カームで続いていた邪教・ゼロ教との戦いは佳境を迎えていた。
数と武力で劣る王国討伐隊は、カームの地下水路に流れる海水を利用し、
水門を破壊して邪教のアジトに海水を流れ込ませる作戦に打って出たのだった。
これにより、邪教教祖は追い詰められてゆく。その時だった―
謎の魔族と思しき男が今日の前に現れ、助かりたければ取引をしろと申し出る。
このウェイ・クビンという男は一体何者なのか……
―一方、魔界のパンデモニウム城にて
幻魔公爵ヘルカースと
神聖帝国の
闇の騎士デスサイズとの会談が始まっていた。デスサイズの提示した要求は魔王像の
居場所を教える代わりに、
魔王軍の力を借りたいと言うものだった。
交渉は進み、デスサイズがヘルカースに『破滅の聖典アポクリファー』を取引材料にし、
ここに真の武力同盟が成立したのだった―
―そして、謎の空間に吸い込まれた
親分ゴブリンと魔界勢の一行は、ラーの支配する
アム=ドゥアドにてラーの神秘の力と強大な軍事力を目の当たりにしていた。
また、ラー自身がかつて魔界の八大魔貴族として君臨していた事も知る。
世界は徐々に、混沌と闘争の時代へと突き進んでいるのだった……。
最終更新:2008年01月28日 02:02