国名 |
ムスルマーネン=カリフ国 (アルファベット表記:Mhushwleweamenaun=Krayina Kaliforniya) |
首都 |
ムスルマーネン市 (アルファベット表記:Mhushwleweamenaun city) |
地域 |
シンファ大陸北西部(7南) |
公用語 |
ジャーガルク語・メトラ語 |
国教 |
メトラ・アッディファル派 |
国歌 |
主上は偉大なり |
国制の特徴 |
カリフ制 法学者統治 保護領 |
国家元首 |
アババ・アル・アババ・ラード |
人口 |
ムスルマーネン本国:約50万人 アババ二スタン:約50万人 アブダラ島:約2万人 |
通貨 |
シル(略称cl) ディナール金貨 |
・概要
シンファ大陸北西部に存在するメトラ教国家、現在は
ジャーガルク・シャー国の保護領となっており、外交権を有していない。
・地理
・ムスルマーネン周辺の地図
・ジャーガルク領グラニツァの地図
・ムスルマーネン
国土のほぼ全てが
海岸砂漠気候であり、国民の殆どがオアシス都市である
ムスルマーネン市に住んでいる。特産品は
カナートの水を利用して栽培された
オリーブや
ナツメヤシと、
天日採塩法によって作られた
塩である。嘗ては東西陸上交易の要所として栄えていたが、
清河人民社会主義共和国成立後は、貿易が低迷状態である。
・アババ二スタン
ジャーガルクが
7581年に
レオネッサ王国より購入したグラニツァ植民地の内、
ジャーガルク・礼戦争による財政難解決の為、
7590年にアババ2世へディナール金貨1億枚で売却した領土、ほぼ全土が
密林地帯であり、嘗て存在した古代文明の遺物は偶像崇拝防止のため破壊され、以前から住んでいた者の内、経典の民以外の住民は土地の付随物として全てアババの財産となっている。
一方で近年、
啓蒙社による
コカや
阿片栽培疑惑が浮上しており、ジャーガルク当局は現地調査を目論んでいる。しかし、調査官を送ってもアババ二スタン境界には鉄条網と地雷原が存在し、ゲートから入ろうとしても警備兵に追い返されるため、事実上調査は不可能となっている。
・アブダラ島
中央海西海峡に存在するムスルマーネン領の小島、6000年代に貿易拠点としてメトラ人達がタヴェリア方面の貿易拠点として占領し、6118年にアブダラ2世が領土として認めた。しかし7210年に
ウェネーツィア共和国海軍が同島を占領、ムスルマーネンは宗主国
復韓王朝と貿易相手であった
東ヤード帝国に支援を仰ぎ奪還に成功し、ヤーディシア大戦大戦時には一時的に海軍基地として
レオネッサ王国に占領されたが、戦後ジャーガルクが返還を要求した為撤退した。
現在の人口は約7万人でありその内5万人が奴隷で、残り2万人の殆どがメトラ人である。地理的に奴隷貿易の中継地点でありタヴェリアで捕まえられた奴隷は最初にここへ運ばれ、またジャーガルクの
タヴェリア方面大使館はこの町に存在する。
・政治
メトラ法が実質的に基本法となっている一方で、宗主国
ジャーガルク・シャー国が設置した総督府が警察権を行使している。
・立法
主上が与えた聖典を変えることは不可能であるため、人間による立法機関は存在しない、そのため、上位メトラ法学者やカリフによる法解釈が実質的な立法行為と言える。
・司法
三審制は存在せず、メトラ法学者やカリフによって任命された裁判官がメトラ法、上位法学者の布告、法学者による合意や類推に基づき、民事・刑事関係なく判決を下す。しかし一方で外国人の治外法権はある程度認められており、
ジャーガルク人・
アトリオン人・
ソフィア人・
ヤード人・
レオネッサ人・
ザルバチ人・
フィルモア人が当事者の裁判では、ジャーガルクとムスルマーネンの約款に基づき総督府がジャーガルクの法に基づく裁判権を有している。
・行政
ジャーガルクが置いた総督府警察と駐留軍によって治安が維持されている。一方でカリフに任命された徴税役人が喜捨税と地租を、法学者が定められたお布施を徴収している。
