太陽が昇りきり、僅かに下り始める。
大人達からすれば暑い時間帯、朝から働いた疲れもありどことなく太陽と一緒に元気も下り坂になる頃だ。
しかし子供達にとっては関係なく、暑い日差しの中を元気に駆けずりまわっていた。
「うわーい、きゃっほー!」
「おい待てよ! 俺より先に行くなって!」
「きゅーん!」
5人全員が走りながら、林の方へ走っていく。村の裏側にある雑木林が子供達の遊び場だ。全員が樹と樹の間を縫っていく。
「ん?」
ふと、最後尾にいた子供が立ち止まった。他の子供達もそれに気づき、声をかけてくる。
「おい止まるなよ!」
「なんだよ」
「おい、なんか変なのがいるぞ」
子供が指さす方向を見てみると、そこには樹の下ですやすやと眠っている
ゆっくりゃの姿があった。
「……なんだあれ?」
「でっかい虫がいるぞ!」
「バカ、虫なわけねーだろ。あんなでかい虫いねぇよ!」
未知との遭遇にざわめく中、1人の子供が声を上げた。
「俺しってる! あれゆっくりだぜ」
「えー?」
「バカいうなよ、ゆっくりってまんじゅうだろ? あんなのまんじゅうじゃねぇよ!」
あらためてゆっくりゃの姿を見る。緑色の皮に大きな体、ザウルスになる前ならともかく今の体は、どう見てもまんじゅうとは思えなかった。
「ゆっくりはまんじゅうだけじゃないよ! 中が肉なのもいるんだぞ」
「それじゃあれ、中身肉なのか?」
「確かめてみたらいいじゃん!」
全員が全員興味津々だ。
取りあえず、寝ているゆっくりゃに近づくことにした。
興味もあるが不安もある、全員音を立てないように忍び寄っていく。
先頭の子供が、ゆっくりゃに触れるほどの距離まで近づくと。
「えい!」
横から突き倒してみた。
「うぅ!?」
抵抗することも出来ず倒れるゆっくりゃ。倒れた衝撃で目はすっかり覚めていた。
「うおぉっ! 起きた!」
「なに、なにどう?」
慌ててゆっくりゃと距離を取る子供達。いきなり起こされた事で不機嫌なゆっくりゃは、何が起こったのか確認しようと身を起こそうとした。
「うぅ~」
身を捩る。
「うぅ~っ!」
手と足をじたばた動かす。
「……うわーん、だでない~っ!」
今のゆっくりゃの手足では、自力で立つのは無理だった。
「おい、立てないみたいだぜ?」
「こいつ立ち上がれないの? なっさけね~」
何も危険はないと判断したのか、さっきまでとは裏腹に余裕の表情で子供達が近づいてきた。
「う! ……うぅ」
見たこともない子供達の登場に恐怖するゆっくりゃ。
「が、がぉぉー、たーべちゃうぞー」
震えた声で、しかし精一杯の虚勢を張った。
「食べるぞって言ってるぞ」
「ゆっくりってなに食べるんだっけ?」
「食うのは虫だろ、あと草とか」
子供達が騒ぎ始める。自分の虚勢に反応があったのを勘違いしたゆっくりゃは、さらに強気になって叫んだ。
「ぎゃおー! ぎゃおー! 食べちゃうぞぉ!」
子供達の話は止まらない。
「何食べさせる?」
「虫だろ。どっかにいなかったか?」
「よっし、俺にまかせとけ!」
子供の1人がゆっくりゃから離れていった。
「……う、うぅ~?」
ゆっくりゃにまた不安が募り始める。ゆっくりゃの経験上、ゆっくりゃに恐怖するゆっくりはみんな慌てて逃げ始めた。ゆっくりゃに構ってくれる人は抱きかかえたり、こっちに話しかけてくれた。でもこの子供達はゆっくりゃを恐れず、構わず、話を進めている。ゆっくりゃにとって初めてのことだ。
やがて、走っていった子供の1人が戻ってきた。
「どうだった? 見つけたのか?」
「バッチリ! ほら!」
「スゲェ! よし、食べさせてみるぜ!」
途端、子供全員の視線が集まり、ゆっくりゃは思わず体を硬直させた。
「う、うぅ~……ぎゃ、ぎゃおぉ」
喋ろうとした瞬間、子供の手が伸びてきてゆっくりゃの顎を掴んだ。
「う゛ぐっ!?」
顎を押さえられる苦しみに、口から肉汁が漏れてくる。
「う゛ぐ、う゛ぐぐぅぅっ!」
「ほれ、エサだ。しっかり食べろよ」
「う、うぅ?」
エサの言葉に、苦しそうだったゆっくりゃの目が僅かに期待で満ちあふれた。
ゆっくりゃの口元に伸びてくる手。ゆっくりゃはその手を凝視する。
その手には、生きたままのカマキリが掴まれていた。
「い゛、い゛ぎゃだぁあ゛ぁぁあ゛ぁっ!!」
