ゆっくりいじめ系1430 ずっと・・・(前)

(ゆっくりの歴史)
人里離れた山奥。人の手の届かぬ辺境に、ゆっくり達が暮らす楽園があった。
餌が豊富で外敵も無く、ゆっくりは何の心配もする事無くゆっくりとする事だけに専念できる。
時間さえもゆっくり進んでいるかの様な場所。ゆっくり達はそこをゆっくりぷれいすと呼んだ。

かつてはこの世界の至る所にゆっくりぷれいすがあった。
森に、川辺に、草原に。自然豊かな所には必ず「ゆーゆー」と鳴く饅頭が住んでいた。
彼女達はゆっくりと動き、ゆっくりと食べ、ゆっくりと眠り、ゆっくりと日々を過ごした。

そんなゆっくり達に転機が訪れる。ゆっくりと人間との接触。
人間。複雑な言語を用いて高度なコミュニケーションをとり、器用な手先はあらゆる道具を生産する。
文字を使う事により膨大な量の知を後世に継承し、それにより彼等は文明を築いた。

人間と接した事により、ゆっくりにも変化が起きる。言語の獲得。
初めは人間の発する音を真似て遊んでいるだけだったが、彼女達は何時しか彼等の言葉を理解できる様になった。
人間の発声の機構とは異なる為、人間の子供が話す程度の簡単な言葉しか喋る事ができなかったが、
人間の話す内容はほぼ理解できる様になり、しだいに彼等の考え方も真似る様になった。

その結果、ゆっくり達の生活に今までなかった現象が起こる。他者との争い。
ゆっくりの餡子に刻まれた彼女達の存在意義。子孫繁栄と同レベルの拘束力を持つ、創造主より課せられた命令。
『ゆっくりはゆっくりとしなければならない』
本能に従いただゆっくりしていただけのゆっくり達だったが、人間と同じく欲望を持つ様になった。
『よりゆっくりしたい』これを満たす為、彼女達は自らの身内、仲間のゆっくり同士で争う事となった。

初めは単純なもの。
食べ物を食べるとゆっくりできる。他のゆっくりより多くを食べてもっとゆっくりしたい。
好きなゆっくりとすっきりすると、とてもゆっくりできる。あの子を他のゆっくりに渡したくない。
快適な巣を持てばゆっくりできる。あいつの持っている巣は自分の巣よりゆっくりできそうだ。

欲望はエスカレートする。もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと、もっと、もっと・・・
ゆっくりする事だけが生きる目標だったはずが、ゆっくりは既にゆっくりと生活する事はできなくなっていた。
手段が目的に変わってしまった。食べる事も、寝る事も、すっきりする事も、子を生む事も。
ゆっくり達はゆっくりする事も忘れ、争い、奪い、戦う。

彼女達の不幸の原因はその知能の低さにあった。人間の言語を理解しある程度の言葉を話す事ができるのは、
ゆっくりの知能の高さを証明するものであるが、しかし人間には遠く及ばなかった。
にもかかわらず人間に似た思考をし、人間に似た欲望を持つ。待っている未来はゆっくり同士の醜い争い。
高度に知を発達させた人間にすら制御できないもの。当然餡子脳にそれを制御できる筈が無い。

ゆっくりは身内同士の争いで数を減らしていったが、そんな彼女達に更に追い打ちをかける出来事が。
人間達の意識の変化。人間の中にあった自然への畏敬の念が薄れ始めたのだ。
万物の霊長を称した彼等は、自然を侵食し自らの勢力を拡大させる。無論、ゆっくりも例外では無い。
人間ともある程度意思疎通できる事から特別視されていたゆっくりも、人間に追われる立場になる。
生息範囲の減少。過密するゆっくり。起こるのは更なる争い。

絶滅に向け減少の一途を辿るゆっくり。更にそれを決定的にしたのが、人間の間に起きたゆっくり虐待ブーム。
人間と似た思考をする彼女達は家族や愛するものをとても大切にする。それを奪われた時の悲嘆にくれる姿。
更に、人間の言葉を話す彼女達の悲鳴。その声はまさに人間のもの。これらが人間の加虐心に火を点けた。
ゆっくりは狩られ続けた。人間の加虐心を満たす為だけに。

