実に投棄場行き
虐待成分薄めどこか0
―――――――
ゆっくりを虐めたい、そう思い立ち山を歩くこと数分、ゆっくりまりさを見つけた。
草を千切り、口に詰め込んでいるが食べている様子はない。
巣に持って帰るのだろうと思い、ゆっくりまりさの後をつける、
しばらくするとゆっくりまりさの巣であろう小さなほら穴に到着した。
「ゆっくりもどったよ!」
「おかえり、まりさ」
家族がいるようだ、後をつけてよかったと口をゆがめる。
そっと中を覗き込むとにんっしんしているのであろうゆっくりれいむが一個、
幸せでないと胎生の出産はしないと聞くが、心なしかそのゆっくりれいむは悲しそうに見える。
「ここをあかちゃんのねるばしょにしようね!」
ゆっくりまりさは運んできた草をゆっくりれいむの前に広げた
なんという幸運、ゆっくりの出産まで見ることができそうだ、
饅頭の事情なんぞ知ったことではない、子ゆっくり共々どうやって虐めてやろうかと思いを馳せる。
「…まりさ、あっちにいってもいっしょにゆっくりしようね」
「ずっといっしょだよ!やくそくするよ!」
あっちに行く?逝く?、出産で死ぬということなのだろうか、どちらにしても意味がわからない。
「ゆげっ…げぷぅ…ぇ゙っ…お゙げぇ゙ぇ゙゙ぇ゙」
エレエレエレエレ
突然ゆっくりれいむが"何か"を吐き出しはじめた、
カエルの卵のような"何か"を。
出産が始まるとばかり思っていたのだがそれよりおぞましい光景に目が釘付けになる。
数分後、いや数秒のことだっただろう、残ったのは白目をむき、苦悶の表情のままピクリとも動かないゆっくりれいむ、
カエルの卵のような"何か"、そしてゆっくりまりさ。
「れいむ、いっしょにゆっくりしようね…ゆぶぅっ…げべぇ…ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙」
エレエレエレエレ
一言放ちゆっくりまりさは白くてどろどろした"何か"を、カエルの卵のような"何か"に吐きかける。
やせ細り、この世の終わりのような表情を浮かべ、ゆっくりまりさも動かなくなった。
後に残されたモノは気持ち悪い"何か"、動かなくなった二つの饅頭、静寂。
「うわああああああああああ!」
何故だかとても恐ろしくなった俺は大声を上げ、その場から逃げ出した。
逃げながら心のどこかで思った、俺は虐待お兄さんにはなれない、と。
―――――――
最後まで読んでくれた人ありがとう!そしてごめんなさい。
最終更新:2008年09月14日 05:13