【解答】球面を転がり落ちる小球

大球の中心に対して小球の重心位置を鉛直軸からの中心角\thetaで表す。
また,小球の回転角を\phiとする。



エネルギー保存

\frac{1}{2} M(R+a)^2{\dot{\theta}}^2 + \frac{1}{2} I {\dot{\phi}}^2 = Mg(R+a)(1-\cos\theta)

ただし,

I = \frac{2}{5}Ma^2

束縛条件

\dot{\phi} = \frac{R+a}{a} \dot{\theta}

大球中心に対する小球重心の半径方向の運動方程式より

M(R+a){\dot{\theta}}^2 = Mg \cos\theta - N

垂直抗力N=0より

{\dot{\theta}}^2 = \frac{g \cos\theta}{R+a}

上のエネルギー保存に代入して整理すると,

\cos\theta = \frac{10}{17}

を得る。

小球の半径aに依存しない結果になったのは,ちょっと予想外だった。
画像はAlgodooによるシミュレーションで抗力N=0になったときの\thetaを求めたものである。




最終更新:2012年12月13日 10:09
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