そしてゆっくりは姿を消した。身内同士の争いと、人間からの殺戮によって。
ごく少数だけが生き延びた。人間の手の届かぬ山奥まで逃げたものだけが。

やがて時が過ぎ、ゆっくり達は原初の姿に戻りつつあった。
過去の反省からなのだろうか。仲間を思いやり、争う事をせず、欲望のままに生きるものは居なくなった。
言葉だけは失われなかったが、過去の悲しい記憶は忘れ去られ、ゆっくりと過ごす日々を取り戻した。
今では随分数を減らし、各地の山奥、小さなゆっくりぷれいすにのみ生息しているゆっくり。
しかし、彼女達の最後の楽園にもやがて人間の魔の手が伸びるのであった。


(ゆっくりとした日常、それを壊す者)
「ゆー!みんな!あさだよ!ゆっくりおきてね!」

「ゆ!おかあさん!おはよう!きょうもゆっくりしようね!」

ゆっくりぷれいす。ゆっくり達の楽園。今日もゆっくりのゆっくりとした一日が始まる。

「ゆゆっ!くすぐったいよ!」

「ゆ!だめだよ!あさおきたらちゃんとおかおをあらうんだよ!ほら、あかちゃんたちも!」

「ゆふふふふ!くすぐっちゃーい!」

朝起きるとまずお互いの顔を舐めあい、体を綺麗にする。それが済んだら朝ごはん。
昨日のうちに獲っておいた木の実、巣の周りに生えている柔らかい草。

「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」

「よくかんでたべてね!ゆっくりたべないとおおきくなれないよ!」

「ゆ?どうしたらおかあさんみたいにおおきくなれるの?」

「ゆっくりたべて、ゆっくりあそんで、ゆっくりねたら、ゆっくりおおきくなれるよ!
 おかあさんのおかあさんからそうおそわったよ!れいむも、あかちゃんたちも、ゆっくりおおきくなってね!」

「うん!」

朝ごはんが済むと、天気のいい日は一日中外で遊ぶ。大きい子が小さい子の面倒を見て仲良く遊ぶ。
赤ちゃん達は巣の中でお留守番。母親達は皆のごはんを探しに狩りに出かける。

雨の日は外に出られない。外で遊ぶ事はできないが、一日中お母さんに甘える事ができる。
お母さんが昔話を聞かせてくれたり、歌を教えてくれる。

「ゆ~ゆ~、ゆ~、ゆ~っくり~していってね~♪」

「ゆ~ゆ~、ゆ~、ゆ~っくり~していってね~♪」

「みんな、おうたをじょうずにうたえるようになったね!
 おおきくなってあかちゃんができたら、あかちゃんにうたってきかせてあげてね!」

「ゆ~♪はやくおおきくなりたいな!」

やがて一人前の大きさに成長すると、巣を出て一人暮らしをする様になる。
そこで生涯を共に過ごす伴侶を見つけ、死ぬまで一緒に生活する。
今、若いれいむとまりさのカップルが誕生しようとしていた。

「れいむ、まりさはれいむにだいじなおはなしがあるよ!」

「だいじなおはなしってなぁに?」

「れいむ・・・まりさのおよめさんになってね!いっしょにゆっくりしよう!」

「ゆ!ありがとう!れいむはとってもうれしいよ!」

「それじゃあ・・・」

「うん!これからまいにちいっしょにゆっくりしようね!」

「ずっといっしょだよ!」

「うん!ずっと!ずっといっしょだよ!」

「まりさはやくそくするよ!れいむをいっしょうゆっくりさせてあげるよ!」

「うん!まりさがいてくれるなら、ずっといっしょにいてくれるなら、れいむはぜったいゆっくりできるよ!」

二匹の若いゆっくりはお互いの頬をすーりすーりと擦り合わせ始める。
母親が子供達にするそれとは違う、恋人同士の愛情表現。誰に教わった訳でも無い。初めから知っていた。
餡子に刻まれたゆっくりに伝わる知識。生命の神秘。ゆっくりの生殖行為。

「ガサッ!」

すりすりを加速させ、今まさに子を作ろうとしていたれいむとまりさを邪魔する者が。
れいむとまりさが今まで見た事も無い大きな動物。人間だ。
この群れが人間から逃げてここにやってきてから随分時間がたった。
何代も世代を重ね、人間に関する知識も失われ、この群れに人間が危険なものである事を知るものはいない。
更にこの辺りにはゆっくりを捕食する動物もいない為、外敵に対する危機意識も無い。
れいむとまりさは人間が自分達を捕まえに来たとは知らず、ゆっくりに対してする様に挨拶をした。