・経済
・ムスルマーネン本国の経済
嘗ては東西の陸上交易と共にダウ船を用いた海洋交易によって栄えており、メトラ商人の半数はムスルマーネン人とされていたが、
内燃機船の発達と、それに伴うジャーガルク人・
アトリオン人商人のゴーシュ海交易進出によって経済効率の悪い
ダウ船貿易は衰退しつつある。
また農業に適した土地が皆無に等しいので、食糧の約80%をジャーガルクからの輸入に頼っており、対ジャーガルク貿易ではここ10年赤字続きである。地下資源は一時期
グアノを産出していたが、現在は枯渇しており、今は何も存在しない。
現在でも
奴隷制度が続いており、産業発展によって労働力としての奴隷需要は存在しないが、愛玩用としての奴隷需要は存在するため、誘拐された、又は経済的理由で身売りした者が奴隷として売られており、近年ではメトラ法に基づき運営される
セェナーラ銀行が開設され、その利子を取らない経営方法が注目されている。
注意:一部の国家・種族の方にとって不快な表現等を含んでおります
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- ムスルマーネン=カリフ国における人種ごとの一般的奴隷価格
人種 |
10代未満の価格 |
10代の価格 |
20代の価格 |
30代以上の価格 |
韓人 |
男女共に約140cl |
女性約210cl・男性約100cl |
女性約210cl・男性約40cl |
女性約60cl・男性約35cl |
イクファターナ人 |
男女共に約200cl |
女性約250cL・男性約120cl |
女性約250cl・男性約50cl |
女性約70cl・男性約40cl |
タヴェリア人 |
男女共に約150cl |
女性約240cL・男性約40cl |
女性約240cL・男性約40cl |
女性約60cl・男性約35cl |
ダハーカ人 |
男女共に約400cl |
女性約450cl・男性約380cl |
女性約450cl・男性約70cl |
女性約70cl・男性約40cl |
亜人兎族 |
女性・半陰陽約2000cl 男性約2200cl |
女性・半陰陽約2100cl・男性約2300cl |
女性・半陰陽約2100cl・男性約2300cl |
女性・半陰陽約2100cl・男性約2300cl |
亜人虎族 |
男女共に約400cl |
女性約450cl・男性約380cl |
女性約450cl・男性約70cl |
女性約70cl・男性約40cl |
亜人狼族(非ジャーガルク人) |
男女共に約400cl |
女性約450cl・男性約380cl |
女性約450cl・男性約70cl |
女性約70cl・男性約40cl |
有翼亜人 |
男女共に約500cl |
女性約550cl・男性約480cl |
女性約550cl・男性約80cl |
女性約100cl・男性約40cl |
鬼族 |
男女共に約400cl |
女性約450cl・男性約380cl |
女性約450cl・男性約70cl |
女性約70cl・男性約40cl |
- 参考
- 白米10kgが約2.5cl
- 純金1gが約4cl
- トラック1台が約1600cl
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・私領アババ二スタンの経済
ほぼ全ての産業がカリフを筆頭株主とする
啓蒙社によって運営されており、労働力として奴隷が用いられている。家内奴隷としてある程度の取り扱いに関する規定と福祉が存在するムスルマーネン本土の奴隷と違い、アババ二スタンの奴隷には報酬・人権が存在せず、無休で平均労働時間は約16~18時間であり、働き始めてから約7年で大半の奴隷は過労死し、働かない者は監督官により暴行され、死亡者は墓穴を掘る手間が無駄であるため、肉として奴隷の食事に混ぜられる。
