唯澪@ ウィキ
指ぷに!
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指ぷに!
バタン!
「澪ちゃん見て見て!」
「澪ちゃん見て見て!」
「ひいっ!?」
放課後、部室で一人ベースの調整をしていると、突然唯が部屋に飛び込んできた。心臓に悪い・・・
「バカ、驚かせるな!」
「ごめんごめん。でもホラ、これを早く見せたくって・・・」
と人差し指を私に突き出して私に言う。一体何だろう?
「いいけどさ・・・。で、この指がどうかしたの?」
「ふふ~ん♪とりあえず触ってみてよ」
「う、うん・・・。」
訝しみながらも唯の指に触れてみる。ん?これは・・・
「ぷにぷに・・・!」
「そうですっ!この度、私平沢唯は澪ちゃんと同じぷに指ストとなったのですっ!」
ぷに指ストって何だよ、とツッコミを入れつつふと思い出す。
そういえば入部直後の唯に私が逆にぷにぷにされたっけ。ぷにぷに
そういえば入部直後の唯に私が逆にぷにぷにされたっけ。ぷにぷに
「しかしこんなに早くここまでぷにぷにになるなんてなぁ」ぷにぷに
正直、部活で真面目にやってるところを見たことがなかったので、意外もいいところだ。
というか、あれからまだ一月も経ってないぞ。いくら何でも早すぎるだろう・・・。ぷにぷに
というか、あれからまだ一月も経ってないぞ。いくら何でも早すぎるだろう・・・。ぷにぷに
「実は私、家でいっぱい練習してたからね!」
なるほど。自主錬はいいけど、詰め込みすぎも考えものだな。
少し注意してやらないと・・・ぷにぷに
少し注意してやらないと・・・ぷにぷに
「なあ唯「早く澪ちゃんみたいにかっこよくなりたかったからね!」」
!?
「か、かっこいい・・・?」ぷにぷに
「か、かっこいい・・・?」ぷにぷに
面と向かってかっこいいとか言われるなんて・・・!恥ずかしくて死んでしまいそうだ!
いやいや落ち着け私、今はそれより自主錬について・・・ぷにぷに
いやいや落ち着け私、今はそれより自主錬について・・・ぷにぷに
「うん、澪ちゃんはかっこいいよ!スラッとしてて、髪も綺麗で。芸能人にもこんなにかっこいい人いないよ!」
「う・・・あ・・・っ」ぷにぷに
ああああああもう駄目だこれ以上褒められたら私の身がもたない何とか話を逸らして注意をしないとおおおおおおおおおおおおおおお!ぷにぷに
「あのー・・・ゆ、唯は・・・さ」ぷにぷに
「い、今のまんまでいいんじゃないかな・・・」ぷにぷに
「無理して練習しなくても、かっこよくならなくても、ふわふわして可愛い唯が、私は好き・・・だよ」ぷにぷに
「えっ!?」
やった!偉いぞ私!テンパりつつもちゃんと注意できたじゃないか!
って唯は何で顔赤くなっちゃったんだ!?ぷにぷに
って唯は何で顔赤くなっちゃったんだ!?ぷにぷに
「・・・・・」「・・・・・」
ああ・・・理由を聞いてもいいんだろうか・・・私何かまずいこと言っちゃったのか・・・?
「「あのー・・・」」
「み、澪ちゃんからどうぞ」
「いやいや、唯から先にどうぞ・・・」ぷにぷに
「それじゃお先に・・・えっとね」
「そろそろぷにぷにをやめてもらえるとありがたいかなー、なんて・・・」
!?
あわわわわわわわ私としたことが唯の指の気持ちよさにつられて無意識にずっとやってたのか何ということを恥ずかしい死にたい恥ずかしい死にたい恥ずかしい死にt(ry
あわわわわわわわ私としたことが唯の指の気持ちよさにつられて無意識にずっとやってたのか何ということを恥ずかしい死にたい恥ずかしい死にたい恥ずかしい死にt(ry
「ご、ごめんっ!」
「唯を辱しめるつもりはなかったんだ!ただ、唯の指が気持ちよくてつい・・・」
「本当にごめん!もう二度としないから!」
「えっ・・・?」
「唯が恥ずかしがるなら指ぷにぷにはもう二度としない「それは困るよっ!」」
突然声を張り上げた唯のおかげで少し頭が冷えた。今、困るって言った・・・?
「困るって・・・だって恥ずかしいんじゃ・・・?」
「確かに恥ずかしかったけどっ!でもそれは澪ちゃんが・・・」
やっぱり私が原因なんだよな・・・。もう一回謝る、いや許してくれるまで謝り続けるんだ。
「唯ごめ「澪ちゃんが私を好きだなんて言うからっ!」」
「澪ちゃんが私のこと好きなんて言うから・・・少し期待しちゃったんだ・・・」
え?
「でもいくら私でも分かるよ、そこに特別な意味なんてないんだ」
何これ?