「うぉっ!?」
いきなり暴れ出したゆっくりゃに、顎を掴んだ子供が動揺する。
「……嫌だって言ってるぞ」
「もしかして虫食わないんじゃね?」
周りから掛けられた言葉に思わずむかっ腹を立てる。
「んなことないって! ほら食べろよ!」
暴れるゆっくりゃを押さえつけて、強引に口の中へカマキリを入れようとした。
「い゛や゛ぁああ゛ぁぁあっ! れびりゃぶりんじゃないどや゛だぁあ
ぁぁっ!」
叫び声を上げるゆっくりゃ。甘やかされて育ってきたゆっくりゃに取って、虫はもう食
べる物ではなくなっている。
「えぇ?」
普段通りの口癖に、しかし子供達は硬直していた。顎を掴む手も緩み、カマキリも遠のいていく。
「う……うぅ?」
食べなくてもいいのかと、ゆっくりゃは安心する。
「プリンだって……」
「こいつ、そんなもん食ってるのかよ……」
しかし子供達の目が、先ほどとは違い殺気立ってるのにゆっくりゃは気づけない。
顎を持っていた手にいきなり力が込められた。
「ううー?」
「おまえなんてカマキリでも食べてろよ!」
無理矢理に口を開かされると、そのまま腕ごと口の中に放り込まれた。
「い、い゛やぁぁあ゛あ゛ぁあ゛ぁっ!! ぶりん、ぶりんんっ!」
「吐き出すなよ! 食え! ほら食え!!」
「うぐぐぐううぅうっ!」
嫌がって吐き出そうとするゆっくりゃに、そうはさせないと子供は口を両手で塞いだ。
「ぐぐぅ、うぐぐうっ!!」
吐き出したくても吐き出せない。
口の中を、生きたカマキリが動いている。舌の上を歩き、歯茎の部分を鎌が触っている。
カマキリが羽根を出し飛ぼうと震えるのが、口の中から伝わってきた。
「ぐぐぐぐぐぐぐぐっ!!」
そのおぞましい感覚に、思わずゆっくりゃはカマキリを飲み込んだ。
「……おっ、食べた食べた。ほら、食べるだろ!」
「すげぇ嫌がってたじゃん」
「バカ普通は食べてるんだって! こいつが変なんだよ!」
周りでまた騒ぎ始める。しかしゆっくりゃはそれどころではない。
「う゛げお゛げぇえ゛えぇええぇっ!」
食道を無理矢理通っていったカマキリの感触が、口の中に広がるカマキリの苦い後味が、ゆっくりゃに襲いかかる。
「う、うわ゛ぁあ゛ぁあ゛ん! も゛うやだぁっ! おうぢがえるぅううぅうぅっ!」
「ほら、家とか言ってるだろ? こいつ飼われてるんだって」
「ゆっくりなんて飼う人いるの?」
しかし泣き叫んでも、子供達はまるで気にする様子はなかった。
「こいつどうする?」
「このまま放っておいたらいいんじゃない?」
「……まぁなぁ、うっさいしなぁ」
「ええ? もうちょっと遊ぼうぜっ」
3人ほどはもう飽きたのか別の所へ行きたがる中、1人だけはまだゆっくりゃで遊びたがっている。3人がいくら言っても1人はゆっくりゃで遊びたいと言って聞かず、まるで話が進まなくなった時、残りの1人が手を叩いた。
「そういえば、ゆっくりって樹に貼り付けておくと虫が寄ってくるんだぜ?」
その言葉に、4人全員が反応した。
「マジで! 虫ってどんなのが!」
「前に俺の兄貴がやった時は、カブトとか普通にいたよ」
「すっげ! それオモシレ!」
話を聞くにつれて、子供達の目が輝いていく。
「でもこいつでかいぜ、どうやって樹に貼り付けるんだ?」
「兄貴は小さいの潰してたけど……」
「あ! ちょっと待ってて!」
叫ぶなり、先ほどカマキリを見つけてきた子供がまた走り去っていく。
「……なんだ?」
残った子供達が疑問に思っていると、両手いっぱいに何かを抱えて子供が戻ってきた。
「お待たせっ!」
「おまえ、なんだそれ?」
「杭と木槌!」
子供が両手に持って掲げたのは、確かに木槌と杭だった。
「こんなもん、どこにあったんだよ」
「さっき走ってたら藁とかと一緒に置いてあったんだ! これ使おうぜ!」
そう言うとそのまま子供はゆっくりゃを持ち上げ、樹に押しつけた。
「うぅ! ……うー、なにしゅるの!」
泣き続けていた中、突然の行動に戸惑うゆっくりゃ。もうこいつらと一緒にいたくない、早く帰りたい! 心の中は嫌悪感で一杯だ。
しかしそれも、両手両足を別の子供達に掴まれた瞬間、不安で埋め尽くされた。
「う、うぅ!?」
「よし、しっかり持ってろよ」
戸惑うゆっくりゃの目に映ったのは、杭をゆっくりゃの腕に当て木槌を振りかぶる子供の姿だった。