「ゆっくりしていってね!!!」

「いっしょにゆっくりしようね!!!」

「あー、主任。聞こえてますか?発見しました。ゆっくりのコロニーです。かなり大きいですよ。
 50匹はいそうです。俺だけじゃ手が足りないんで、応援を寄こして下さい。」

「ゆ?どうしたの?だれとおはなししてるの?」

「・・・・・・はい、了解しました。応援が来るまで奴等を集めて足止めしておきます。
 ・・・はい、・・・はい、解りました。」

「ああ、ごめんね。ここはいい所だね。ゆっくりできそうだ。俺もゆっくりしていっていいかい?」

「うん!ゆっくりしていってね!!!」

「そうかい、ありがとう。じゃあお礼に食べ物をあげるよ。美味しいよ。」

「いただきまーす!むーしゃ、むーしゃ・・・ゆゆっ!」

「しあわせ~♪おいしいよおにいさん!」

「そうかい。そりゃあ良かった。まだたくさんあるから、群れのゆっくりを皆連れておいで。」

「うん!」

れいむとまりさは群れの全てのゆっくりを集め、皆で人間から貰ったお菓子を食べる。
今まで食べた事の無い甘くて美味しいお菓子。ゆっくり達は喜び、お礼に歌を披露する。

「ゆ~♪ゆ~♪ゆっくり~♪とても~ゆ~っくり~してるよ~♪」

「やあ、遅れてすまん。おお、こりゃまた凄い大群だな。」

「遅いっすよ先輩。どんだけこいつ等の音痴な歌聞かされたと思ってるんですか。」

「悪い悪い。帰ったら一杯奢るから勘弁してくれ。」

「しかし良く見つけたな。こんだけ持ち帰ったら金一封くらい出るかも知れんぞ?」

「まじすか主任!でも全部持ち帰れますかねえ?」

「なあに四人いるんだ、大丈夫だろ。じゃあ早速始めるぞ。一匹も逃すなよ。」

男達はゆっくりを捕まえ、手に持った袋に入れ始めた。

「ゆゆっ!いちゃいっ!」

「ゆっくりやめてね!あかちゃんがいたがってるよ!ゆっくりやめ・・・ゆーーーーーーー!」

「ゆっくりおろしてね!」

「ゆーーーーー!くらいよー!こわいよー!だしてーーーーー!!!」

「おかあさーーーん!どこにいるのーーー!」

男達は全てのゆっくりを袋に詰めると、口を固く縛る。
ゆっくり達は突然の出来事にどうする事もできず、ただ「ゆーゆー」と大声で泣いている。

「ゆーーー!!!だしてよーーー!!!ゆっくりできないーーーーーーー!!!」

「あーーー!まったく五月蝿え饅頭共だ!静かにしろ!静かにしねえとぶっ殺すぞ!」

男はゆっくりが詰まった袋をブンブン振り回す。ゆっくりが大人しくなると
男達は袋を担いで山を降り始めた。行く先は男達の職場。男達はゆっくりを繁殖させ販売するブリーダーだった。
一旦は消えてしまったゆっくりだったが、暗い趣味を持つ人間がいなくなった訳ではなかった。
彼等は手元に残った数少ない生きたゆっくりを繁殖させる事に成功した。
野生のゆっくりがいなくなり、今度は彼等ブリーダーが育てたゆっくりが虐待趣味を持つ者の被害者となった。

しかし養殖ものは天然ものと比べると、寿命や痛めつけた際の反応の点でやはり劣った。
繁殖させる元になったゆっくりが、そもそも虐待に耐えられない為放っておかれたゆっくりだったからだ。
そこへ人跡未踏の山奥で野生のゆっくりが数十年ぶりに発見されたとのニュースが入る。
消費者のニーズはより丈夫で虐待した時の反応のいいゆっくり。野生種を繁殖すればそれを提供できる。
ブリーダー達は山奥へ分け入り、残された最後の野生ゆっくりを手に入れようと躍起になった。
そして僻地に残された最後の楽園、ゆっくりぷれいすも次々と見つかり消えていったのだった。


