速さの時間微分と加速度の大きさ
ほとんど自明のことだが,「速さの時間微分と加速度の大きさ」は異なるという話。Yahoo!知恵袋より。

3次元における質点の一般の運動において,

速 度:\boldsymbol{V} = (V_x,V_y,V_z)

加速度:\boldsymbol{A} = (A_x,A_y,A_z) = \frac{d\boldsymbol{V}}{dt} = \left(\frac{dV_x}{dt},\frac{dV_y}{dt},\frac{dV_z}{dt}\right)

とおけば,速さの時間微分は

\frac{dV}{dt} = \frac{d\sqrt{\boldsymbol{V}^2}}{dt} = \frac{\boldsymbol{V}\cdot\boldsymbol{A}}{V}

これが加速度の大きさA=|\boldsymbol{A}|に一致するのは,

\boldsymbol{V}\cdot\boldsymbol{A} = VA

すなわち,\boldsymbol{V}\boldsymbol{A}の方向が常に一致する場合,つまり直線加速運動のときに限られる。

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最終更新:2010年10月17日 18:29