また奴隷の反乱を防ぎ、精神的疲労を減らし長く利用するために、女性奴隷や少年奴隷が無報酬でメトラ人監督官や肉体労働奴隷に奉仕させられている。近年では供給地の自衛強化による奴隷供給量減少を見こし、奴隷のブリード場が造られており、娯楽施設として、
養殖兎人や
養殖サジュの狩猟場が設営されている。
一方で逃亡奴隷は近隣の
ピスカ・ハウイカウサイ部族連合やジャーガルク領プレコルドンナ道に逃げても、現地警察に逮捕され強制送還される。また新事業としてソフィア人技師の提言により地峡を掘削し運河が建設されている。
・農業・畜産
奴隷を使用したプランテーションでの商品作物(ゴム・果実・サトウキビ・アブラヤシ・コーヒー・カカオ・綿花)栽培が農業の中心であり、また奴隷が増えることは財産が増加することであるため、奴隷同士の繁殖は推奨されている。
奴隷の餌は彼ら自身がプランテーション労働の合間を縫って栽培したパンノキ・米・バナナや近隣で採取した魚・山菜類・キノコであり、繁殖期・妊娠中の奴隷には死亡した家畜や奴隷を原料に製造された肉骨粉が特別に与えられる。
注意:一部の国家・種族の方にとって不快な表現等を含んでおります
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種族名 |
飼育数 |
解説 |
先住民系有翼亜人 |
約1万匹 |
元々、現地に住んでいた先住民、旧大陸からもたらされた疫病と、奴隷化後の酷使によってほぼ壊滅状態 |
ダハーカ系サジュ |
約30万匹 |
酷使しても簡単に死なないため、肉体労働用の奴隷として人気があり、一部の物は去勢して売られる。 |
イクファターナ人 |
約3万匹 |
経済的理由で親に売られた者やその子孫が多い |
シンガ人 |
約60万匹 |
経済的理由で親に売られた者やその子孫が多い、奴隷としての値段は安い方 |
タヴェリア人 |
約30万匹 |
主に鉱山で使い潰される。 |
兎族 |
約20万匹 |
肉体労働では役に立たないが愛玩用として人気がある。 |
狐族 |
約1万匹 |
兎人ほどではないが愛玩用として人気がある。性格に問題がある個体が多いため、"教育"により主人に逆らわぬよう従順にしてから出荷される。 |
犬族 |
約20万匹 |
繁殖力が強く簡単に個体数が増えるため、生まれ過ぎた子供を火山の火口に放り込んで間引くことがある。 |
狼族 |
約5000匹 |
幼少期より戦士として教育し、メトラ人のガードマン(マムルーク)として用いられる。 |
虎族 |
約5000匹 |
幼少期より戦士として教育し、メトラ人のガードマン(マムルーク)として用いられる。 |
鬼族 |
約200匹 |
力が強いが反抗的であるため剣闘士として使用させる。 |
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・鉱業
小規模ながら金山・銀山が存在し、肉体労働向きの奴隷が使用されており、また奴隷だけではなく、思想犯含む犯罪者も行政費削減のため使役されている。労働環境は劣悪で、病気・過労・事故により大半の奴隷は3~5年で死亡する。
・観光地
注意:一部の国家・種族の方にとって不快な表現等を含んでおります
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・アババスタジアム
肉体労働奴隷と囚人を用いて建造されたスタジアム、収容人数は約6万人であり、民族風の武装をした奴隷剣闘士の対決や集団戦闘、非武装の兎人や狐人奴隷を剣や槍で武装した剣闘士に強姦・殺害させるなど、演目は多岐にわたる。
・アババ動物園
各地から集められた動物が飼育されている。また1日1回飼育されている力の弱い、又は幼い亜人を凶暴な種族の檻に入れて、捕食させるというショーが催される。この演目により観客は異教徒・異民族がいかに野蛮であり、それに対してメトラ人が精神的に優れていることを学ぶことができる。
・狩猟場