(ゆっくり繁殖工場)
ゆっくりぷれいすから連れ去られたれいむ達。小さな体育館程の広さの飼育部屋に投げ込まれる。

「ゆーーー!いたいっ!」

「ゆゆ!ちびちゃんたち!だいじょうぶ?」

「ゆゆううう。こわかったよおおおお!!!」

「しんぱいしないで!おかあさんがついてるよ!」

「ゆぅ・・・ここはどこ?ゆっくりできるの?」

ゆっくり達は辺りを見回す。蛍光灯が室内を過剰な程に照らす。窓は無い。四面の壁、床、天井は全て真白。
外の音も聞こえない殺風景な部屋。ゆっくり以外には何も存在しない真白な世界。
ゆっくりなどできそうに無い。ゆっくり達はとんでもない所に連れてこられた不幸を嘆き「ゆーゆー」泣く。

「ゆーう。おかあさーん。ゆっくりできないよぉ・・・」

「なかないで!ゆっくりしてね!おねがい。おかあさんといっしょにゆっくりしようね。」

「ゆええええええええええん。」

そんな中、若いれいむとまりさだけはまだしっかりと気を保っていた。
まりさは約束した。れいむを必ずゆっくりさせると。自分が泣く訳にはいかない。
れいむは信じていた。まりさが必ずゆっくりさせてくれると。まりささえ居てくれたら大丈夫。

「れいむ。しんぱいしないで。まりさはずっとれいむといっしょだよ!」

「ありがとうまりさ。だいじょうぶだよ。まりささえいてくれたら。いっしょにゆっくりしようね!」

れいむとまりさはお互いの頬を重ね、ゆっくりと擦り合わせる。
すーりすーり。れいむ、ずっといっしょだよ。すーりすーり。うん、ずっと・・・
その時部屋のドアが空き、身なりの良い男達が職員に先導され入って来る。
皆一様に暗い瞳に不気味な笑みを浮かべ、ゆっくり達を舐めるように見渡す。

「どうです、皆さん。これが先日捕らえた野生種です。今日やっと工場に届きました。
 皆さんが今まで手に入れてきた従来の養殖ものとは比べ物にならないでしょう。やはり天然ものは違います。
 こちらと同じ様な部屋があと二部屋あります。これだけの数を揃えているのはうちだけですよ。」

「この部屋も早速明日から赤ゆっくりの生産を開始します。赤ゆっくりが成長して、
 虐待用ゆっくりとして販売されるのは半年ほど後になるでしょうか。
 皆さんにはその優先購入権を買って頂きたい。数に限りがあるので普通は会員お一人様に付き年一匹なのですが、
 優先購入権をお持ちの特別会員の方には、ダース単位での販売を致しております。」

「皆さんは実に運がいいですよ。他の二部屋の優先購入権は既に売り切れ、優先購入権が欲しい方は
 野生種の入荷待ちの状態だったんです。既に四年待っていただいているお客さまもいらっしゃいます。
 しかし先日、これだけ大量の野生種の捕獲に成功しました。待っていただいていたお客様の分を除いても、
 あと10口優先購入権が余っております。これはなかなか無い事です。」

「待ち時間なしに権利を購入できる機会はもう無いかもしれません。この機会にぜひお求めください。
 少々値は張りますが、決して高い買い物ではありませんよ。必ずご満足いただけると思います。
 では、購入権獲得のオークションの前に、皆さんに実際に触ってものを確かめてもらいましょう。
 ああ、一応注意しておきますが間違っても殺さないで下さいね。殺さなければある程度は大丈夫です。」

その言葉を聞くと男達は一斉にゆっくりを捕まえ、その感触を確かめ始めた。
踏みつけてみたり、抓ってみたり、髪を抜いてみたり、煙草の火を押し付けてみたり。
無理やり口を広げてみたり、舌を引っ張ってみたり、目を潰してみたり、引っ叩いてみたり。
客達は一通りゆっくりを虐待してみて、野生種の丈夫さとリアクションの良さに満足すると各々部屋を出ていった。
後に残ったのは大声で泣くゆっくり達だけ。彼女達の鳴き声だけが真っ白な部屋にいつまでも響いた。


翌日。いよいよこの部屋のゆっくりを使って、赤ゆっくり生産が開始される。
この工場では同種同士を掛け合わせて赤ゆっくりを生産する。今日はれいむ種の生産日。
部屋の中にいた生殖可能な大きさのれいむ種は全て集められ、繁殖部屋に送られる。
繁殖部屋に投げ込まれたれいむ達は一様に不安顔。これから何が起こるか聞かされていないからだ。
何が起こるのだろう。昨日の様な酷い目に逢わされるのだろうか。彼女達の不安は尽きない。

