抵抗を受けるロケットの運動方程式
なかなかおもしろい試み。質問者が提起した運動方程式は,
ただし,

はロケットの初期質量,

は単位時間当たりの噴出質量,

は一定の推進力,

は速さ

に比例する抵抗力である。ロケットのような高速では,空気抵抗は速さの2乗(超)に比例するとされるが,まあ野暮なことはいうまい。初めこれを見たとき,質量を微分の中に入れなくていいのか? と疑問に思った。しかしよく考えてみるとこれでよい。空気抵抗がなく,ロケットに対するガス噴出速度

が一定のときは,運動量保存により,
すなわち,
初期条件

の下に積分すると,
を得るが,右辺が噴出ガスから受ける反作用すなわち推進力なのだ。

すなわち

を用いれば,
である。
さて,主題にもどって積分をしてみよう。
対称的でわかりやすい(この気持ちいい対称性があったので,あえて2乗比例に持ち込まなかった)。初期条件

として積分して,

について解くと,
を得る。下図は,適当な数値を入れて抵抗の有無を比較したものである。
最終更新:2010年11月11日 16:53