5.摩擦
Phunにおける摩擦は,われわれの摩擦の法則において接触面の組み合わせで決まる摩擦係数によってではなく,Phun物体がもつ物性のひとつとして与えられるFriction[まさつ](摩擦度と訳しておく)によって決められる。静止摩擦係数は動摩擦係数と等しく,それは接触する両物体のFriction[まさつ](摩擦度)の相乗平均によって与えられる。したがって,両者のいずれかのFriction[まさつ]が0であれば,摩擦はなくなる。
30°の斜面をつくり,長方形がすべりおりる時間から動摩擦係数を計算してみた。斜面と長方形のFriction[まさつ]をいろいろ変えてやってみると,両者の相乗平均がまさしく動摩擦係数になっていることが確認された。
30°の斜面で動摩擦係数を測定する。ばねは,スケール代わり。
斜面の摩擦度1で,物体の摩擦度0,0.1,0.2,0.3,0.4,0.5のときの運動。0.4と0.5は静止したまま。
『Phun』のFriction[まさつ]パラメータと動摩擦係数の関係を調べる
Friction[まさつ]パラメータの違いによる斜面上のすべりの差を見る
最終更新:2009年05月31日 18:37