アババ二スタン内には23ヵ所の狩猟場が存在し、そこでは現地の固有種であるステゴドンや数種類の亜人が放し飼い( 有翼亜人の場合は逃げられないよう専用の檻で飼育されている。))にされており、好きな武器で獲物を狩ることができる。奴隷は武器などを作れないよう小指など指を切断されている場合が多く、狩った獲物は希望する場合、別途料金で専門の職人が剥製にしてくれる。
・遊郭
元奴隷や身売りさせられた少女が客にサービスを行う風俗店が立ち並ぶ地区、周囲は堀で囲まれており、遊女が外に出ることは無い、店によって遊女の値段は色々であり、また性病対策の為、定期的に検査が行われており、罹患した者は生きたまま焼かれて処分される。
|
・交通
ジャーガルクによって敷設された鉄道が存在する一方、自動車は殆ど普及しておらず、駱駝に乗って移動する者が多い、またダウ船による海運業が未だ健在であり、近年ではジャーガルクやイクファターナの技術を取り入れ、内燃機を用いたダウ船が造られている。
・対外感情
ムスルマーネンは保護国として外交権を有していないが、外国で商売をする者が多いため、諸外国に対し様々な感情を有している。
国名 |
対外感情 |
ソフィア王国 |
経典の民の国で身売りする人の多い国、イクファターナ白人系奴隷(ジャーリヤ・サカーリバ)を安く入手できる。 |
立憲王政アーカルソン=リペルニア |
経典の民の国でたまに労働者階級出身の人間が奴隷(ジャーリヤ・サカーリバ)として売られている。 |
リントヴルム朝ヤード帝国 |
経典の民の国、昔は奴隷を沢山購入してくれたけど、近年は買ってくれないなぁ、仕方ない脱法目的で人材派遣会社始めるか!! |
フォンタニエ辺境伯国 |
経典の民の国で最高級奴隷の産地、最近自衛を始めたためか兎人奴隷の価格が高騰してる。 |
レオネッサ王国 |
経典の民の国で昔はよく貧民出身者が身売りしてたけど、好景気のためか近年は少なくなってる。でもマフィアに売られた者が市場に出回ることは依然多い、近年ではタヴェリア産のサジュが売られることが多い、 |
カラシュ公国 |
経典の民?の国でイクファターナ系(ジャーリヤ・サカーリバ)・兎人奴隷の卸元 |
ジャーガルク・シャー国 |
蛮族の屑、奴隷制止めろ?異教徒の癖にメトラ法で認められた私有財産を奪うとか論外 |
ピスカ・ハウイカウサイ部族連合 |
遅れた多神教徒の住みか、奴隷狩りしてやりたいがジャーガルクの犬共が「ピスカ人拉致したら国ごと潰す」と言ってるから関わらないようにしよう |
トゥガ国 |
一応経典の民が住んでる国、嘗ては奴隷狩りを行っていたが、今はジャーガルクの犬共が奴隷商人を追い払っている。関わらない方がいいな |
清河人民社会主義共和国 |
共産主義?国内のメトラを迫害する無神論者は地獄へ堕ちろ、 |
ハダカンボ王国 |
フォンタニエ辺境伯国に次ぐ奴隷(サジュ)の供給地、特に少年奴隷(バッチャ・バーズィー)は人気 |
ザルバチ海岸共和国 |
経典の民の国、タヴェリア系奴隷(サジュ)の卸元 |
シンファナ=タンクレート共和国連合 |
無神論者共の巣窟。 |
フィルモア合衆国 |
大昔は奴隷を買ってくれたけど、今は禁止されているらしい、まぁアババ二スタンに手を出さないなら別に対立する理由は無い |
カノミス王国 |
カノミスが新大陸を支配していた頃は彼らの植民地に奴隷を売っていたが、今は落ちぶれて購買力が無いらしい、金が無いなら無視すればいい |
インティ帝国 |
是非、あの多神教徒共を狩って高値で売りたいが、ジャーガルクの犬共が「インティと敵対するようなことになったら、我が国は敵性国家に挟み撃ちにされるだろ!!絶対インティ人には手を出すなよ!!」と念を押してくるから関わらないでおこう |
トルカーナ公国 |
彼の国出身の娘が沢山身売りに来ている。 |
ゴーシュ共和国 |
重要な取引先で大切なお客様、私有財産を持ち主がどう使おうが自由である。 |
空賊連合組合 |
我々の財産を狙う賊共、みかじめ料を払えば襲わないが利益の3割も分捕る。 |
