はいい刺激になった。地区予選では大暴れしてやるんだから。 「よーし、攻撃あるのみだー!」 ... -
#75
#75 1枚制限の罠 「エクシアをエクシア(セブンソード)に換装します」 「…!?」 「そしてエクシアを再介入、アストナージでバルチャーを付加したセブンソードを防御に出撃」 なにが”アストナージでリロールまでは解る”よ自分。 口に出してなくてよかった…。 「ダメージ判定ステップに行きたいですが?」 「いえいえ、防御ステップ規定後。セブンソードにツインバスターライフルをプレイ!」 あたしは流れるように手札からコマンドを出す。 ユニット1枚に5ダメージ。それだけ。でも強力! 「了解です、セブンソードが落ちて…交戦でエクシアが落ちますね」 矢田部は少し残念そうにエクシアをジャンクヤードに送った。 よし! あたしはグッと拳を握ってターンを終了する。 「ターン終了時にバルチャーポインイントが10あるのでガンダムエクシアを手札に移します... -
#71
#71 恫喝は容易く 「では、ハミングバード、補充要員に続き、さらにカットインじゃ!」 「?」 田代は、詩織にカットインの意思が無いと見ると、もう1枚の手札を表にした。 …? 「恫・喝!」 突如田代がすごむ。 なにが「どぉう・かぁつ」よ…いや、待って!? 「あ」 詩織も動きを理解したようで声を上げた。 恫喝で奪われたディープストライカー含め全てのカードを戻して、次に補充要員で手札に戻ったディープストライカーを本国に。そしてハミングバードのみが場に出る…。 ハミングバードが出撃した時点で、本国トップからディープストライカーが登場で8点クロックが完成…。 「理解したかの?1枚1枚のカットに意味はなくとも、全てが通ったときに初めてゲームは動く」 田代は、再びGが4枚並ぶ前に詩織の本国がなくなることを確信し、鼻を鳴らした。 ... -
#72
#72 詩織の理由は 「…コスモ・バビロンを配備したいです」 「了解じゃ…って、なんと?」 「コスモ・バビロンです…あ、読み方違いましたか?」 詩織は「あれ?」という顔でカードの名称をもう一度確認する。 いや、それ名前カタカナだから間違いませんて。 あたしはツッコミを入れつつ、そのオペレーションを見た。 「ふむ。司令部ではなくそれを使ってくるということは、何か理由があるのか…ともかく了解じゃ」 詩織は何事もなかったかのように捨て山を本国の下に移す。 バビロン使う理由って何よ? 「モルゲンレーテを使ってハンガーに作戦の看破を」 詩織はテーブルの脇に看破を表向きで置いた。 どうやらそこがハンガーという意味らしい。 「なんじゃ…カウンターを表にしては…」 「手札だと危ないんです」 詩織は小さくそう言った。 「... -
#74
#74 エクシアを越えろ 「なんかやる気出てきたかも!」と張り切ってはみたものの、次の日から武志は風邪で学校休むし、カキヨでは週末大会はないそうだ。 公旗に遠征連れて行ってもらおうにも連絡先なんか知らないし…。 地区予選にはエントリーしたし、持っていくデッキ――いや必然的に”あれ”しかないんだけどね――も決めたんだけど、あと2週間くらい時間はあるんだよね。 来週はカキヨの大会があるとして、さて今週はどうしたものか。 一人で遠征?ないない。 「本田ー!リベンジだっ!」 教室の扉を勢い良く開けて入ってくる剣治。 あたしと談笑していたクラスメイトが「”また”来たよ?京子の追っかけ」とあたしを小突いた。 「ミキ、あんたそんなこと言ってると、こないだの土曜日見たこと喋っちゃうよ?」 「は?…京子いたの?てかもう喋ってるし!」 「えー何なに?京子何見たの... -
#76
#76 審判を下す者 赤髪野郎は「クソが」と毒ついて場のカードを片付け始める。 「なんだ、終わりか?」 俺は相手の顔を見て言ったが、相手は「スコアシートは勝手に書いとけ」と言って立ち上がった。 負けを負けと素直に認められないのか、この男は。 「フッ、タメGを並べていい気になっていたオマエが悪い」 「うるせェ、しかたねェだろ!タコ」 俺は奴の言葉を聞き流し、スコアシートを書く。 軽く見渡す限り、どうやら他の試合はまだ終わっていないらしい。 俺はそのまま椅子に座って他の対戦が終わるのを待つことにした。 「剣治勝ったの?」 少しして、本田京子が――試合が終わったのだろう――俺に声をかけてきた。 やけに機嫌がいい顔。これは勝ったのだろうか。 俺は少し分析しつつ「当然だ」と答えた。 「今日もアストレイデッキなわけ... -
