比熱と温度変化のモデル
いわば内部エネルギーの液体モデルとでもいおうか。温度を液柱の高さに見立てれば,熱量保存の法則が図式的に理解可能になる。

物体を柱状の容器にみたてて,断面積を熱容量,入っている液体(=内部エネルギー)の高さを温度と考える。質量m,比熱cの物体がQの熱を受け取ったときの温度変化を{\it\Delta}tとすると,

Q = mc{\it\Delta}t

の関係が一目瞭然である。

また,質量m_1,比熱c_1の高温物体が,質量m_2,比熱c_2の低温物体と熱的に接触して高温物体が{\it\Delta}t_1の温度降下,低温物体が{\it\Delta}t_2の温度上昇をして熱平衡にいたったとすると,熱量保存は

m_1c_1{\it\Delta}t_1 = m_2c_2{\it\Delta}t_2

と書け,これも細いパイプで連結された2つの容器中の液高が等しくなって落ち着くことに相当し,わかりやすい。

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最終更新:2009年08月27日 15:16
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