・軍事
カリフの奴隷として虎人・狼人のマムルーク・ダハーカ人のサジュで構成された300人の
カリフ親衛隊が存在し、ムスルマーネン市にはジャーガルク陸軍2個師団と要塞部隊が駐留している一方、アババ二スタンには将校がジャーガルク人・ムスルマーネン人半々で、兵卒が奴隷の
警備隊約3万人がおり、さらに
フェーデ警備サービスと契約して同地の治安を維持している。
しかし近年勃発した
サジュの乱によって兵力の増強が急務となったため、警備隊はジャーガルク人士官を臨時で雇い、3万人から10万人へ増やされ、カリフ親衛隊も4個旅団に再編成・増強された。
・新カリフ親衛隊
新生カリフ親衛隊は一個旅団を1万人として、旅団を超えて団結できないように
サジュ (
タヴェリア系奴隷)、
マムルーク (イクファターナ・ロードレス系奴隷)、
ヌヒ (シンガ系奴隷)、
亜人と人種別に分けて編成し、反乱軍に当たらせている。
【サジュ旅団】
ダハーカ人奴隷で構成された旅団、警備用奴隷として赤ん坊の時に親から引き離され、集団で養育されてきたためカリフへの忠誠心は厚い、白兵戦が得意であり、また民間に売られたタヴェリア軍人奴隷はタヴェリア黒人狩りの先兵として利用される。
【畜生旅団】
亜人奴隷で構成された旅団、警備用奴隷として赤ん坊の時に親から引き離され、集団で養育されてきたためカリフへの忠誠心は厚い、種族によって得意な分野が異なり、それぞれが互いを補い合うため最も応用性が高い、また民間に売られた亜人軍人奴隷は奴隷の同族を狩る時に、獲物を油断させるため先兵として利用される。
【マムルーク旅団】
白人奴隷で構成された旅団、兵卒は警備用奴隷として赤ん坊の時に親から引き離され、集団で養育されてきたためカリフへの忠誠心は厚く、又指揮官は元軍人の自由人であるため、戦闘技術が最も高い部隊である。
【奴婢旅団】
韓族を中心としたシンガ系奴隷で構成された旅団、警備用奴隷として赤ん坊の時に親から引き離され、集団で養育されてきたためカリフへの忠誠心は厚く、また従順で安い奴隷であるため、敵へ自爆攻撃を行う事が多くある。
・特筆すべき兵員・装備
注意:一部の国家・種族の方にとって不快な表現等を含んでおります
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献身兵 |
爆弾を背負い敵陣に突撃する兵士、なり手は主に消耗しても惜しくない30~40代の亜人・サジュ1世奴隷であり、督戦隊の監督下で敵陣に突撃し、自爆攻撃を行う |
刺突爆雷 |
新カリフ親衛隊の対AFV兵器、 献身兵という兵士が肉薄して刺突したり投擲したりして装甲戦闘車輌を破戒するために用いる、敵に攻撃される可能性が高いため、主に夜戦で用いられる。 攻撃の際、献身兵は9割方死ぬが、奴隷一匹の犠牲で敵車両を破戒できれば採算がとれるため、ほぼ全ての旅団で用いらており、特にサジュ旅団は兵卒の2割以上が献身兵であるとされている。 |
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・歴史
・前史
最後の預言者
アリーの死後、その娘
イシャーの夫である
アブダラが正統な後継者であったが、まだ若輩者であったため、教団の古参幹部達が預言者の代理人として教団を率いることとなった。そして3代カリフ
モーヘローヤの跡をアブダラが継ぎ4代目カリフとなったが、モーヘローヤの親族である
オラークはモーヘローヤはアブダラによって暗殺されたと主張、血の復讐を名目に反乱を引き起こし、また教団内の過激派が教団指導者排除を名目に闘争を開始した。この三つ巴の内戦中にアブダラは過激派の放った刺客によって暗殺、内戦はオラークの勝利で終結した。
内戦終結後オラークは世襲王朝を創業した一方、イシャーとアブダラの末裔たちは攻撃されるようになり、各地へ散らばった。その中で次男
フーサンの子である
フゴーは商才を発揮し各地に繋がりを持つようになる。しかしそれを警戒した時のカリフ
