ゆっくりいじめ系1368 じっくり虐待・3_01

じっくり虐待・3
  • fuku2991 fuku2992の続きです





頬に感じた温かい感触に、れいむは目を覚ました。
寝ぼけた目で見てみると、赤ちゃんまりさが頬をすりよせていた。

「ゆゅ~……おきゃあしゃん……しゅりしゅり~」

寝言を言いながら自分にすり寄っているわが子を見て、れいむは思わず笑みをこぼした。

「ゆ~、れいむのあかちゃんはいいゆっくりだね~ぺーろぺーろ」

愛おしいわが子の頬を静かに舐めてやるれいむ。
見渡せば、自分の近くで同じようにゆっくりとした寝顔の赤ちゃん達が身を寄せ合って眠っている。
やわらかい草と姉妹、そして母親に囲まれたその寝顔はとてもゆっくりとしていた。
だがれいむは知っていた。
自分の子供たちがゆっくり出来ていないことを。

(どうしてあかちゃんたちのあんよはまっくろなんだろう……)

れいむの赤ちゃん達は生まれつきはねることが出来なかった。
底面が生まれつき硬く、真黒に変色していたからだ。
れいむの赤ちゃんだけではない。
同じ時期にぱちゅりーからすっきりすることを許可されたゆっくりの赤ちゃんは一様に何らかの異常を持っていたのだ。
今れいむが眠る育児室には、同じように傷ついた赤ちゃんに囲まれた母親が自分の赤ん坊と寄り添って寝ている。
本当ならそれぞれつがいと一緒に自分達の部屋でゆっくりとしていたはずのゆっくり達。
だが、異常と痛みのためゆっくり出来ない赤ちゃんの治療と世話のため、母親と赤ゆっくり達はこの育児室での集団生活を余儀なくされていた。

(まりさはひとりでさみしくないかな……あかちゃんとすりすりしながらねむるのをたのしみにしてたのに……)

一匹でさみしく眠っているであろうまりさに思いをはせるれいむ。
夢見ていた幸せな生活と現状のギャップに涙が出そうになるが、それでもれいむには希望があった。
それは、群れのゆっくりリーダー達の言葉だ。

「ゆ~! だいじょうぶだよ! あかちゃんもみんなもゆっくりできるからね!!!」

大きな体でニコリと笑いながら励ましてくれたドスまりさ。

「おさかなさんにはえいようがたっぷりなんだぜ! いっぱいたべてはやくげんきになるんだぜ!!!」

御馳走であるお魚の山を帽子いっぱいにためた湖で漁をするまりさ達のリーダー。

「ゆゅ~♪ みんなとってもゆっくりしたあかちゃんだよぉ~♪ べろべろばぁ~♪」

群れ一番の子だくさんで、群れ一番の狩り名人のれいむ。

「おめめがみえないこにはこのすべすべにみがいたいしをあげるわ! あるけないこにはおにんぎょうをあげるわね!」

群れで一番器用で、とてもおしゃれなアリス。

そして何より……。

「むきゅ! みんな大変だけど、群れのみんなが赤ちゃん達を守るから安心してね! まずは痛いのをゆっくり治して、そうしたらお目目や足が不自由な
子でもゆっくりできる方法を考えるからね!」

群れで一番賢い側近のぱちゅりー。
彼女の言うことを聞いていれば絶対にゆっくりできる。
ドスと一緒にぱちゅりーが来て以来そのことを実感していたゆっくり達は、目の前赤ちゃんの様子に落ち込みながらも希望を抱いていた。

「あかちゃん……ゆーっくりねむってね……ゆ~ゆ~ゆ~……」

赤ちゃんはかわいそうだけど自分は幸せだ。こんなにも素晴らしい群れにいるんだから。
いきなり見知らぬ森に来させられた時はびっくりしたけど、本当によかった。
子守歌を歌いながら再びまどろみに落ちていくれいむには、もう不安はなかった。