そこへ数匹のれいむが送り込まれる。一般的な成体のゆっくりよりも一回り大きい。種付け用のれいむだ。
れいむ達は部屋に入って来たのが人間でなく、同じゆっくりであった事に安心し種付けれいむの周りに集まる。
そして恒例の「ゆっくりしていってね!!!」をするが、様子がおかしい事に気付く。
いくら呼びかけても返事が無い。それに種付けれいむは息が荒く、体中からヌメヌメとした体液を出している。

「れ、れいむぅ。す、すっきり、しよう、ねえええええええ!!!」

突如種付けれいむがれいむ達に襲いかかる。れいむ達は体の大きい種付けれいむに抗う事ができず、
次々に犯されていく。元々他のゆっくりと争う事をしない野生のゆっくりだ。喧嘩の仕方も知らず、
できる事といえば悲鳴をあげながら逃げ回る事くらい。しかし、狭い部屋ではそれすら叶わない。

若いれいむも遂に種付けれいむに捕まってしまった。種付けれいむの体から出る体液に全身を汚される。
恋人のまりさとのすりすりとは比べ物にならない、無理やりされる気持ちの悪いすりすり。

「いやああああああああ!!!はなしてえええええええ!!!」

「まりさ!まりさ!たすけてええええええええ!!!」

更にすりすりの速度が加速する。重ね合わせたほっぺたから気持ちの悪い何かが自分の体の中に入って来る。
れいむは焦る。このままではすっきりしてしまう。初めての相手はまりさと決めていたのに・・・

「やめでええええええ!!!れいむはずっぎりじだぐないのおおおおおおおお!!!」

「はじめでのすっきりはまりさとってきめでだのにいいいいいいいい!!!!」

「いやあああああああああああああ!!!!!」

「すっきりー!」

「ゆぅぅぅ・・・まりさ・・・まりさ・・・ごめんね・・・」

「れいむ・・・よごされちゃったよ・・・」

すぐにれいむの頭からニョキニョキと蔓が生えてくる。工場の職員達はそれを鋏で切ると新生児室へ持って行く。
蔓ごと採取された赤ゆっくりはそこで培養液に漬けられ、ある程度の大きさになるまで成長する。
蔓から落ちるまで成長した赤ゆっくりは、そこで選別され各工程に振り分けられる。

無垢なゆっくりを虐待したい人の為、そのままコールドスリープさせられるもの。
賢いゆっくりを虐待したい人の為、初等教育を受けさせられるもの。
ゲスなゆっくりを虐待したい人の為、わがままし放題に育てられるもの。
ゆっくり家族を虐待したい人の為、子を生めるまで育てられるもの。
病弱なゆっくりを虐待したい人の為、様々な薬品で体をこわされるもの。

赤ゆっくりの内、何匹かはレイプされてぐったりしたれいむ達と一緒に部屋に戻される。
すっきりに耐えきれず死んでしまったゆっくりの補充の為。
若いれいむは幸いにも死ぬ事は無く、無事に部屋に戻って来た。
体中を種付けれいむの体液で汚され、泣きじゃくっているれいむに恋人のまりさが駆け寄る。