ムーゲ2世はフゴー一族抹殺を決意し、フゴーはカリフ親衛隊によって処刑される。辛くも死から逃れたフゴーの次男
ハサンは自身の信奉者2500人と共に5隻の船を入手し国外へ亡命、安住の地を求め彼らはイクファターナ諸国へ向かうが、異教徒という理由で迫害されたため、さらに西へ向かった。
最終的に彼らはシンガの果てである
ジャーガルク・シャー国に来訪、商売上繋がりのあった南朝の君主
アネス・シャーにメトラ人が住む土地を売ってもらえるよう請願した。当時南朝は北朝との戦いで戦費を必要としていたため、アネス・シャーは金貨1000万ディナールで南部砂漠の土地を売却、同地に小規模なオアシス都市が造られ、ハサンがカリフに即位、ムスルマーネン=カリフ国が誕生した。
・中世史
ムスルマーネン=カリフ国誕生から3年後、南朝は北朝によって滅ぼされる。しかし元々、ジャーガルク人は売却した砂漠の土地を何の価値もないものと見なしていたため、新しいジャーガルクのシャーはムスルマーネンを承認、メトラ人たちは砂漠の民としての技術を生かしカナートを整備、持ってきた
オリーブや
ナツメヤシを栽培し、砂漠の気候を生かした
天日採塩法によって塩を作り、それらを
ジャーガルク・シャー国や
中原の王朝に輸出して逆に木材を輸入、ダウ船を建造し交易の民として中間貿易を担った。彼らの交易ネットワークは広大で、
東ヤード帝国首都リントヴルムポリスで商売する者もいた。
狼王朝以降は中原の諸王朝の領土となるが、歴代皇帝はムスルマーネンの内地化は不可能であると判断、また交易民であるメトラ人を保護することによって経済が発展すると考え、
羈縻政策の下ムスルマーネンには大幅な自治が認められていた。
・近代以降
7530年代よりグアノの採掘が開始、その利益は時の
礼王朝とカリフが半分づつ得ていた。しかし7580年中頃にグアノは枯渇、それを知らない
ジャーガルク・シャー国は
ジャーガルク・礼戦争後ムスルマーネンを保護国化した。
7594年に新宗主国ジャーガルクはムスルマーネンに対して奴隷制度の廃止を要求、時のカリフ
アババ2世は条件を飲んだが、これに法学者と市民が反発、同年、暴動が発生しアババ2世は異教徒に屈したとして処刑された。その後反乱者たちは王弟の
ムラビートを擁立、それに対してジャーガルクはムスルマーネンに陸軍2個師団を派遣し同地を制圧、ムラビートを虜囚とし反乱の指導者達を処刑、新たにアババ2世の長男である
アババ3世をカリフとした。しかしその後ジャーガルクはメトラ人による反乱を防ぐため、同地の近代化・奴隷制廃止を断念することとなる。
・宗教
国民の約95%がメトラ教を信仰するメトラ人であり、その内95%以上がアッディファル派である。またアッディファル派内にも幾つか宗派が存在しており、それぞれ聖典の解釈に差がある。
宗派名 |
共同体内統治に対する考え |
異教徒に対する姿勢 |
信者の割合 |
ターカシマムル派 (協力派) |
司法は法学者とカリフが、行政はカリフと法学者の承認によって認められた官僚が協力して行うべき |
取りあえず布教はすべき、宗教税あり但し強制改宗はNG、異教徒は勝手に地獄に行くし、慣習的に奴隷化しても仕方ない |
ムスルマーネン人の約70% |
バヒーズ派 (学者優先派) |
司法は法学者のみが、行政は法学者内より選ばれた内閣とその隷下にある官僚によって行われるべき、カリフは預言者の子孫といえど唯の人間なので、法学者の資格を有してなければ、共同体結束の象徴にすぎない |
積極的に布教し共同体の拡大を図るべき、宗教税あり但し強制改宗はNG、異教徒の奴隷化は、強制的にメトラ的生活を送らせることにより、メトラへの改宗を促す効果がある。だからどんどん異教徒を奴隷化し、改宗させどんどん開放すべき |
ムスルマーネン人の約25% |
ラハマン派 (慈悲派) |
