動く斜面上の運動(2)
滑らかな床の上に、質量

の三角台をおく。斜面と床がつくる角度の大きさをを

とし、その斜面上に質量

の小物体を置いて静かに離す。このとき、小物体の鉛直方向の速度の大きさを

、水平方向の床に対する速度の大きさを

、三角台の床に対する速度の大きさを

とすると、

の間に成り立つ関係を表す式を書け。
答.
せっかくなので,運動方程式を立てて運動を解析しよう。
床に静止した水平右向き・鉛直上向きの座標系

をとる。
この座標系での三角台の座標を

,小物体の座標を

とおく。また,斜面は右に下る方向とする。題意により,
三角台から見た小物体の相対速度は

であり,これが斜面下向きであるから
したがってまた,
ただし,
などは,加速度の大きさを示す。
小物体の運動方程式は,斜面から受ける抗力の大きさを

として,
また,三角台の運動方程式は,
(2)(4)より運動量保存
を得る。
※「かぎしっぽ」の結果から少し形を変えた。
『Phun』でシミュレートしてみた。

kg,

kg,

°,

sec.として,

m/s,

m/s,

m/sを得るが,シミュレーションはほぼ一致する結果を示している。
『Phun』シーンのダウンロード
最終更新:2009年05月17日 18:46