「どうしたの!れいむ!なにがあったの!」

「ゆぅぅぅ・・・まりさぁ・・・ごめんねぇ・・・れいむは・・・れいむは・・・」

「すっきりしたくなかったのに・・・むりやり・・・すっきりさせられて・・・」

「れいむ、もういいよ。なかないで・・・」

「まりさぁ、まりさぁああああああああ!!!!!」

まりさに抱きつきわんわんと泣きじゃくるれいむ。まりさはそんなれいむを慰めながら、
舌を使って丁寧に汚れを拭ってやる。

「だいじょうぶ。どんなことがあっても、まりさがついてるよ。ずっといっしょだよ。」

「れいむのあかちゃんはまりさのあかちゃんでもあるよ。だいじにそだてるよ。」

「そういえばあかちゃんは?」

「ゆぅ・・・あかちゃんはどこかにつれていかれたのぉ。」

「まりさとのあかちゃんじゃないけど。たいせつなれいむのあかちゃん。にんげんにつれていかれちゃった・・・」

「なかないで。れいむのせいじゃない。れいむはわるくないよ。」

「いなくなったあかちゃんのためにも、あかちゃんのぶんまでれいむがゆっくりしないと。」

「ゆぅ・・・」

「いっしょにゆっくりしよう。いつか、いつかかならず、かぞくみんなでゆっくりできるひがくるよ!」

「うん・・・」

その日、まりさはれいむが泣き疲れて眠るまで、隣で優しくれいむを舐め続けた。
夢の中で「あかちゃん、あかちゃん」とうわ言を繰り返すれいむ。
それを見たまりさは今までの決意を更に固くする。
れいむを守る。必ず守る。れいむをゆっくりさせる。いつかれいむとこどもたちといっしょにゆっくりする。
そんな、もはや叶わぬ夢の様な事を考えながら、れいむに寄り添ってまりさも眠りについた。


翌日。ひょっとしてこれは夢なんじゃないか。こんな酷い目に遭うなんて、何か悪い夢なんじゃないか。
そんな微かな希望を打ち砕く、昨日と変わらぬ真白な部屋でまりさは目を覚ます。
れいむは隣でまだ寝ている。よっぽど疲れていたのだろう。
いつの間にか部屋の隅に用意されていた、ゆっくり用の餌を皆で分け、れいむと自分の分を運んでくる。

れいむが起きてから遅い朝食。いや、もう朝では無いのかもしれない。
部屋の明かりは一日中点いたまま。外の様子も解らず、時間の感覚が消えていた。
本来なら日の出と共に起き、日が沈むと共に寝るゆっくりの生活。ここではそんな小さなゆっくりも許されない。

ひたすら食べて、寝て、すっきりさせられるだけの日々。それでもれいむとまりさはお互いを励ましあい、
いつか悪夢が終わる事を夢見て必死に耐えていた。


そんなある日。いつ以来だろうか、工場の職員以外の人間が部屋の中に入って来た。
白衣を着たその男は部屋の中の様子を見て、職員にこう話す。

「うーん。やはり、この部屋の環境が良く無いのではないでしょうか。
 ゆっくりの生産力が落ちたのは、ゆっくり達がゆっくりできていないのが原因だと思います。」

「そうですか・・・しかしこれは上からの命令なんですよねえ。
 商品のバリエーションを増やす為、試験的に他の部屋とは環境を変えているんですよ。
 この部屋では、『ゆっくりできない親から生まれた赤ゆっくり』を生産してるんです。」

「しかし、生産性が落ちては元も子も無いでしょう。」

「うーん。まあ、その件については上に掛け合ってみますよ。
 今日のところはゆっくり達の健康診断だけしてもらえませんか?」

「解りました。環境改善の件、もし良ければいつでも相談に乗りますよ。」

「ありがとうございます。じゃ、先生。健康診断よろしくお願いします。」

先生と呼ばれた男はゆっくり達の間をまわり、彼女達の健康状態をチェックしていく。
大きな手提げ鞄から取り出した道具を使い、各ゆっくりの餡子のサンプルも採取していく。
やがてれいむとまりさの順番になった時、男は小声で二匹に話しかけた。

「おい、いいか。今から話す事を静かに黙って聞け。」

「お前達、ここから出たいか?」

「!!!」

「出たいんだな?」

二匹は声を出さずコクリと頷く。

「よし、じゃあこの鞄の中に入るんだ。静かに。音を立てるなよ。」

「ここから離れた所まで着いたら外に出してやる。それまでじっとしてるんだぞ。」


「先生。終わりましたか。」

「はい。すぐに生死にかかわるほど健康状態が悪いものは見当たりませんね。
 後は帰って餡子のサンプルを詳しく調べてみない事にはなんとも言えませんが。」

「そうですか、それは良かった。」

「しかし、この部屋の環境については、やはりちゃんと考えなおした方が良いと思います。
 今はまだいいですが、この状態が長く続くと・・・」

「解りました。その件については上の方にきちんと報告しておきます。
 先生、今日はありがとうございました。」

「いえいえ。何かありましたらまた呼んでください。すぐに来ますよ。」

れいむとまりさが入った鞄を持って、男が工場を後にする。
出られる。この地獄から出られる。やっとゆっくりできる。
しかし、れいむとまりさの悪夢はこれで終わりでは無かった。

ずっと・・・(後)へ続く


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最終更新:2008年11月08日 13:12
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