ゆっくりいじめ系3133 ゆっくりカスタマイズ

ゆっくりカスタマイズ

初投稿です。
444番の「ゆっくり整形手術」にインスピレーションを感じ、瞬時にネタが浮かんだのでSSに纏めました。
元ネタとなったSSの著者の避妊ありすの人さんには感謝の意を表すと共に、勝手におバカな続きを書いた事を謹んでお詫びします。



近所の人の畑仕事の手伝いを終えて変える途中、ゆっくりの集団が森へと逃げていくのを見かけた。
その一目散に逃げているといった雰囲気で大体想像は付いたがそのゆっくり達は虐待を受けたようで、3匹仲良く串に刺さっていた赤ゆっくりの姿もあった。
だがそれ以上におれの目を引いたのは奴らが数匹がかりで背負っているピンク色の生物だった。
「……なんでカービィ?」
思わずその場に釘付けとなってしまった。
「ゆ、なにみてるの!?まりさはみせものじゃないよ!ゆっくりどっかいってね!」
視線に気付いたれいむがおれに怒鳴り散らす。
「へ?それまりさなのか?どう見てもカービィなんだが…。」
「あそこのおうちのおにいさんにこんなすがたにされちゃったんだよ!もう、どうしてくれるんだよ!」
「おれが怒鳴られても困るんだが…まぁどうせそのお兄さんの家を横取りしようとしてそうなったんだろ?そりゃおまえ達の方が悪いわ、自業自得だよ。」
おれはそう言って切り上げると、怒号だか捨て台詞だか判らない騒音をあげ続けるゆっくりを放置して自分の住まいへと向かう事にした。

おれの家は平屋の一軒家である。
本来はおれが現在畑仕事を手伝っている近所の人の所有物(現在の家に住む以前に住んでたらしい)なのだが、仕事を手伝っている事もあってかご厚意でタダ同然で譲ってもらった。
さっきのカービィまりさの姿を思い出し少し吹きそうになりながら、玄関のドアを開けた。
…何やら茶の間の方で何かいるような感じがする。
まさかと思ってそっと様子を伺うと、そこには1匹のゆっくりれいむが寝息を立てていた。
今日は仕事の量も多くないし、特に盗られるものも無いだろうと思って窓を開けっ放しにしておいたのがいけなかった。
奇しくも今日の仕事は思っていた以上に長引き、昼には帰れると思っていたのが結局夕方になってしまった。
案の定、ちゃぶ台の上にあった菓子類は全て食われている。
まぁこの場合は誰がどう贔屓目に考えても安易に窓を開け放しで家を離れたおれの過失、所謂自己責任であるのは言うまでも無い。
だがさっき見かけたカービィまりさのインパクトが未だに脳内に強く残っている。
更に言うなら今目の前にはおれの家に土足(?)で上がりこんだ不届きなゆっくりが眠り込んでいる……何もしないわけが無い。

まず手始めにおれは問題のカービィまりさを作ったという近所の住人に話を聞いた。
話を聞く最中何度も大笑いしそうになった。
その後おれは森の近くの道具屋…香霖堂に向かった。
そこで今回の計画に使うものを何点か購入し、家へと戻った。
家に戻るとれいむが目を覚ましていた。
「ゆっくりしていってね!」
おれは開口一番れいむにそう話し掛けた。
「ゆゆ?ここはれいむのゆっくりプレイスだよ?おにいさんはゆっくりしないででていってね!」
予想通りの返答だった。
他人の家を自分の家『ゆっくりプレイス』認定するゆっくりは十中八九このような返答をするというが、実際に目の当たりにすると蹴り飛ばしたくなる衝動に駆られる。
その蹴り飛ばしたくなる衝動を抑えながらおれはれいむに話し掛けた。
「まぁ、そう言わずにいっしょにゆっくりしようぜ。ゆっくりできる食べ物もあることだし、な?」
おれはそう言ってれいむの前に近所からの頂き物の大学いもをほぐして皿に盛ったものを差し出した。
「ほら、うまいぞ。おまえも食いな。」
そう言って少しつまんで口に運ぶ、お隣さんこれおいしいですありがとう。
つられてれいむもその場で食べ始める。
「むーちゃむーちゃ!」
食べた瞬間れいむの表情が緩む。
「しあわせー!」
よほどうまかったのか、そんな事を言っている。
すっかり警戒も解けたようだし、良しとしよう。