しっかり杭が腕に食い込んでいく。
「ぎゃあ゛あ゛ぁあ゛ぁああ゛っ!!」
「あれ? こいつ思ったより柔らかいな」
伝わってきた木槌の感触に戸惑いながら、残りの腕を打ち付けていく。
「や゛め゛でぇえ゛え゛ぇえぇっ!!」
順調に杭を打ち付けていく。
あっという間に、ゆっくりゃの両手両足は磔にされた。
「う゛ぅあ゛あ゛ぁぁあ゛ぁぁっ! ざぐや! ざぐやぁあぁぁぁあっ!」
「……」
このまま明日まで放っておけば、虫は寄ってくるだろう。もう準備は出来た。
ただそれとは別に、ゆっくりゃの煩さは子供の神経を逆なでした。
「うりゃっ」
「うぐぅっ!?」
ゆっくりゃの口に杭が刺し込まれる。怪獣な後頭部も突き破り、杭はしっかりと樹に突き刺さった。
「これでよしっと」
「……」
ゆっくりゃの口は杭に邪魔され開いたまま、目は瞳孔が開いている。あまりの痛みに気絶したのか、体から力が抜け、刺された瞬間からまるで動かなくなってしまった。
「これだけしておけば大丈夫だろ!」
「それじゃ次は川行こうぜ!」
「おう!」
手に持っていた木槌をその場において、子供達は立ち去っていく。
しばらくしてゆっくりゃも目を覚ましたが、変わっていない現状と痛みに思わず涙が滝のように溢れ出した。
「う゛ぐぅぅう゛う゛ぅっ!! ずぐじぅう゛ぅう゛ぅぅっ!!」
声を出すと口に刺さった杭の傷が痛む。ゆっくりゃはだんだん叫ばなくなり、林にはすすり泣く声がただ響いていた。
すすり泣く声に、どこからか別の声が混ざり始める。
「ちーんぽ」
「わかる、わかるよー」
「ケロ、ケロケロ!」
3匹は並んで鳴きながら、ゆっくりゃの方へ近づいていく。この付近に住んでいる野良ゆっくり達だ。
近づいてくる声にゆっくりゃは目を動かすも、涙で自然に靄のかかる状況では、何が近づいているのかよくわからない。
そのままゆっくりゃの前を通りがかると、3匹は歩みを止めた。
「ケロ!?」
ゆっくり達が止まったのはゆっくりゃにもわかった。そのまま動かない気配に、もしかして助けてくれるのかと期待を抱き始める。
そんなゆっくりゃの思考は露知らず、3匹は別のことで頭を悩ませていた。
目の前のエサを食べたいが、遠すぎて届かないのだ。
目の前のゆっくりゃは、だいたい樹の80センチぐらいの所に磔られている。ここにいるゆっくりで大きいのは、ゆっくりみょんとちぇんがだいたい同じぐらいの60センチだ。ジャンプすれば足には届くかもしれないが、それじゃ満足に食べることは出来ない。
ゆっくりゃはゆっくりにとって危険な捕食種だが、食べると美味しいのはゆっくりの中でも知れ渡っている。
動けなさそうなゆっくりゃが目の前にいる以上、どうにか食べたいが、3匹には妙案が思いつかなかった。
「ちーんぽ……」
「わかる、わかるよ……」
「あーうー……」
3匹が諦めて立ち去ろうと動き始める。
どこからか大きな音が響き始めた。
「ちん?」
「わかるぅ?」
3匹が音のする方へ目をやると、それは巨大な黒い物体が、こっちへ近づくために飛び跳ねている音だった。
「ゲロ!」
遠目からでも目立つ巨大な面影に、3匹達は覚えがあった。
その黒い物体は、特出した大きさからこの辺のゆっくりのボスになりつつある、巨大ゆっくりまりさだった。体長は約1メートルほど。親ならまだしも、普通のゆっくりでありながらそれほど大きいゆっくりは極めて希な存在だ。
「ゆっくりあがめていってね!」
デカまりさは3匹の手前で急に止まると声を掛けてきた。大きな面構えと共に、どこか態度もふてぶてしい。
「ちんぽー」
「わかるわかるよー」
「ケロケロ」
特に逆らうこともなく返事をする3匹。
満足そうにデカまりさが大福な体を膨らませていると、磔にされているゆっくりゃに気がついた。
「ゆっ!?」
いくらデカまりさといえど、捕食種達には敵わない。慌てて逃げようと考えるが、ゆっくりゃが動けずに「うーうー!」と呻いていることに気がつくと、口元をにやりと歪めた。
3匹達にはそれだけでデカまりさの次の行動が把握出来た。
「ち、ちんぽ! ちんぽ!」
「わかってるよー、きっとわかってるよー」
「ケロケロケロケロ!」
必死にお願いするが、デカまりさは返事をせずにゆっくりゃに近づいていく。