全メトラ男性成人の直接選挙によって選ばれたメトラ成人男性がカリフとして(預言者一族はカリフではなくメトラ人の模範としてのみ存在意義がある。)共同体含む主上の創造された世界の行政権を代理人として行使し、厳密な試験によって認められた法学者が主上の代理人として司法権を行使すべき |
彼らは異教徒として生きてるだけで地獄に堕ちる哀れな存在なので強制的に改宗させるのが慈悲、従わなければ直ぐ殺す、彼らはメトラ人に殺されれば天国へ特別に行ける。 |
ムスルマーネン人の5%以下 |
・人物
名前 |
性別 |
生年 |
詳細 |
王族(シャライン家) |
アババ・アル・アババ・ラード |
男 |
7581年 |
ムスルマーネンの君主にして、メトラ共同体の指導者たる預言者の代理人 |
フサン・アル・アババ・アババ |
男 |
7599年 |
母親は裕福なメトラ商人出身の第2婦人、誕生後ジャーガルク総督府は彼をムスルマーネン内の外国人学校で近代的教育を受けさせないかと提案したが、アババが「跡継ぎに異教徒の教育を施すとは何事か!!」と激怒した為、ターカシマムル派(協力派)の法学者によってメトラ法の英才教育が施されている。 |
ザハーブ・アル・アババ・アババ |
男 |
7602年 |
母親は清河から亡命してきた蜥蜴族の亡命富農出身で背信者奴隷出身、その為元々王位継承権のない非嫡出子であったが、2歳で経典を諳んじるほど聡明であったため、第1夫人の養子となり現在は砂漠の古い城砦に監禁されている(継承権を有する者は長男以外砂漠の城砦にそれぞれ監禁される)自身の出自にコンプレックスを抱いており、反動でメトラ・アッディファル派内でも過激派に分類されるラハマン派(慈悲派)の法学者に師事している。城の中庭で駱駝に乗るのが趣味、 |
サラーフ・アル・アババ・アババ |
男 |
7604年 |
母親はムスルマーネン人町娘出身の第4婦人、父に劣らず残忍で齢12歳で酒と麻薬を嗜み、毎日奴隷を虐待している。(例:巨大なレンズを作らせ、足枷で動けない奴隷を焼き殺し遊ぶ、同じ年の少年奴隷を石灰の詰まった袋に入れて海に放り込む) 本人曰く「どうせ、一生砂漠の城砦に閉じ込めらて、いつ殺されるか分からないから、今のうちに面白おかしく生きてやるとのこと」 |
ラクド・アル・アババ・アババ |
男 |
7608年 |
母親はイクファターナ某国の貴族出身とされる背信者奴隷(華美な女性だったためアババに気に入られ、第3婦人となった)現在は学者優先派によって教育されている。 |
オマル・アル・アババ・アババ |
男 |
7610年 |
長男の同母弟、子息に近代的教育を施さないかという総督府の提案に対して「カリフにならないだろうこれなら良い」というアババの了承で、特別にムスルマーネン内の外国人学校に入学予定、現在はジャーガルクから派遣された教師によって教育されている。 |
民間人 |
ザイーブ・カラホ |
男 |
7586年~7615年 |
活動禁止とされたムスエルマーネン立憲民主主義党創立者、元々は孤児であったが、7694年に駐留してきたジャーガルク軍将校の養子となり、近代的教育を施される。その後奨学金でタビラ・ゾロテ・プラト大学法学部に進学し卒業後、ムスルマーネン総督府の下級役人となる。 故郷ムスルマーネンで彼は金持ちとして暴利を貪り、奴隷を販売するカリフとメトラ人法学者を目撃した事により、ムスルを近代化すべきと確信、メトラ人を説得できるようにするため、メトラ法と聖典を若い法学者アラ・サザーウと対話して学び直し、聖典の「話し合って物事を解決すべき」という個所から、メトラと立憲制・議会制民主主義は両立可能という理論を生み出す。 しかし彼の思想は危険であると判断した保守派法学者とアババは彼を逮捕、ジャーガルク総督府の解放命令も空しく猛獣のエサとなった。 |
アラ・サザーウ |
男 |
7589年 |
