【解答】斜面上のばねと小球



(1)

A,Bは離れるまでの間,つりあい位置を中心として,角振動数

\omega = \sqrt{\frac{k}{2m}}

の単振動をすることは明らかである。単振動のエネルギー保存により

\frac{1}{2}kL^2 = \frac{1}{2}\cdot 2m{v_0}^2 + \frac{1}{2}kl^2

\therefore v_0 = \sqrt{\frac{k}{2m}(L^2-l^2)}

(2)

両者が離れた後,Aは単振動の1周期を運動し,Bは斜面を上っておりてくる。再び出会うまでの時間 t とすると,

 t = 2\pi\sqrt{\frac{m}{k}}
v_0 - g\sin\theta\cdot \frac{t}{2} = 0

両式から t を消去して,つりあい関係 2mg\sin\theta = kl を用いれば,

L = l\sqrt{1+\frac{\pi^2}{2}}

を得る。

\sqrt{1+\frac{\pi^2}{2}} = 2.436

Algodoo によるシミュレーションでは,試行錯誤で微調整をすることにより,同じ繰り返し運動の2巡目まではほぼ実現できたが,3巡めからカオスに落ち込んだ。


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最終更新:2009年12月02日 12:07
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