いまだ目に靄のかかっているゆっくりゃは、目の前に現れた巨大な物体に驚いた。
「う、うぅ!?」
ゆっくりゃが見てきたゆっくりは普通サイズの物ばかり、こんなデカいゆっくりがいるなんて思いもしない。何が何だかわからずにゆっくりゃは混乱する。
そんなゆっくりゃの様子は気にせず、デカまりさは目の前にあるエサにかぶりついた。
「がぶっ」
「う゛う゛ぅう゛う゛ぅぅぅぅぅう゛うぅぅぅう゛ぅっ!!」
一口で、腕が食い千切られた。
ゆっくりゃの肩が下がる。杭で打ち付けられた手のひらを残して、腕はデカまりさのお腹に収まってしまった。
「うめぇ! これめっちゃうめぇ!」
その言葉に、3匹が過剰に反応した。
「ゲロ、ゲロゲロ!」
「ちんぽ、ぽっぽっぽ!」
「わかってるよねー! わかってほしいけどねー!」
自分たちも食べたいとデカまりさの足下で暴れ回る。しかし体格の差は大きく、デカまりさはまるでたじろぎもしない。
「ゆっくっくっくっ! ゆっくりしていてね!」
暴れている3匹に見下した目線を送りながら、デカまりさは大いに笑い、そしてゆっくりゃに口を伸ばした。デカまりさにかかればすぐに食べられる量だろう。
いまだに目の前の巨大なものが何なのかわからないゆっくりゃは、ただただ震えていた。今までずっとゆっくりを狩る側だったゆっくりゃには知らなかった死の恐怖が、体全身を襲う。
「う゛う゛ぅう゛うぅぅう゛うっ!」
ゆっくりゃはただひたすら助けを望み続けていた。
そのナイフは、4匹全員に突き刺さっていた。
「きょ、きょせいーっ!」
「わがる、わがるよー!」
「ゲロッ!」
「いだっ!」
デカまりさの足下で騒いでいた3匹はそのまま痙攣し、動かなくなる。ただデカまりさだけは持ち前の体格のおかげで多少痛いだけですんでいた。
ナイフの飛んできた方向に目を向ける。
「……」
そこには、デカまりさを睨み続ける人間の姿があった。
「ゆっくりしていてね!」
全く躊躇せず、その場を飛び跳ねて離れていくデカまりさ。いくらでかくても人間に敵わないのはデカまりさが一番よくわかっている。
ボスでありながら3匹を見殺しにして、デカまりさは逃げていった。
「……あんな大きいゆっくりもいるものなのね」
あらためて近づき、取りあえず3匹に刺さったナイフを回収し始める。
ゆっくりはナイフが刺さったぐらいで死ぬことはない。それぞれ抜かれた瞬間、声を上げながら動き始める。
ナイフを回収し終わると、そのまま足でゆっくり達を踏みつぶし始めた。
「きょせぶるばっ!」
「わかるわかべろぶっ!!」
しかしゆっくりケロちゃんを見た瞬間、足が止まった。
「珍しい。このかえる、帽子被ってないのね」
「……け、ケロ?」
踏まれると思って目をつぶっていたゆっくりケロちゃんだが、気づけば手で掴まれ、持ち上げられていた。
「せっかくだから、持って帰りましょう」
「け、ケロケロー?」
ゆっくりケロちゃんを手に持ったまま、今度はゆっくりゃの元へ近づいていった。
「ううぅ、ううぅうぅうっ」
「よい……しょっと」
口に刺さっていた杭をどうにか引っこ抜く。
「うぐぐぐぐぅうう……」
一番痛かった杭が抜かれたおかげで、ゆっくりゃの涙もようやく止まった。
「大丈夫ですか?」
そんなゆっくりゃの目に最初に飛び込んできたのは、待ち望んでいた咲夜の姿だった。
「……ざ、ざぐやぁあぁぁあぁぁっ! ざぐやぁぁあぁぁあぁっ!」
「はい、咲夜です」
せっかく止まった涙がまた溢れ出て行く。
「ざぐやぁあぁあぁっ!! ざぐやぁああぁあぁあっ!!」
咲夜が残りの杭を抜き、館に帰るまで、ゆっくりゃはずっと泣きっぱなしだった。
デカまりさは後ろを振り返った。人間は追ってくる様子はない。
「いそいでいった結果がこれだよ~」
助かったことを知ると顔を崩れる。大福な面構えがますますだらしなくなっていた。
デカまりさは疲れからそのまま大きな巨体を樹に預け、ゆっくり休憩を取ることにする。他のゆっくり達の心配はまるでしていない。3匹のことなど最初からまるで頭になかった。
樹に身を沈めながら休んでいると、遠くから何かがやって来るのが見えた。
「ゆっ?」
遠くてあまり見えないものの、人ではない。その体の丸さから同じゆっくりだとデカまりさは見当をつけた。