お兄さんがゆっくり達を監視している小屋。
監視モニターと簡単な生活用品、そして虐待道具が置かれたこの簡素な小屋に、珍しい来客の姿があった。

「それで、どういう具合ウサ?」

お兄さんの目の前で、一匹の妖怪兎がにっこりとほほ笑みながら訊ねた。
この兎こそお兄さんに今回の依頼を持ちこんだ張本人にして、依頼主の代理人なのだ。
もっとも、依頼主の正体はおろかマスクをつけて顔を隠し、自身の正体すら明かさないこの兎のことをお兄さんはいま一つ信用できないでいた。

「安心してほしい。少し予定外のことはあったが依頼は順調に進んでいます」

「それはよかった……ただ予定外のこととはなにうウサ?」

「それはドスまりさの想像を超える馬鹿さです。それが虐待後にゆっくりどもを立ち直らせてゆっくりさせる障害になる可能性があるんですよ」

お兄さんのいらつき気味の言葉に、なぜか妖怪兎は笑みをより一層深めた。

「なるほど、なるほど……それは困ったウサ。でも、あなたのことだからもう対応策は決めてあるウサ?」

「それに関しては虐待計画と合わせて考えてあります……これを見てください」

そう言うとお兄さんはモニターを操作し、群れの映像を映した。
そこにはお兄さんによって改造された赤ん坊とその母親が眠る育児室の様子が映し出されていた。

「これは二日前に生まれた赤ゆっくりとその母親達の様子です」

モニターに映し出されたのはお兄さんによって改造された赤ゆっくり達だった。
その赤ゆっくりにも痛々しい傷が見て取れるが、どのゆっくりにも悲観した様子はない。むしろゆっくりとしていた。

「私には依頼の通り虐めた後にしっかりとゆっくりしているように見えるウサ。あの状態からゆっくりさせるくらいだからドスがしっかりしているんじゃ
ないのウサ?」

「確かに私がした工作で障害を負った赤ゆっくり達を間引くこともなく持ち直させたのは大したものです……ただしそれはドスによるものではありません

ピっという音とともに、モニターの映像が切り替わる。
そこには眠りこけるドスまりさの隣で、何やら話し合いをしている四匹のゆっくり達の姿があった。

「マイクを向けてみます。聞いてみてください」

「…………」

お兄さんの操作とともに、ゆっくり達の会話が聞こえてきた。

「むきゅー! それじゃあ今日の会議を始めるわ! まずはれいむ、報告をお願いね」

「きょうのかりではぱちゅのいったとおり、みずうみのちかくのもりできのみをちゅうしんにあつめたよ!」

「むきゅ! 赤ちゃん用のイモ虫さんの数はどう?」

「あかちゃんひとりにいっぴきづつあるよ! あかちゃんがゆっくりできるよ!」

「了解したわ。明日は洞窟を出て右側の森へ行ってね。冬のためのご飯はひと段落したから明日は保存のきく物を集めてね!」

「ゆっくりわかったよ!」

「じゃあ次はありすおねがいね!……」

その後もありすによる巣の拡張や赤ちゃんの容体に関する報告、まりさの漁獲高報告や漁に使う道具の注文など、ドスやほかのゆっくり達が眠っている時
間にも関わらずぱちゅりーと群れの幹部ゆっくり達の会議は続いた。
それぞれの担当作業を完璧にこなすれいむ、ありす、まりさの三匹と、群れ全体を完璧に統括するぱちゅりーの指示は人間から見ても完ぺきだった。
群れ食糧の管理計画に始まり、子ゆっくり達への教育や道具の生産予定、今回生まれた障害のある赤ゆっくりに適性を考えながら技能訓練を課すための計
画策定など、指示は目こぼしなく行われた。

