ゆっくりいじめ小ネタ622 ゆっくり会議

いじめ要素のない小ネタです



ここはとあるゆっくりの群れ、その中にある長のおうちだ。
この群れは多少変わった群れだった。群れという形を取ってはいるが、よくあるゆっくりの群れのように一匹の長やドスが全てを取り仕切っているわけではない。
元々小さな群れが他の群れを吸収してきた事もあって、「群れ」の中に5つの「むれ」があり、それぞれのむれの長が自分のむれを治める。
そして群れ全体に関わる重要な事は格むれの長や幹部が中央のむれに集まって行われる「ゆっくりかいぎ」によって決定されていた。
このような仕組みになった理由としては、この地域が山や崖や川などでゆっくりにとって交通が困難だったことが挙げられる。
群れとしての力を外にアピールするために複数のむれが合体したが、むれ同志の交流はむれの長の命による交流以外は特にもたれていなかった。

便箋上は最初に群れと群れを合体させようと発言したぱちゅりーがこの群れのリーダーだとされているが、そこは頭のいいぱちゅりー。
「むれどうしがあるていどどくりつしているいじょう、ちがうむれのたちばもそんちょうするべきよ」とかいって会議の際の発言力は他のむれの長と同じだった。



そして今日も会議が始まった。季節は秋、冬篭りに向けて、重要議題の最終調整をするのが目的だった。
ちなみに群れには群れのリーダーであるぱちゅりーを長とする「ぱちぇむれ」
れいむを長とする「れいむれ」
まりさを長とする「まりむれ」
みょんを長とする「みょんむれ」
ちぇんを長とする「ちぇんむれ」
の5つがある

「それではこれからゆっくりかいぎをはじめるわ!!まずはぱちぇむれからぎあんをていしゅつしてほしいわ!!」
便箋上群れのリーダーであるぱちゅりーの側近で、会議の進行役であるありすがぱちゅりーに発言を促した。
「むきゅう、それじゃあ、ぱちぇむれとしてはつぎのあんをていしゅつするわ」
  • 群れの外のまりさの群れのこの群れへの併合
ぱちぇむれの出した提案とは、この群れと境界が接触しており、群れへの合流を希望していた若いまりさの群れを群れに入れるかどうかだ。
「みんらのたちばといけんをそんちょうする」この群れでは、おかしなヤツを仲間にするとおかしな意見が群れを動かす羽目になりかねない。
そのため、群れ同士で交流を結んでから何度か格むれから「ちょうさだん」を派遣し、群れの実態の調査も行っていた。
ぱちゅりーとしては、若い固体が多く居て、発展途上のこの群れを仲間に加えれば将来的にこの群れにも大きなプラスになると考え、合流を許可する事を提案した。
「まって!!ちぇんむれのいけんとしてはそのあんにはんたいだよー!!わかるよねー!!」
  • 信用できる群れではない
それがちぇんむれの見解であった。
ちぇんむれの調査団が若いまりさの群れを調査したときに、この群れのありす種が他のゆっくりに比べて一回り小さい事がちぇんのなかでは疑問に残っていた。
若いまりさは「うちのむれのありすはすこしごはんをあつめるのがへたなんだぜ!!ゆへへ!!」と、笑ってごまかしてはいたが、おうちの入り口から顔を覗かせていた子ありすの顔を見たちぇんは解かっていた。
この群れではありすへの差別が平然と行われている。
そんなやつが長をやっている群れをこの群れに加えるのは群れにとってマイナスが大きい。ちぇんはそう判断した。
「むきゅう・・・じゃあみょんむれに、つぎのぎあんをていしゅつしてもらうわ・・・」