「ゆっくりしていってね!」
基本となる挨拶をすると、そのまま続けて休憩を取り始める。同じゆっくりで安心したのだろう、目をつぶり半ば寝るように休んでいる。
近づいてくるゆっくりはしっかり返事をしていた。
「こぼね~」
デカまりさは、今までそのゆっくりに出会ったことがなかったので気づかなかった。
このゆっくりもまた、ゆっくりゃと同じ──否、それ以上の捕食種だということに。
眠っているデカまりさに、ゆっくりゆゆこは口を大きく開きながら近づいていった。
館に戻ってから、ゆっくりゃは終始ご機嫌だった。もうあんな怖い目に遭うことはない。またゆっくりを食べながら咲夜に構ってもらえるんだと幸せに酔いしれていた。
デカまりさや子供達にやられた傷はまだ治りきっていない。しかし成体のゆっくりゃとはまるで違う体になってしまったゆっくりゃだが、回復力だけはまるで変わっていない。ゆっくりゃ特有の回復力なら半日ほど部屋で休みを取っていれば治る傷だ。
咲夜もそう判断したらしく、はしゃぐゆっくりゃを部屋まで連れて行き、静かに眠りにつかせていた。
日も沈んでいき、夜の帳が降りてくる。
「……うぅ~」
眠い目を擦りながら、ゆっくりゃは目を覚ました。もげていた腕はもう生え替わり、杭で出来た穴も全て塞がっていた。
ずっと見守っていたのか、起きて間もなく咲夜が部屋に入ってきた。
かごから出てくるゆっくりゃを捕まえ、そのまま床へ静かに下ろす。
「それじゃ付いて来てくださいね」
言うと、そのまま部屋を出て行った。
「うー?」
急に来てよくわからない事を言われ、ゆっくりゃの頭はついてこない。その場で固まっている。
咲夜が戻ってきた。
「お食事ですよ。食べないんですか?」
「うー♪」
打って変わって咲夜の元へ走っていく。そんなゆっくりゃに呆れたのか、軽く息を吐いて咲夜も歩き始めた。
「うー♪ うー♪ ぷでぃん、ぷでぃん!」
「……」
「がおーっ! たくさん食べちゃうぞぉ!」
次々声を出すゆっくりゃ。エサといえば少し前に無理矢理食べさせられたカマキリぐらいで丸1日まともな物を食べていない。お腹いっぱいプリンが食べられると思うとつい口から声が出てしまう。
「さくやー! ぷりんあるよね! ぷりん!」
咲夜が後ろを向く。
「はい、もちろん用意していますよ」
「うきゃーっ!」
両手を挙げ、今にも咲夜に飛びつきそうな勢いで喜んだ。
体全体で喜びを露わにするゆっくりゃを連れて、咲夜は廊下を進んでいく。
やがて、大きな扉の目の前までやって来た。
「それじゃ中に入りますね」
「うー♪」
そこはゆっくりゃにとって初めて訪れる部屋だったが、久しぶりのプリンに浮かれるゆっくりゃは、まるで気づいていなかった。
扉が開く。
瞬間、解放された熱気が部屋から溢れ出してきた。
「揚げ物、揚がりました!」
「それじゃ捌くの手伝ってあげて。こっちは大丈夫だから」
「ストップストップ! こっちで暴れてるの抑えるから手伝って!」
様々な声が行き交い、妖精メイド達が所狭しと動き回っている。それぞれが手に持っているのは包丁や鍋といった調理道具。持った得物を休むことなく動かしている。
館の大きさにふさわしく、紅魔館の厨房は大きなものだった。
「う゛ぎゃぁあ゛ぁぁあ゛ぁぁっ!」
厨房の一角でひときわ大きな悲鳴が上がっている。そこはまだ体が生えていない成体ゆっくりゃを調理している場所だ。
大きな悲鳴に眉1つ動かさず、担当のメイドはまた油をかけた。
「あ゛じゅい゛よぉおおおぉおぉっ! ざぐや゛ぁあぁぁああぁっ!」
助けを求めた咲夜はすぐ近くにいるが、ゆっくりゃには見えていない。自らの羽根が目を覆い、そのまま紐で縛られ、視覚を失っている。
ゆっくりゃのフライ。
揚げればきつね色に輝き、カリコリとよい歯ごたえのある羽根は揚げ物にぴったりだ。しかし体である肉まんを同じように揚げると体に油が染みこんでしまい、せっかくの肉まんが台無しになる。羽根は千切ると味が落ちてしまうので分けて揚げる事も出来ない。
そこで、調理法に一工夫必要となってくる。
「いないいないバー」
「……」
「いないいないバー」
ゆっくりゃの前でいないいないバーを繰り返す。最初は戸惑って動かないが、やがて真似をしようと羽根を動かし始める。
