2段圧縮機
OKWaveの回答の再掲。
苦手な熱力学に挑戦。わけのわからぬ熱力学関数のあれこれやでんでんむし(\partial)の2段重ねがならぶのとちがって,これなら高校プラスアルファレベル?

「中間冷却を行う隙間のない2段圧縮往復動式圧縮機を考える。低圧圧縮機により温度T_A、圧力P_Aの理想気体(ガス定数R[J/(kg・K)]、比熱比\kappa)を吸収して可逆断熱的に圧力P_Cまで圧縮し、等圧的に温度T_Aまで冷却し、高圧圧縮機で可逆断熱的に圧力P_Bまで圧縮して排出する。圧縮機を運転する全仕事量を最小にする条件は {P_C}^2=P_A\times P_B であることを導け。」

(一部訂正を含む)
まず確認ですが,最後の排出は等圧排出とします。
長いので,方針のみ示します。

体積変化を0\rightarrow V_1\rightarrow V_2\rightarrow V_3\rightarrow V_4\rightarrow 0とします。
変化を追跡すると
P_A{V_1}^\kappa=P_C{V_2}^\kappa
P_AV_1=P_CV_3
P_C{V_3}^\kappa=P_B{V_4}^\kappa
が成立します。これを用いて,
W_0=-\int_0^{V_1}PdV=-P_AV_1
W_1=-\int_{V_1}^{V_2}PdV=P_A{V_1}^\kappa\int_{V_2}^{V_1}V^{-\kappa}dV
W_2=-\int_{V_2}^{V_3}PdV=P_C(V_2-V_3)
W_3=-\int_{V_3}^{V_4}PdV=P_C{V_3}^\kappa\int_{V_4}^{V_3}V^{-\kappa}dV
W_4=-\int_{V_4}^0PdV=P_BV_4
P_A,P_B,P_C,V_1,\kappaだけで書きなおします。
W=W_0+W_1+W_2+W_3+W_4 をP_Cで微分して0とおき,Wを最小とするP_Cの条件を求めると,{P_C}^2=P_AP_B を得ます。

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最終更新:2009年07月04日 00:09
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