数分後、れいむが食べた大学いもの中に混ぜておいたゆっくり用の睡眠薬と麻酔が効いたらしく、れいむは再び眠りこけている。
麻酔が効いている為に頬をぺちぺちと叩いても全く反応しない。
さて、ここからが本番である。
おれはれいむをちゃぶ台の上に置くと買ってきた道具を用意し、更に台所からじゃがいもの皮剥き器を持ってきた。
まずはハサミでれいむの髪を切っていく。
その際髪飾りもいっしょに取り除いていく。
かなり大雑把に切っていくがさして問題は無い、遠慮なく切っていく。
数分としないうちに丸っパゲ状態になったれいむ、だがこれで終わりではない。
先ほど用意したじゃがいもの皮剥き器を手に、れいむの表面の皮を丁寧に剥いていく。
目や口を傷付けないよう、丁寧に皮だけを剥いていく。
途中ビクッと震えたので目を覚ましたかと思ったが、すぐに寝息を立て始めたので安心して作業を続行した。
数分後には皮がなくなって餡子の塊に目と口が付いた状態にまでなった。
それでも目を覚まさないのはひとえに睡眠薬と麻酔の恩恵であろう。
そしてここからが重要である。
おれはこの計画の為に香霖堂で購入してきたもの……豚を模したパーティーグッズ用のラバーマスクを取り出した。
そして裏側を開くとその中に餡子の塊を詰め始めた。
その際別途購入した餡子を隙間に詰めていった。
こうする事で中のマスクと餡子の間の隙間を埋め、中で餡子が崩れないようにする為である。
マスクにも事前に加工を施し、本来の視界確保用の覗き穴を塞いで、飾りの目の部分をくりぬいておいた。
そこに餡子(れいむ)の目をあてがい、周りを餡子で埋めて固定した。
口の部分はマスクの口の部分に当てはまるように移植し、周りを同じように別途購入した餡子で固定した。
こうして目と口の位置に多少修正を加えながら餡子を全てマスクの中に移植した。
その後中の餡子が漏れないよう、マスクの後ろ側を糸で縫合した。
とりあえず一通りの移植作業は終わったものの、なんか今ひとつ物足りないと思った。
まだ目を覚まさない目の前の物体を前にしながら、ふとアイディアが浮かんできた。
色だ、色を塗ろう。
肌色の豚のマスクのままではイマイチ物足りないと思ったおれは、その表面を緑色の塗料で染めていった。
何故緑色?なんとなくである。
緑色に塗られた豚のマスク、不気味さバリバリである。
だがまだ物足りない……そうだ、牙が足りないのであった。
野性味を最大限に引き出す獣の武器、それがこいつには足りなかったのだ。
おれは再び香霖堂へ行くと、千歳飴を購入した。
ゆっくりの歯は飴で出来ていると聞いた事があるので、こいつに付ける牙を作るなら飴で作るべきだろうと思ったのだ。
千歳飴に熱を加え、少しずつ形を整えていく
何本か失敗しながら何とか形になったものが2本出来上がった。
マスクの口の中を開くと、飴細工のゆっくりの歯が並んでいる。
そこに並ぶうちの2本を抜き、今作った牙を移植していく。
下顎(?)に移植された牙は天を仰ぐように上を向いている。
こうして作業は無事終了、文字通りれいむは「変身」を遂げた。
ラバーマスクの皮は水に強いから、雨で濡れても通常のゆっくりのように溶ける事も無いだろう。
そしてまだ眠っている「れいむ」をそっと森に放す事にした。

「…んゅ……ゆゆ?れいむおそらをとんでるみたい!」
運んでる途中で目が覚めたようだ、同時に麻酔も切れたらしい。
「ゆゆゆゆ?……なんかれいむのからだのかんじがいつもとちがうよ?」
無視していてもうるさいだけなので、ここらが潮時と思いそっと地面に下ろす。
「おにいさん、なんでここにいるの?さっきまでれいむとおにいさんがいたゆっくりプレイスは?」
「いや〜、さっきれいむが寝てる間に火事になっちゃって全部燃えちゃったんだ。だけどれいむを見捨てて逃げるのも嫌だったから、れいむを助けてここまで避難してきたんだ。」
おれは適当な嘘を言って誤魔化した、相手は餡子脳だしこの程度の嘘でも大丈夫だろう。
「もうあのおうちは無くなっちゃったんだよ、だかられいむだけでも森に帰って家族やお友だちとゆっくりしていってね…。」
「そうなんだ……おにいさん、たすけてくれてありがとう。おにいさんもあたらしいおうちみつけてゆっくりしていってね。」
れいむだった物体はそう答えるとそのまま自分が住んでいた森へと帰っていった。
その後家に帰るまでの間、おれは笑いをこらえるのに必死だった。

「ただいま〜」
「「「「「「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?おばけぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」」
「ゆ?どうしたの?」
「おばけはかえってね!あかちゃんがゆっくりできないよ!」
「どうしたの?れいむはれいむだよ?」
「うそだぁぁぁぁぁぁ!れいむがそんなばけもののわけないぃぃぃぃ!」
「なんでひどいこというの!?れいむはばけものじゃないよ!」
「きっとこのばけものはあかちゃんをねらってきたんだよ!ゆっくりできないばけものはゆっくりしね!」
「なんでそんなこというのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

翌日、休日を自宅で過ごしていたら近くの住人……件のカービィまりさを作った人物が訪れてきた。
「大変だ……森に化け物が…!」
彼の顔は『信じられないものをみた』という顔だった。
「やつを追う前に言っておくッ!おれは今やつの姿をほんのちょっぴりだが目撃した。い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……あ…ありのまま、今さっき、起こった事を話すぜ!」
そう言って彼は森で目撃した事象を話し始めた。
「おれは例のカービィを追っていたのだが、いつのまにか奴が目の前に現れていた……な、何を言ってるのか解らねーと思うが、おれも何が何だか解らなかった…頭がどうにかなりそうだった…眼球くり貫きだとか足焼きだとかそんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。」
そう、彼が見たのはおれが改造を施したれいむだったのだ。
更に話を聞くと他のゆっくりを追いまわしていたりもしていたらしい。
おれは自分がそこまでやったとは口が裂けても言えず、知らない振りをして話に耳を傾けた。

後日、それを発見した人やゆっくりの間で「首だけのゴブリンが出た!」と大騒ぎになった。
ここまで行った以上、鴉天狗の新聞屋が動かないわけは無いだろう
おそらく数日とも立たないうちに件の「元」れいむが紙面を騒がせる光景を夢想しながら、おれは夕飯の支度を始めたのだった。




あとがき
先に書いたように444の「ゆっくり整形手術」を見てインスピレーションを刺激され、衝動のままに書き纏めました。
書くに当たって目や口を潰さずに劇的ビフォーアフターな展開にするにはどうすればいいかと考えた結果、外側の「皮」を変える方向で落ち着きました。
ちなみに作中で使用された豚のマスクはパーティーグッズを扱ってるお店や通販サイト等で売ってるリアルタイプのものです。


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最終更新:2019年06月09日 17:34
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