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****理想気体の内部エネルギー $${\it\Delta}U=C_v{\it\Delta}T$$の式は,定積変化でなくても使えるのか?という熱力学のFAQ。[[Yahoo!知恵袋>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1156010251]] ---- 質問概略は上記の通り。 定積変化を考えて,熱力学第1法則により $$C_v = \frac{Q}{n{\it\Delta}T} = \frac{{\it\Delta}U}{n{\it\Delta}T}$$ $$\therefore {\it\Delta}U = nC_v{\it\Delta}T$$ 一般に理想気体において,これが成立する。 定積変化を考えたのは,$$C_v$$を用いて内部エネルギーと温度の関係を導くためだけであり,理想気体では$$C_v$$=一定で内部エネルギーが絶対温度に比例することがわかっているため, $${\it\Delta}U = nC_v{\it\Delta}T$$ は,結果的に,定積変化にかかわらずどんな場合にも,理想気体の内部エネルギー変化と温度変化とをつなぐ関係式として使えるわけである。さらにいえば, $$U = nC_vT$$ がただちに示されることになる。 整理すると, (1)理想気体の内部エネルギーは絶対温度のみの関数で,絶対温度に比例する。 (2)熱力学第1法則を定積変化に適用すると,$${\it\Delta}U=nC_v{\it\Delta}T$$の関係が導かれる。 (3)理想気体では$$Cv$$=一定だから,(1)を考慮すると(2)の関係,さらに $$U = nC_vT$$ がつねに成り立つ。 そして,分子運動論の結論として単原子分子に対して $$C_v = \frac{3}{2}R$$ が導かれるというわけだ。 ----
****理想気体の内部エネルギー $${\it\Delta}U=C_v{\it\Delta}T$$の式は,定積変化でなくても使えるのか?という熱力学のFAQ。[[Yahoo!知恵袋>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1156010251]]より。 ---- 質問概略は上記の通り。 定積変化を考えて,熱力学第1法則により $$C_v = \frac{Q}{n{\it\Delta}T} = \frac{{\it\Delta}U}{n{\it\Delta}T}$$ $$\therefore {\it\Delta}U = nC_v{\it\Delta}T$$ 一般に理想気体において,これが成立する。 定積変化を考えたのは,$$C_v$$を用いて内部エネルギーと温度の関係を導くためだけであり,理想気体では$$C_v$$=一定で内部エネルギーが絶対温度に比例することがわかっているため, $${\it\Delta}U = nC_v{\it\Delta}T$$ は,結果的に,定積変化にかかわらずどんな場合にも,理想気体の内部エネルギー変化と温度変化とをつなぐ関係式として使えるわけである。さらにいえば, $$U = nC_vT$$ がただちに示されることになる。 整理すると, (1)理想気体の内部エネルギーは絶対温度のみの関数で,絶対温度に比例する。 (2)熱力学第1法則を定積変化に適用すると,$${\it\Delta}U=nC_v{\it\Delta}T$$の関係が導かれる。 (3)理想気体では$$Cv$$=一定だから,(1)を考慮すると(2)の関係,さらに $$U = nC_vT$$ がつねに成り立つ。 そして,分子運動論の結論として単原子分子に対して $$C_v = \frac{3}{2}R$$ が導かれるというわけだ。 ----

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