雪の付着による飛行機の減速
【問題】
雪の中を飛行している飛行機を考える。飛行機には雪が付着し,時間とともに質量が増えていく。飛行機の初期質量

,初速

,断面積を

,雪の空間質量密度を

とする。また,空気抵抗は無視でき,飛行機の推力はゼロとする。
(1) 飛行機の運動を記述する微分方程式を立式せよ。
(2) 飛行機の速さが初速の8割になるまでの時間を求めよ。
【解答】
(1)
微小時間

の間の運動量保存から
運動方程式は次のような連立微分方程式となる。
第1式より
第2式に代入して,
積分すると,
再度積分して,
速さは,
(2)
題意より
連立微分方程式にもどって,POLYMATHの数値積分によってシミュレートしてみた。設定は下記のとおりである。ちなみに解析解とはぴったり一致していることが確認できた。
質量変化
速度変化
Algodooでシミュレートしてみた。数値計算と比べてやや減速がはやいが概ね一致している。
最終更新:2012年01月27日 21:02