「う~♪ いないいない……」
そして羽根で顔を隠した瞬間、紐で縛り上げる。
「うぅ! うーっ、うぅー!」
そのまま吊し上げ、熱した油を羽根の上から浴びせていく。
「う゛ぎゃあ゛ぁあぁあああぁっ!」
こうすれば羽根はからりと揚がり、熱によってほどよく熱された肉まんが出来上がる。
羽根の香ばしさ、肉まんから漂っていく香りはもちろん、何より苦悶の表情で死んでいるゆっくりゃの顔がより食欲をそそる一品だ。
ゆっくりゃの横では、ゆっくりフランが調理されていた。
「ふんっ、せっ!」
「あぐっ! げほっ!」
隣のゆっくりゃのように吊り上げられ、メイドの持つ棒で叩かれている。
ゆフランの体はゆっくりゃを食べることで大きくなり、成熟していく。
しかしあまり多くの数を食べていると、油分が多くなり、せっかくのあんまんの甘さが味わえなくなる。
そんなゆフランは、こうして吊しながら叩くことで油を流し、さっぱりとしたあんまんに作りかえるのだ。
「ふんっ、ふんっ!」
「ゆぐっ! ……ゆ、ゆっぐりじねぇえぇ!」
叫んだゆフランの口に、棒がめり込んだ。
包丁を手に持ったメイドから声が上がる。
「刺身終わりました~」
「終わった? それじゃ次これよろしく」
洗い場の方から丸いものが投げられる。
メイドはそれを空いた手で受け止めると、そのまままな板の上に置いた。
「ケロケロ~」
それは咲夜が回収したゆっくりケロちゃんだった。
水の中にいることも多いケロちゃん。1度水に浸かれた為か、肌がつやつやになり、上機嫌だ。
「せん切りですよね?」
「摘みだと思うし、せん切りでいいよ」
ケロちゃんの体に手が添えられる。
「ケロ?」
そのまま包丁で刻まれていった。
「げろぉおおぉおおおぉおおっ!?」
「はい、暴れないで~。すぐ終わるからねぇ~」
実際、ケロちゃんの体はせいぜい20センチほどしかない。血も出ないのでやりやすく、言っている側から刻み終わるだろう。
「ふんふん、ふふん♪」
「おおぉおおお……あ、あーうー……」
ケロちゃんの叫びは自然に小さくなっていった。
ゆっくりケロちゃんの身は鳥のササミのような感触と味で、好きな人は数多い。特に酒飲み達にはかなり好評だ。
しかしほとんどのケロちゃんは生まれてすぐ帽子を被っており、その帽子が硬い上に外せない為、ゆっくりゃザウルス並のレア種として扱われていた。
厨房を一通り見て回る咲夜。どこの調理も順調に進んでおり、足を止める機会は少ない。
ただメイド2人で取りかかっている調理には、思わず足を止めていた。
「うううぅうううんんっ! あ、貴方、ちゃんと力入れてる!」
「い、入れてますよぉ、これが硬すぎるんですよ~」
巨大な鉈を2人で持ち、力を入れている。
しかし目の前の食材は傷1つ付いていない。
口元に笑みを浮かべながら、咲夜は近づいていった。
「大変そうね」
「え? め、メイド長!」
「お、お疲れ様です! スミマセン進んでなくて……」
申し訳なさそうに頭を下げるメイドに、咲夜は手を挙げて応える。
「いいのよ。特にこれは調理しづらいものだし、私がやるわ」
「え!?」
「め、メイド長自らですか!」
その言葉を聞いて、周りで調理を続けていたメイド達も思わず手を止めていた。
「め、メイド長が捌くの?」
「あの華麗な手さばきがまた見られるの!?」
ざわめく中、咲夜はゆっくりと両手にナイフを構え、食材と相対する。
目の前には、マグロでも持ち上げられそうな大きなフックが1つ。
そのフックに引っかけられ、ゆっくりレティが吊り上げられていた。
咲夜のスペルカードが光る。
「ソウルスカルプチュアッ!」
瞬間、目にもとまらぬ速さで咲夜の腕が振られ、レティが細切れに刻まれていった。
「で、出たぁ! メイド長の1秒間に10回刻みよ!」
メイド達から一斉に歓声が上がる。
刻み終わり、皿に盛りつけられたレティの身をメイドに手渡す。
「これの皮は鮫肌よりもやっかいよ。今度はノコギリを用意しておきなさい」
「……は、はいっ!」
感動しているメイド達をよそに、咲夜はドアの方へと戻っていった。
ゆっくりゃは目を点にして呆然と立ちつくしていた。初めてみる光景に度肝を抜かれ、理解できないまま動かないでいた。
