帝都ガストラスに現れた黒き龍。…それはあまりにも巨大で、帝都に暮す
100万の人間の不安と焦燥を吸い取りながら恐怖の只中へと陥れていた。
この危機的状況に動じることなく、闇の大精霊『スティールドラゴン』の姿を借りた
デスサイズは黒き龍を迎撃すべく動き出した。
彼に続かんと隠密頑駄無、アンデルセン神父らも奮闘する。
しかし、この状況を嘲笑うかのごとくカイザーオクスタンへの侵入者は後を絶たなかった。
黒き龍を出現させた白い少女を連れた『ミス・ブルー』と名乗る赤髪の女術士、
さらには何らかの意図を帯びた『
ユーノ』とその護衛である槍闘士『
ランサー』も
城内への侵入を果たしたのだった。
――一方の
魔王軍。『マグレスの封印像』を求め魔王軍の将であるウルザードと墨目は
封印像の在り処の手掛かりを掴む為にゴブリンの洞窟へと足を踏み入れ、そこで
『ゴブリンの紋章』の所持者である
親分ゴブリンと一悶着を起こしていた
埒の明かない押し問答に業を煮やした魔王軍の二人は洞窟の奥にある得体の知れない
ものに遭遇する。その直後だった― 突如として地面が裂けウルザードと墨目、
そして親分の3人は異空間へと引きずりこまれてしまったのだった―!
―そこは見渡す限り果てしなく広がる砂漠だった……
――そして帝都では依然として黒き龍が暴れ、ついに城壁にまで迫る勢いだった。
隠密やアンデルセンは奮闘空しく後退を余儀なくされ、城内では未だに侵入者に
大して有効な手段をとれずにいた。―その時である、機を窺っていた
神聖帝国の
"英雄"である
セフィロスが動き出した。さらに危機を感じて駆けつけたエヴァンジェリンと
ダンテがミス・ブルーを相手に闘いを繰り広げる。
また大精霊の力を借りてスティールドラゴンとなったデスサイズも自らの古代魔導術を
用いてスティールドラゴンの身体を巨大化させ、その圧倒的なスケールで黒き龍を
封じ込めると形勢は逆転した。
退き際を感じたミス・ブルーと白い少女は逃走を図る。帝国側はそうさせまいと追う。
だが、彼女らは黒き龍を自爆させる為の仕掛けを既に作動させてしまっていた―!
最終更新:2007年01月19日 19:31