ベクトル演算の行列化(3)
続いて微分公式。コンパクトにはなるものの,慣れないとなかなか気持ちよくいかないかもしれない(^^;)。
微分演算子は作用対象を常に考慮しなければならず,積の順序を自由に交換できないので,気持ちよくこなすには多少の工夫が必要のようだ。ベクトルにおいて,
だが,微分演算子を含むと
となり,上の真ん中の形は許されない。ポイントは積の転置の
という性質をうまく使うこと。慣れないとなかなか気持ちよく…というわけにいかないが,何とかうまくいったかな?
内積の可換性を用いて,
が
の両方に作用するように注意する。
もちろん,「BAC-CAB則」を直接用いてもよい。
第1項の変形は,
により,
を用いた。
もちろん,「BAC-CAB則」を直接用いるのがラクである。
これは,
の変形なので,勘弁してもらおう。
最終更新:2010年11月18日 16:14