幻魔公爵ヘルカースと
闇の騎士デスサイズの会談は終わり、デスサイズは魔界から地上へと
戻っていった。
カルマ遺跡の調査を控え、神聖帝国軍の調査隊はティンタージェル城の北部に位置する
カルマ遺跡手前のキャンプ地に陣を張っていた。
皇太子ネロを擁する為、物々しい警備が
敷かれ、斥候や警備兵が日夜目を光らせていた…
デスサイズがキャンプ地に到着し、調査隊本隊の各メンバーも揃いつつある中、デスサイズは
魔導研究所の導師
ケフカを呼び出し、次の戦役に備えてのある"新兵器"について語りだした。
――『魔導砲』 強力なエネルギーと比類なき破壊力を持つとされるこの兵器を次の王国軍と
の衝突の際に、ゼダンの要塞に配備する事をデスサイズはケフカに告げた。
また、当のゼダンの要塞では帝国最強の精鋭部隊『黒の部隊』が魔導砲の配備について
隊長の闇騎士ガンダムマークⅡが警備強化の方針を隊員らに念押しする。
さらには、カイザーオクスタンにて新たに
ペシュメルガ、
シュワイマー、
ジーンら帝国の新星が
要塞へと集結する様相を呈していた……
―一方、エレナ高原にて
ランス村に向う途上のヴィンセントパーティに新たな脅威が突如として
襲来した。凶悪で歪んだ笑みと言動を発する少女が上空からヴィンセント一行を見下ろして
いたのだ!
フランドール・スカーレット― 魔界に現れたパチュリー・ノーレッジの古い友と名乗る、レミリア・
スカーレットの実の妹である。
吸血鬼である彼女は、日中にも拘らず、日傘を差してヴィンセントらを急襲。人を食事以下の何もの
でもないと豪語する彼女の強烈な攻撃により窮地に立たされるヴィンセントとゲオルグ。
―が、そのときであった。馬脚の音と共に一人のトラベラーズハットを被った黒い剣士によって
フランドールは一閃される。それに怯んだフランドールをヴィンセントは狙い澄ました銃撃により、
彼女の傘に穴を空け、さらには弱点である"日光"についてゲオルグにアドバイスする。
ヴィンセント一行と謎の剣士の逆襲を受け、逆に崖っぷちにたたされたフランドール。
しかし、そこへ新たに、魔界から彼女の救援隊が到着する。その中に、何と彼女の姉の姿が…!
最終更新:2008年01月28日 02:02