反対称テンソルの成分展開
反対称テンソルをLevi-Civita記号と成分で展開する。
かぎしっぽより。
2次元2階の反対称テンソルは,
と書ける。ただし,2次元レビ・チビタ記号は,
これは,簡単で書き換えにもならない。これを4次元に拡張したいというのが質問の意図。
一般に2階テンソルは,次のように対称部分と反対称部分とに分けることができる。
したがって,

が反対称テンソルであれば,
と書ける。
まずは,3次元。3次元レビ・チビタ記号を,
と定義すると,積の縮約に関する関係
を用いれば,
と書けることになる。縮約をあらわに実行すれば,
または,行列表示で右上三角成分を選べば,
となる。
いよいよ4次元。4次元レビ・チビタ記号は,
ただし,相対論では下付き添字の方は符号を逆に定義するので注意。
積の縮約に関する関係
を用いれば,
と書けることになる。縮約をあらわに実行すれば,
となる。結果を見てしまえばほとんど自明と思えるが,導出となると結構悩む。
最終更新:2010年12月03日 22:24