その様子を見て、咲夜が声をかける。
「お食事の時間ですよ~」
「……う?」
ようやく正気を取り戻すゆっくりゃ。
声のした方を見てみると、そこには手招きしている咲夜と、器に入れられ床に置かれているプリンがあった。
「う~! ぷりんぷりんっ!」
短い足を一生懸命動かし、走っていく。
「はいプリンですよ」
「う~♪ ぷりんぷりんっ!!」
脇目も振らず、一直線に向かっていく。
手の届く寸前まで来た時、咲夜が手を伸ばし、プリンを持ち上げた。
「うぅ?」
勢いがつきすぎて、プリンのあった場所を通り過ぎてしまう。
「えい♪」
そこに咲夜の蹴りが加わり、ゆっくりゃは大きく飛んでいった。
「うぅううぅううぅうっ!?」
プリンの後ろにあった穴へと入っていくゆっくりゃ。
そこはゆっくりが好んで住んでいる洞穴のようだったが、1つだけ違うところがあった。
その中は、体が燃えてしまいそうなぐらい熱かった。
「ぎゃああぁあぁぁあぁああっ!!」
焦げ付きそうな熱さにゆっくりゃの悲鳴が上げる。その間に、入ってきた穴が蓋で塞がれた。
「あじゅいっ! あじゅいっ! ざぐやっ! ざぐやぁあぁあぁあっ!」
目から出た汗はすぐ蒸発する。口から垂れている肉汁は、熱さから滲み出てきたものだ。
蓋をしても中の悲鳴は外に聞こえる。しかし咲夜は振り向くことなく、小悪魔と話をしていた。
「中の温度はどれぐらい?」
「ええっと……ゆっくりもこうを20匹入れておいたので、230度を維持していると思います」
「便利よねあれ、燃料いらなくて。……ありがとう、手伝ってくれて」
「いいえ。これぐらいならいつでも手伝いますよ」
「ざぐやぁあああぁああぁっ!! ざぐやぁあぁあぁああぁっ!!」
余熱釜の方からまたゆっくりゃの悲鳴が聞こえている。
「……さすがにちょっと良心が咎めますね~」
「良心って。あなた悪魔じゃないの」
「咲夜さんは何とも思わないんですか? ここまで育ててきたら情が移るんじゃ」
予想外の質問だったのか、咲夜の目が大きく見開かれる。
「……そうね」
しかしすぐに顔を綻ばせると、ごく自然な様子で答えた。
「今の私はお調理モードだから」
瀟洒の笑みだった。
レミリアの持ったナイフが身を切り裂いていく。
小さく切られた身をフォークに刺し、口元へ運んでいった。
「……うん」
一端、ナイフとフォークから手を離し、声をかける。
「上出来よ咲夜。美味しいわ」
「ありがとうございます」
そばにいた咲夜が頭を下げた。
咲夜の手にはサービスワゴンが握られており、その上には大きく目と口を開き、体を焦げ付かせて死んでいる大皿に乗せられたゆっくりゃザウルスが置かれていた。
「やっぱりこいつらの肉まんは格別ね。いろんな肉まんを食べたけど、こいつらのは格別だわ」
口元を吹きながら言うレミリア。目の前の皿には、ザウルスの尻尾が乗っている。
「以前は捕まえてくるのが大変でしたけど、作れるようになって随分助かっています」
「血を抜かれるのは気分悪いけどね。まぁ我慢するわ」
以前、レミリアは好物の肉まんを食べていると、牙で唇を切ってしまった。
血の味で台無しになった肉まんを不愉快に思い、半分食べたまま咲夜に下げさせた。
それを処分しようと運んでいると、突然、肉まんが声を上げ始めたのだ。
「なんでこいつら私の血で生まれたりするのかしら」
「お嬢様の肉まん好きな血が、より美味しい肉まんを呼んだのかもしれませんね」
「なにそれ」
レミリアはそのまま席を降りる。
「咲夜、片付けていいわよ」
「残りは食べないんですか?」
咲夜の言葉に、レミリアは口元を指さしながら、
「こいつ、苦みがあるわ。何か変なものでも食べたんじゃないの?」
咲夜の脳裏に、杭で刺されたゆっくりゃの姿が浮かび上がった。
「骨折り損だったかしら?」
「1週間後にはまた食べたいわ。よろしく頼むわね」
「はい」
そう言い残し、レミリアは部屋を出て行く。
咲夜は残された尻尾、フォークやナイフをサービスワゴンに乗せると、そのままドアを開き、厨房へと戻っていく。
頭に浮かんでいるのは、今日食べたことで減ったゆっくりゃのことだ。
「次の奴は、あまり手がかからないといいんだけど」
無理だとわかっている事を呟きながら、歩いていく咲夜。
ふと、窓際で声が聞こえてきた。