#79
#79 異世界からの使者 「お、風邪治ったの?」 教室に入ったあたしは、何日かぶりに見た武志に声をかける。 休んでた日の分のノートも貸してあげるつもりだ。 「治ってなかったら学校来ないっつーの」 武志はからからと笑った。 あたしは机に鞄を置きながら「それもそうね」と言った。 「そういや土曜日剣治と遠征してきたんだってな。どうだったよ?」 あたしは赤髪に悠然と立ち向かう剣治の姿を思い出して少しどもったあと、「全然ダメ…だったかな」と答えた。 正直大会のことはあんまり覚えてないし。 「剣治ってなんだかんだ言って強いよな」 「え?」 あたしは思わず聞き返す。 「だって普通、00Pのユニットなんてあんまり強そうに見えないじゃん?」 「あー…そっちね」 「他にどっちがあるんだよ」 そこで始業の鐘が鳴り、あたしたち... -
#77
#77 やはり正義の女神 アフリカ独立解放戦線や幻のコロニーで、5枚中3枚の白Gを封じた俺は最後の基本Gを開放すべくプルトーネを出撃させた。 しかし、本田京子は指定2でクイックを持つデュエルガンダム《21》で応戦。プルトーネは相打ちをとられてしまった…。 「プルトーネが破壊されて廃棄されたので、本国10枚をサーチ…」 「また同じのでも引っ張ってきたら?」 本田京子はニヤリとする。次のターンにハイマットが来ることを考えれば、あの余裕も納得できるか。 10枚見て、毒牙はない。ならば…。 「ハンガーにガンダムアストレア(タイプF)を移す」 「いるじゃん、アストレア。赤いけど」 本田京子はハンガーに移ったアドバンスレア仕様のカードを見てそう言った。 「さぁ…後半戦を始めよう。ターン終了だ」 俺は合図を出す。 本田京子は「あたしのターンね... -
ATAGUN
あたしのガンダムウォー Season1 [2008年5月~6月] サイトのほうに掲載した本編を加筆修正したものです。 随時修正を行う予定です。また、ご指摘等ありましたらよろしくお願いします。 20弾「流転する世界」環境での本田京子とその仲間たちの活躍を書いたシリーズ。 ~初めての大会編~ #1 大会への挑戦 #2 フラッグを駆って #3 あたしの初陣 #4 諦めない奴が勝つ #5 十字勲章国力 #6 木曜の放課後 ~遠征でブードラ編~ #7 予約って大切よね #8 あたしのブードラ #9 最後の悪あがきを #10 鉄壁の盟主王 #11 手札に警戒してね #12 衰えていく力 ~迅雷の奇兵編~ #13 発売日に遭遇 #14 公旗は宣誓を #15 没収させてもらう #16 越えられない壁に ~あ... -
的場剣治
マトバ ケンジ PROFILE 年齢:18 性別:男 1991年生まれ 獅子座 O型 好き:キャベツ 外伝 嫌い:レタス 趣味:映画鑑賞 特技:格闘技 所属:府釜高校 「あたしのガンダムウォーSeason3」に登場するキャラクター。 京子と複数回対戦を重ね、ライバルとして意識するようになる。が、当の彼女は…。 容姿・服装 黒髪に白い「必勝」の鉢巻、ガクランがトレードマーク。 性格 相手を毎回フルネームで呼ぶなど普段は距離感があるように見えるが、対戦時は少々強気の口調になる。 台詞 「ならば”古臭い”ユニットでゲームを楽しんでいるということか」 #67 黒の00ユニットを侮辱した勇に対しての挑発。しかし後に黒について議論する同志となる。 「止めろと言ったハズだ」 #78 チンピラを打ち倒して一言。どんな技を使った... -
M46
「ミキオすごいや、あの状況を切り抜けるなんて」 カードを片付けながら、感心したようにため息をつく睦月。 向かい側に座ったミキオも、「だろ?」と言いながらカードの片付けを始める。 場に広げられ激闘を繰り広げたカードたちは、元の束に戻ろうとしている。 ミキオは睦月を打ち破ったのだった。 第40(46)話 次! 「やったじゃん。ミキオちゃん」 スコアシートに記入を終え立ち上がったミキオに、タンサンが声をかける。 会場内の熱気に耐えかねたのか、羽織っていた上着は荷物に加わっていた。 「なんだ、見てたのかよ」 ミキオの言葉に、タンサンは頷きながら「おれっちの4回戦は、あっという間だったからね」と答えた。 4回戦の対戦相手はタンサンを追い詰めはしたものの、デュアルカードを多用したデッキだったため、擬似太陽炉1枚で逆転を許してしまったのだった... - @wiki全体から「#70」で調べる