原稿作成について
1.ストーリーを考える
卒業論文も修士論文も基本的な流れは、学生実験でたくさん書いてきたレポートと同じです.
緒論→原理→方法→結果→考察→結論
の流れになります。ただ、いきなり書くのは難しいので、まずはストーリーを考えましょう.
ストーリーを考える場合は、今回の結論が何かを明らかにしたうえで、そこからさかのぼって、緒論までを書いたほうが楽だと思います.
(エンディングから逆に考える.あまりいい言い方ではないかもしれませんが、その結論が意味のあるものであるという問題設定にする)
緒論→原理→方法→結果→考察→結論
の流れになります。ただ、いきなり書くのは難しいので、まずはストーリーを考えましょう.
ストーリーを考える場合は、今回の結論が何かを明らかにしたうえで、そこからさかのぼって、緒論までを書いたほうが楽だと思います.
(エンディングから逆に考える.あまりいい言い方ではないかもしれませんが、その結論が意味のあるものであるという問題設定にする)
2.参考文献を活用する
実際に書いてみると、どう書いていいのかわからない場合が多々あると思いますが、そういった場合は参考文献の書き方を真似しましょう.
研究背景や手法を学ぶという意味で文献調査をしている側面もありますが、まとめ方・書き方を学ぶという側面もあります.
ゼロベースで作るのは難しいですが、参考になるものがあると、ある程度書くことはできると思います.
研究背景や手法を学ぶという意味で文献調査をしている側面もありますが、まとめ方・書き方を学ぶという側面もあります.
ゼロベースで作るのは難しいですが、参考になるものがあると、ある程度書くことはできると思います.
3.図の作り方
わかりやすい論文にするためには、わかりやすい図がとても大事だと思います.
図の作り方は研究室で講習も行いますので,そちらを参考にしてください.
(そのうちYoutubeに動画アップしようかな)
図の作り方は研究室で講習も行いますので,そちらを参考にしてください.
(そのうちYoutubeに動画アップしようかな)
4.誰かに読んでもらう
完成したら、とりあえず誰かに読んでもらいましょう.最初は直上の先輩がいいと思います.
クオリティが高くなってきたら、別のテーマの人に読んでもらうと、わかりやすくなるアドバイスがもらえるかもしれません.
クオリティが高くなってきたら、別のテーマの人に読んでもらうと、わかりやすくなるアドバイスがもらえるかもしれません.
5.各章の書き方
3年生までのレポートで沢山練習しているので、ベースは皆さん大丈夫だと思います.
以下には3年生までのレポートと違うところや、気を付けたほうがいいことを書いておきます.
以下には3年生までのレポートと違うところや、気を付けたほうがいいことを書いておきます.
1.緒論
(i)前提となる社会問題・研究背景,(ii)先行研究の紹介とその問題点の説明、(iii)自分の研究目的の3つは最低限必要だと思います.
(i)が書けないということは少ないと思います.
(ii)はたまに書いていない原稿を見ることがありますが,先行研究が全くないということもないと思いますし、原稿を読む人は多くが自分とは違う専門分野の方であることを考えると、どんな試みがこれまでになされてきたのかは紹介し、その問題点を指摘しておいたほうが(iii)を説明しやすくなる思います.
(iii)は大きな目的(研究背景を踏まえて、どんなことがやりたいのか)と小さな目的(大きな目的を達成するために、今回はどんなことに挑戦したのか)を意識しておくと書きやすいように思います.
(i)が書けないということは少ないと思います.
(ii)はたまに書いていない原稿を見ることがありますが,先行研究が全くないということもないと思いますし、原稿を読む人は多くが自分とは違う専門分野の方であることを考えると、どんな試みがこれまでになされてきたのかは紹介し、その問題点を指摘しておいたほうが(iii)を説明しやすくなる思います.
(iii)は大きな目的(研究背景を踏まえて、どんなことがやりたいのか)と小さな目的(大きな目的を達成するために、今回はどんなことに挑戦したのか)を意識しておくと書きやすいように思います.
2.原理
ここでは、自分の研究で使う装置や信号処理方法,機械学習の一般的な原理を説明します.
NIRSを使って脳活動計測する研究なら,NIRSの原理を説明します.
強化学習を使う研究なら,一般的な強化学習の仕組みを説明しておきます.
細かい設定や実験のやり方などは3章の方法で説明しますので、あくまで一般的な説明を書いておくという意識でいいと思います.
(独自の信号処理方法を考えた研究なら、その数式的な説明などをここに書きます.)
NIRSを使って脳活動計測する研究なら,NIRSの原理を説明します.
強化学習を使う研究なら,一般的な強化学習の仕組みを説明しておきます.
細かい設定や実験のやり方などは3章の方法で説明しますので、あくまで一般的な説明を書いておくという意識でいいと思います.
(独自の信号処理方法を考えた研究なら、その数式的な説明などをここに書きます.)
3.方法
どんなふうに実験したのかを書きます.大事なのは、この部分を読んで、後輩や別の大学の誰かが同じように実験できるかという点だと思います.
いろいろ書くことがあるので、書く順番に迷うかもしれませんが、その場合は参考文献を真似しましょう.
いろいろ書くことがあるので、書く順番に迷うかもしれませんが、その場合は参考文献を真似しましょう.
4.結果と考察
実験の結果を書きます.グラフや表の説明をすることがメインになるかと思います.
ただ、グラフからわかることを書くだけでなく、それが何を意味するのかを書いていきます.
考察と分けるのが難しい場合も多いので、結果と考察をまとめて書いてもOKです.
その場合は、どうしてこういった結果になったのか、先行研究ではどうなのかなどもここに書いていきます.
ただ、グラフからわかることを書くだけでなく、それが何を意味するのかを書いていきます.
考察と分けるのが難しい場合も多いので、結果と考察をまとめて書いてもOKです.
その場合は、どうしてこういった結果になったのか、先行研究ではどうなのかなどもここに書いていきます.
5.結論
結論を書く時は必ず緒論を思い出してください.緒論と対応していないのはおかしいです.
精度を向上させることが目的の研究なのに、動作することを確認したという結論だとしたら、読んだ人の多くは、精度はどうなったのか疑問に思うと思います。一生懸命書いていると、ずれてしまうこともありますので、前述したように結論から書いていくほうがやりやすいと思います
(特に大規模な文章ならなおさら)
精度を向上させることが目的の研究なのに、動作することを確認したという結論だとしたら、読んだ人の多くは、精度はどうなったのか疑問に思うと思います。一生懸命書いていると、ずれてしまうこともありますので、前述したように結論から書いていくほうがやりやすいと思います
(特に大規模な文章ならなおさら)