活動禁止とされたムスエルマーネン立憲民主主義党創立者、元々はメトラ法バヒーズ派(学者優先派)の法学者であり、反イクファターナ的思想の持主であったが、ザイーブ・カラホと対話する内に、メトラ法と立憲制・議会制民主主義は両立し得ると考えるようになり、彼の結党したムスエルマーネン立憲民主主義党の法学研究部門委員長となる。 保守派法学者による同党弾圧が激しくなりアババ3世による解党命令が下されたのちは、ジャーガルクへ亡命、現地在外メトラ人の支持を獲得し、ムスエルマーネン立憲民主主義党を復活させようとしている。 |
イアイア・クルン |
男 |
7588年 |
メトラ法バヒーズ派(学者優先派)裕福な商人の家に生まれ、幼いころより法学者とするためメトラ法を学ばされており、11歳で聖典を暗唱できるようになる。しかし彼自身はメトラの教義しか教えない法学教師に反発するようになり、14歳の時親の反対を押し切り、居留地の外国人学校へ入学、同校卒業後は本場イクファターナで工学を学ぼうとソフィア王国のクラリッサ帝国大学工学部へ入学、ところが下宿近くで警察官より暴行を受ける貧民を見かけ、イクファターナ文明に疑問を持つようになる。同大学卒業後、彼はメトラ法バヒーズ派(学者優先派)の教師に師事し、自身の経験を踏まえ、イクファターナ文明は経典の教えの皮を被った古代ヤードの背信的暴力文明の継承者であり、イクファターナの制度を取り入れるほど、社会は抑圧的かつ退廃的になるという理論を生み出す。 特に兎亜人や狐亜人は人間を堕落させるために創造された、神からの試練そのものであり彼らを殺すことが正しいと主張しており、実際に彼は招かれた家の兎人を撲殺しており、家の主人に訴えられたが、その法学の知識と弁舌によって無罪を勝ち取っている。またジャーガルクはムスルに対する神からの試練であり、現地メトラ人は彼らと戦わなければ地獄に堕ちると主張している。 |
・旧設定集
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二アート・アリビエ |
男 |
7603年 |
メトラ人男性とイクファターナ系奴隷の子、父親はムスエルマーネン立憲民主主義党の元メンバーであり、開明的な人物であったため母子共に解放奴隷として自由人となる。父の属する立憲民主主義党がムスルマーネン本国で弾圧されるようになったため、家族で捜査の及びにくいアババ二スタンへ移住、現在は学生として同地で勉学に励んでいる。 父親の蔵書を読むのが趣味で、特にムスエルマーネン立憲民主主義党創立者ザイーブ・カラホ著「経典と啓蒙」アラ・サザーウ著「神に近づく為に」が愛読書、最近は蒼識アローン著の「スルガ人権宣言」に衝撃を受けて、神の下に全ての自由意志を有する生命が平等で同じ人権を共有する真のメトラ国家を建設すべきという思想を有すようになっている。後にメトラ人奴隷主に対する反乱の理論的指導者となる予定 |
奴隷 |
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男 |
7601年 |
元はアババ二スタン内の銀鉱山で使役されていたダハーカ系サジュ奴隷、弱冠15歳で強靭な肉体を有し、数トンの岩を担ぎ42キロを完走することができる。母親をメトラ人の奴隷監督官に強姦して殺されたため反抗、数名のメトラ人を瞬殺した後捕縛されるが、鉱山主に見込まれて奴隷剣闘士となる。 10年後にはベヨンド・ランメア教の呪術師フーと会い入信、自由人である二アート・アリビエと協力し、奴隷解放と自由で平等な国家を新大陸に建設するため反乱を引き起こす(予定) |
フー |
女 |
7599年 |
ダハーカ人奴隷と先住民有翼亜人女性奴隷の子、母親は先住民の間で元々信仰されていた精霊信仰のシャーマンであり、父と母から教えられた民間療法や神話に円十字教やメトラ教の教義を加え、新たな宗教ベヨンド・ランメア教を生み出し、信仰によって奴隷や現地の混血児たちを団結させムスル人奴隷主への反乱を引き起こさせる(予定) |
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