****比熱と温度変化のモデル いわば内部エネルギーの液体モデルとでもいおうか。温度を液柱の高さに見立てれば,熱量保存の法則が図式的に理解可能になる。 ---- 物体を柱状の容器にみたてて,断面積を熱容量,入っている液体(=内部エネルギー)の高さを温度と考える。質量$$m$$,比熱$$c$$の物体が$$Q$$の熱を受け取ったときの温度変化を$${\it\Delta}t$$とすると, $$Q = mc{\it\Delta}t$$ の関係が一目瞭然である。 #ref(http://www14.atwiki.jp/yokkun?cmd=upload&act=open&pageid=158&file=Heat.bmp) また,質量$$m_1$$,比熱$$c_1$$の高温物体が,質量$$m_2$$,比熱$$c_2$$の低温物体と熱的に接触して高温物体が$${\it\Delta}t_1$$の温度降下,低温物体が$${\it\Delta}t_2$$の温度上昇をして熱平衡にいたったとすると,熱量保存は $$m_1c_1{\it\Delta}t_1 = m_2c_2{\it\Delta}t_2$$ と書け,これも細いパイプで連結された2つの容器中の液高が等しくなって落ち着くことに相当し,わかりやすい。 #ref(http://www14.atwiki.jp/yokkun?cmd=upload&act=open&pageid=158&file=Heat2.bmp) ----