「なかなかすごいぱちゅりーウサ。それに比べてドスは間の抜けた寝顔ウサ」

「そうなんです。この群れは実質的に先ほどの四匹が運営しているんですよ、ドスはただ存在するだけです。」

「それなら別に問題ないんじゃないウサ? ドスが無能でもあの四匹がカバーすれば問題はないはずウサ」

「確かにあのぱちゅりー達は有能です。ぱちゅりーが巣の全体を統括し、それをもとに業務別に作業を監督するゆっくり達に指示を出す。ドスと側近が話
し合いながら群れ全体を統括する通常のドスのいる群れに比べて格段に進歩的なシステムを構築しています」

お兄さんの答えに、妖怪兎はより一層疑問を深めたようだった。

「そう、それなら何も問題ないウサ。あなたが虐めてぱちゅりーが立て直してゆっくりする、そして虐める。このサイクルが成り立つはずウサ」

「何もなければそうですが、この群れの場合ドスと側近の知能の差が激しいことが問題なんです」

この言葉に妖怪兎の耳がぴくぴくと動く。興味を持ったらしい。

「続けるウサ」

「ご存じのとおりゆっくり達は餡子脳と揶揄されるほど愚かです。わずかな勘違いで殺し合い、ちょっとしたことで仲間を迫害し、自滅していく。自然の
中、外敵がいない状況でもあいつらがゆっくり出来ないのはこういった仲間同士でのいさかいが大きく影響しています。そしてここからが本題なのですが
、ゆっくり達が群れや家族などのコミュニティー内で自滅や争いを起こすきっかけとなるのは、ゆっくり達の違いによるところが大きいのです」

「違いウサ?」

「そうです。たとえば姉妹の中で一匹だけ数が数えられる個体がいるとします。すると通常なら気がつかないちょっとしたエサの量の差に気が付き、
数を数えられるゆっくりを中心に家族は争いを始め自滅します」

饅頭の体を持ち、野生生物とは言えないほどの愚鈍さで知られるゆっくりだが、実のところ野生、ペットを問わずもっとも多い死因が個体差による争いな
のである。
先ほどのお兄さんの話のような単純な知力によるものはもちろん、排泄行為の有無、冬の過ごし方、妊娠方法や有名なところでは飾りの有無など、ゆっく

り達には例え同種といえども同じ生き物とは思えないほどの違いがあるのだ。
事実、お兄さんがゆっくり医時代に調査した群れでは、排泄行為を行うゆっくりを排泄行為を行わないゆっくり達が砂糖水と餡子を作る奴隷として利用し
ていた。
本来なら頬を寄せ合って暮らしていた仲間を、自分たちと違うからと土を食べさせて利用するゆっくり達。
異様とも思えるその光景は極力異端を排除しつつ、それでいて絶えず変化を続けるゆっくりの宿命ともいえるものだった。

「つまり、ぱちゅりー達頭のいい幹部と間抜けなドスまりさによる知力差によって、群れに予想外の事が起きる可能性がある……そういうことウサ?」

「そのとおりです。今のところはぱちゅりーによってまとめられていますが、群れのゆっくり達事態はゲスがいないというだけで通常のゆっくりと変わり

ありません。このまま定期的な干渉を続けた場合、ドスがぱちゅりー達と対立を起こし、依頼をこなせない可能性もあります」

「確かに私たちが用意したあの群れのゆっくり達はゲスを省いただけのただのゆっくりウサ。餡子を増量したわけでもないからいったん混乱すれば餡子脳
全開で自滅するウサねえ……」

「自滅しては依頼はこなせません……そこでこれを許可していただきたいんですよ」

お兄さんは妖怪兎へ一枚の紙を差し出した。

「これは……」

「今回の依頼の条件には『ゆっくりを虐める→ゆっくりさせる→虐めるという交互のサイクルで一週間生活させる。この活動を行うに当たり群れへの干渉
は気づかれないように行うこととする』という文言があります。そのためこれを行うとゆっくり達に気づかれる可能性が高くなります。ですが……」

「……」

「私を”鬼意惨”と見込んで依頼を下さったのならば、信頼していただきたい」

狭苦しい小屋にお兄さんの静かな声が響く。
そして、妖怪兎の答えは…………



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最終更新:2008年11月08日 09:23
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