「なにかしら」
窓から庭を覗いてみると、ゆっくりゃがゆフランに追いかけ回されている。
「ゆっくりしね!」
「いやぁああぁぁあぁっ!」
よく見る光景だったので、咲夜は気にせず歩きを再開させた。
「かわりに駆除してくれたらありがたいわね」
駆除しようと考えていたのを思い出し、ふとそんなことを呟く。
咲夜は気づいていなかった。
ゆっくりゃの大量発生を嗅ぎつけて、紅魔館に多くのゆフランがやって来ている事を。
しばらくすれば、ゆっくりゃの数は淘汰され、紅魔館はゆっくりゃとゆフランの巣のようになるだろう。
紅魔館の住民達が普段通り生活する中、ゆっくりゃ達の羽音が鳴り響く。
今日も紅魔館は、ゆっくりゃで満ち溢れていた。
End
最後まで読んでくれてありがとうございます。
最初は紅魔館にゆっくりゃとゆフランが大量発生している理由として話を考えていたんですが、気づいたらなんかひたすらゆっくりを食べる話に変わっていました、謎だ。きっと書いている内にやたらゆっくりが美味そうなSSが上がっていたからだと人のせいにしておこう、ああ腹減った。
取りあえず俺としては、ようやくゆっくりゃを揚げるSSが書けて感無量っています。
雑な表現も多く技量不足で申し訳ないですが、読んでくれた人がちょっとでも楽しんでもらえたら嬉しいです。
by 762
以下、補足と引用元紹介。
>肉まんが食べたいからって血を提供するお嬢様とかあり得なくね?
ぶっちゃけ俺もそう思う、無理矢理でごめん。
>瀟洒な咲夜さんが食べる姿とか人に見せるのあり得なくね?
ぶっちゃけ俺も(ry ゆっくりスキマ食べるシーンが出したかったんだ、すいません。
>ゆっくりみょん出したのぶっちゃけ「きょ、きょせいー!」が書きたかっただけだろ!
YES
>紅魔館の妖精メイドってまともに働かないんじゃね?
さすがに咲夜さん1人だと厨房の雰囲気は出ないと思ったので渋々書いた。最初の2項目と一緒で笑って許してくれると嬉しい。つか、そもそも紅魔館て厨房なくてもどうにかなりそうだよなぁ……。
>ケロちゃんの中身なに?
ガ板の設定から俺はカエルもどきとしているので、一応全部が肉。
すぐ再生するけど。
>お嬢様って人の血が食事なんじゃねーの?
味覚あるから酔狂で……しかし、血吸わないとお腹はふくれないか?
……はっ!
ゆっくりゃにはお嬢様の血液が成分として含まれている! 成長する事で薄まっていくもののその成分は残っているから……!
ゆっくりゃを食べるのは、小食のお嬢様にとってやりやすい紅茶代わりの吸血行為だったんだよ!
な、なんだってーっ!(AA省略
……ごめん、笑って許してください。
■ミキサー虐待
どうでもいいけど、ミキサー虐待って書くとミキサー大帝みたいだな。
テンプレ参照。書かれているわりに見かけなかったので使ってみた。こんなミキサーがゆっくりとセットで欲しいです。
■ゆっくりゃのフライ
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く::::::::::`i ,へ-'‐' ̄ ̄`,へ ト-、__rイ、
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これを縛って熱した油を上から掛けたもの。
北京ダック。揚げてないけどそんなイメージ。
出来上がり↓
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■ゆっくりレティの吊し切り
アンコウの……というか、鉄鍋のジャン!のサメの吊し切りの方が近い。
■で、出たぁ! メイド長の1秒間に10回刻みよっ!
DMC! DMC!
■余熱釜
ミスター味っ子 コミック15巻参照。
ちなみに15巻には納豆料理の話もあるので色々調理されたゆっくりスキマの姿が(ry
■ゆっくりもこう
炭の代わりにモコモコと鳴かせて使おうと思っていたら、向こうのスレでトラウマトラウマ言ってて吹いた、その鳴き声の発想はなかった。余熱釜にしたら出番がなくなったのでそれが心残り。
ネタを使わせてもらった皆さん、ありがとうございます。
勝手に使ってすみません。
最終更新:2008年09月14日 05:39