「みょんむれとしてはつぎのあんをていしゅつするちんぽ!!」
  • ぱちぇむれからみょんむれへの援軍の追加派遣
みょんむれは他の群れと境界が接している。友好的な群れなら、ある程度の交流を持つが、運の悪い事にその群れは敵対的な群れだった。
めーりんを主力としたそれは毎日何の前触れも無く、群れ境のゆっくり家族を襲撃し、おうちに押し入り、なかの家族を皆殺しにし、ごはんや宝物を奪っていく。
みょんむれの長が群れ境からの音信が途絶える異変に気づき、自警団を組織したときにはみょんむれの5分の1が制圧され、その地区のゆっくりは殺されるか、奴隷としてこき使われているらしい。
組織的な全面戦争に発展したが、友ゆっくりを奴隷にされているゆっくりも居てみょんむれの士気は高くない。
もう秋だというのに敵の勢いは納まらず、群れとしては冬篭りの準備にもゆっくりを割かれる。今は何とか食い止めているが、このままではいずれ押し切られてしまう・・・
そう判断したみょんはぱちぇむれに増援を要求したのだ。
「ぱちぇむれとしては、みょんむれのあんにさんせいよ」
  • みょんむれの興亡は群れ全体の存亡に関わる
もしここでみょんむれが敗れれば、次はぱちぇむれか、ちぇんむれが敵の目標になるだろう。
みょんむが何度か試して失敗している以上、話し合いは望めない。
みょんむれが敗れるのが秋でも、次の春でも。十分な抵抗準備をする時間はないだろう・・・
そのため、ぱちぇむれはみょんむれへの増援の派遣を決定した。
「じゃあ、つぎはれいむれにつぎのあんをていしゅつしてもらうちんぽ!!」

「れいむれとしては、つぎのあんをていしゅつするよ!!」
  • まりむれから、れいむれへの食糧支援
今年、れいむれの領土は不作だった。
元々れいむれの領土は岩肌や洞窟が多く、他の群れとの戦いには有利だが、食料があまり取れない場所だった。
今まで何とかやりくりしていたが、このままでは多くのゆっくりが冬を越せない。そう判断したれいむは比較的肥沃な土地を持つまりむれに、食糧支援を要請したのだ。
「まりむれとしては、れいむれのあんにはんたいなんだぜ!!」
  • そのような余裕は無い
まりむれとしては、冬篭りを前に不安要素が一杯だった。
確かに備蓄食料は多い、だが万が一の事を考えると・・・正直、れいむれまで運んでいくわけには行かなかった。
「ゆゆ・・・じゃあちぇんにつぎのあんをていしゅつしてもらうよ・・・」



会議が始まってから3時間が経過した。
賛成され、決定した案もあったが、どうしても通らない案も出てくる。各むれの長たちはその場で思いついた提案をしたり、少し修正した案を出したり、さっきとまったく同じ案を出したりしていた。
もともと、ゆっくりというのはのんびりとした生き物だ、長時間頭を使い、考え込む事は人間だって得意じゃない。
会議に参加しているゆっくりたちもぱちゅりー以外は知恵熱を出し始め、顔が赤くなっているものもいた。
「ありす」
ぱちぇむれの長が進行役のアリスに声をかける。
「ええ・・・みんな、きょうのかいぎはこれまでとするわ、みんなしゅくしゃにかえってあしたのかいぎのじゅんびをするのよ」

ありすが会議の中断を決定し、今日の会議は少数の議案が解決しただけでお流れとなった。





殆ど進展の無い会議は毎日続き、会議の最中に冬が来た。
冬に長が居ないことによる混乱、援軍が派遣されなかったことによるみょんむれの壊滅、食糧不足によるれいむれの全員餓死などが重なり、この群れは翌年の春、崩壊した。










あとがき
元ネタはSFCソフト「提督の決断」の会議シーンです。
海軍側(プレイヤー)の出席者の「作戦」の数値が低いと
海軍が作戦目標提案→「陸軍としては海軍の意見に反対である」→「陸軍としては次の案を提案する」→陸軍が到底無理な目標提案→反対を選ぶ→最初に戻る
のループが延々と続くゲームです。音楽は神曲といってもいいと思います。
音楽1、システム3ベースのリメイクとかでないかなぁ・・・

10月6日 2225 セイン

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年07月28日 19:56
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。