「勘違いしちゃいけない、そう思ったけどもう止められなかったんだ」
唯はこれから何を言おうとしてるんだ?やめろ。それ以上言っちゃだめだ。
「私、澪ちゃんのこと好きだから・・・友達としてじゃなくて、特別な意味で」
「あんなこと言われてあれ以上触れられてたら、私普通じゃいられなかったから・・・」
「おかしくなる前にもう離してって言おうとしたんだけど・・・」
「でもだからって澪ちゃんに二度と触れられないなんてもっと嫌だった!」
「・・・・・」
言葉もなかった。まさか唯に特別な思いを寄せられていたなんて。確かに交友の広い律を経由して、先輩たちでそういった関係の人たちがいる、と聞いてはいたけど。まさか自分がそれに直面するなんて・・・
「ごめんね。いきなりこんな・・・女の子同士で特別な好きだなんて気持ち悪いよね・・・」
というか、唯にこんなことを言われても妙に冷静な私にびっくりだな。ああ、そうか・・・
「何やってんだろ私。こんなこと話しちゃったら結局嫌われちゃうのにね」
私は嫌じゃないんだ、唯のこの気持ち。
「ごめんね澪ちゃん」
素直に嬉しいと思える、だからこんなに冷静でいられるんだな。それなら・・・
「私、もうけいおん部にはいられ「そんな悲しい顔しないで、唯」」
「澪ちゃん・・・?」
「告白されて初めて気づくなんて情けないけどさ」
「私も唯のこと、特別な意味で好きみたいだ」
「唯の悲しそうな顔、見たくないと思った」
「ずっとずっと、ふわふわで可愛い笑顔を振りまいていて欲しいと思ったんだ」
「本当に・・・?」
「さっきの唯の告白を聞いてさ」
「嫌どころか、嬉しいって思ったんだ」
「告白された、って恥ずかしさを忘れるくらいに嬉しかったんだ」
「女の子同士とか関係ない、私は唯に好きだって言ってもらえて嬉しかったんだぞ!」
「それでもまだ嘘だと思うんなら・・・」
チュッ
「んッ!?」
「んッ!?」
ごめん、と心の中で謝りつつ唯の口を無理矢理塞いだ。
さて、これで信じてもらえなかったらもう手はないけど・・・
さて、これで信じてもらえなかったらもう手はないけど・・・
「ぷはぁっ!」
「私の気持ち、伝わったか・・・?」
「・・・・・」
「・・・唯?」
「うっ・・・澪ぢゃああああん!」
「ちょ・・・うわっ、泣くやつがあるか!」
「だっでうれじいんだぼん・・・」
まったく・・・泣き虫な奴だな。でも、泣き顔もちょっと可愛いかも。
「なあ唯」
「ヒック・・・なあに澪ぢゃん」
ギュッ
「あっ・・・」
「あっ・・・」
「さっきは笑顔でいてほしい、とか言ったけどさ」
「やっぱり私の前では泣いてもいいからな」
「こうやって抱きしめて受け止めてあげるから」
「うんっ・・・!」
――――こうして、私たちはただの友達から恋人同士へと関係を発展させた。
律以上にぐうたらなこの恋人の面倒をみるのは骨が折れるだろうけど。
それすら楽しみだなんて、よっぽど私は唯にぞっこんなんだなと思う。
律以上にぐうたらなこの恋人の面倒をみるのは骨が折れるだろうけど。
それすら楽しみだなんて、よっぽど私は唯にぞっこんなんだなと思う。
帰り道!
「ほら唯、アイス買ってきたぞー」
「うわーい!ありがとうついでに食べさせて澪ちゃん!」
「仕方のないやつめ・・・ほら」
ペロペロ
「あまくておいしー!あのね澪ちゃん」
「あまくておいしー!あのね澪ちゃん」
ペロッ
「んー?」
「んー?」
チュッ
!?!?!?
!?!?!?
「な、なななななな・・・」
「えへへ・・・アイスよりあまーい!」
ふ、不意打ちでキスなんて何を考えてるんだ唯は!
って、人のことは言えないのか・・・とか考えてると、ますます顔が赤くなってきそうで。
って、人のことは言えないのか・・・とか考えてると、ますます顔が赤くなってきそうで。
「あーもう、アイス垂れてるじゃないか。拭くから自分のアイス持って!」
なんて、照れ隠しに走ってみたりする。
「はーい」
顎を上向かせて口元をハンカチで拭ってやると、嬉しそうに目を細める。ああもう可愛いな!
「本当に仕方のないやつだ・・・」
「でも、そんな唯だからこそ好きになったんだけどな」
「澪ちゃん・・・」
唯の恥ずかしげな笑顔が夕日に映える。
ああ、この顔が見れるなら私はどんなに恥ずかしいことや怖いことにだって耐えられるぞ!
ああ、この顔が見れるなら私はどんなに恥ずかしいことや怖いことにだって耐えられるぞ!
「私も、澪ちゃんが大好きだよっ!」
そう言って抱きついてきた唯の手から、食べかけのアイスが綺麗な放物線を描いて飛んで行った。
あれはあとで買い直しかな・・・なんて余計なことを考えている私の口を、再びアイス味の唇が覆った。
あれはあとで買い直しかな・・・なんて余計なことを考えている私の口を、再びアイス味の唇が覆った。
おわり。
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おまけ
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- あまーい -- (名無しさん) 2011-12-15 01:44:58
- かわいいのう -- (名無しさん) 2012-06-05 02:29:00