※やはりオリキャラ、オリ設定。出番ラストだけですが。
※しかし今回はパロディ作品です、そういうのが嫌いな人はアイルビーバック(?)
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あれから四年か……。
あのまま本当に外の世界に残っていたら今ごろどうなっていただろう……。
しかし外の世界と幻想郷の里はエライ違いだな。
俺みたいな個人商人と若き大女優と同じくらいに……。
「ふふっ……ん?」
道を歩いていると質素な食べ物屋を見つけた。そういえば丁度腹も減っていた頃だ。
「俺にお似合いなのはこういうもんですよ」
しかし妙だぞ……立て看板は焼きまんじゅうなのに……。
本看板が焼きそばとはいったいどっちがメインなのだろう?
焼きそばと焼きまんじゅう……不思議な組み合わせだ。
よし! その組み合わせを試してみるかな。
「いらっしゃい」
店には居ると年配の店主が出迎えた。下ごしらえをしていたようだ。
まずは席に座り、注文。
「えーと……焼きそばと焼きまんじゅう一つずつください」
茶を持ってきた店主がもうしわけなさそうに答える。
「あ、ごめんなさい、焼きそばやってないんですよ。前やっていたんだけどね。
ウチのが具合悪くなっちゃってひとりだと手が足りなくて……」
「はあ、そうですか。じゃあ……焼きまんじゅうを……えーと。
焼きまんじゅう一本とアン入り一本ください」
いかんなァ……なんでこうなる。
俺が食べたかったのはむしろ焼きそばのほうなんだけどな。
店主は調理場に戻るとまんじゅうをの箱を出した。
「ゆゆ!? おじいちゃん、ゆっきゅりしていっちぇね!」
否、小さなゆっくりだ。すべてれいむ種のようだった。
「ゆー、やっとおそとにでりゃれちゃよ!」
「みんなでゆっきゅりちようにぇ!」
店主は箱からちびゆっくりを三匹掴み上げた。
「ゆゆ!? おそりゃをちょんでいるみちゃい!」
「れいみゅ、とりしゃんになったよ!
「いいにゃ! おじいちゃん、つぎはれいみゅにもゆっきゅりさしぇてにぇ!」
まな板の上にれいむたちを置き、串とチューブがついた機械を取り出す。
「ゆゆ? おじいちゃんそれなに!? ゆっきゅりあそべるもの!?」
ゆっくりたちは興味心身にしていた。店主はおもむろに一匹を手に取る?
「おじいちゃん、はやくそれでれいみゅたちをゆっきゅりさせてね!」
口を開けた瞬間を狙っていたのだろう、チューブをゆっくりれいむの口に咥えさせ……いや突き刺した。
「ゆぎュウウッ!?」
れいむはなんとか吐き出そうとしているが店主はさらにれいむの口にチューブを差し込む。
「ぎゅゅゆゆゆ!? おめでびょお゛ぢびづぁん゛、ゆ゛っぎゅじでぎばい゛お!!」
「やめてね、れいむをいじめないでね!」
「ゆっくりやめてね!」
他の二匹が店主に抗議するが聞く耳持たず、店主は機械の電源をonにした。
機械が振動し始め、ゆっくりの餡子がチューブを介して吸い出される。
なるほど、餡なし、ということか。
「ゆ゛っぎよっぎょっぎょっぎょ!!」
「いやああああ! れ゛いむのあ゛んごがあ゛あ゛あ゛あ゛あ!!」
「お゛じい゛ぢゃん゛、おぼねがい゛だがら゛ばや゛ぐや゛め゛でね゛!!」
チューブによって餡子が吸われていることを把握したのか、涙ながらに訴える二匹。
だが悲しきかな、その間にちびれいむの餡子はすべて吸い取られてしまった。
れいむの口からチューブを取り出し、皮を串に刺す。刺したときに反応がなかったので絶命しているようだ。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛でいぶぅぅぅぅゆっぶジュッ!?」
亡骸が串刺しになった様を見て号泣する二匹。そのうちの一体に店主はまたチューブを差し込む。
「ゆ゛あばあ゛あばばばああああ゛! でい゛ぶ゛の゛あ゛ん゛ごがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛゛あ゛!」
「ゆ゛ううううううううう!! や゛めでええええええええええええええええ!!!」
まだチューブを差し込まれていないゆっくりは無謀にも機械のポンプ部分に体当たりをしているが、年季が入っているものとはいえその程度では破壊できない。
やがて餡子を吸われていたれいむはれいむは痙攣しながら白目を剥いた。
チューブを取り出し、また串に刺す。
「お゙ね゛がい゛や゙めでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛゛ぐパぁ!?」
最後の一匹にチューブが差し込まれる。そして餡子が吸われる。
「ゆっぐっぐっぐっぐっ…………ぐぷ」
餡子を吸い出された最後の一匹もまた串に刺された。
店主は炭火に火をつけ、串刺しゆっくりを焼き始めた。
適度に焼き面を逆にし、焦げ目をつける。しばらくして……あれはタレか? タレをつけて焼き始めた。
店主はまた三匹ゆっくりれいむを取り出す。箱が防音なのだろうか、同胞が餡子を吸われて殺されたのに呑気に「ゆっきゅりちていってにぇ!」と鳴いている。
俺が注文したのは後は餡入り。という事は……
「ゆぐぅ!?」
店主は一匹のれいむを掴み、いきなり串を刺した。
「い゛だぁぁぁぁぁあ゛あ゛!!」
「ゆゆ、おじいさんやめてねぶだばぁ!」
「れいむがいたがっているからゆっくりやめでぐぎゃっ!!」
残りの二匹にも串を刺す。しかしまだ意識がある。
それを先ほどと同じく焼き始める。やはりこちらは餡入りか。
「あぢゅいよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「ゆっぐゅりできにゃいよ゛ぉぉぉぉぉォ!!」
「でいぶの、でいぶのおかおがや゛げじゃう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!」
こちらは生き地獄だろう、何よりもゆっくりは焼かれることを嫌うという。
泣き喚くゆっくりをスルーし、店主は先ほどのタレをまたゆっくりに塗り始めた。
塗り終わった頃にはゆっくりは静かになっていた。
「おじさん、焼きまんじゅう三本と餡入り三本」
「はいまいど」
調理中、40代くらいの女性が焼きまんじゅうをテイクアウトで買って行った。
「やっぱりここの焼きまんじゅうが一番ね。寺子屋の前で買ったのはあんまりおいしくなかったから」
「ああ、ミソが違うんだね。うちのミソおいしいでしょ。
みすちーみたいで」
ミソ……とはタレのことだろうか……。
しかしまんじゅうが『みすちーみたいでおいしい』とはどういうことなのだろう。
それに……あのまんじゅうの中には餡子が入っているむわけで……
まんじゅうと餡子という組み合わせがなんだかデタラメすぎて……頭が混乱する。
「はい、おまちどうさま」
そうこうしているうちに俺の注文したものが運ばれてきた。
「どうも」
まんじゅうはいい感じに焼き目がついている。タレ……ミソの焼けた匂いが香ばしくて良い。
「ほう……こりゃあうまそうだ」
まずは餡の入っていないほうから……一口。
もぐ……もぐ……思っていたより軽くて淡白なもんだな。
みすちーとは全然違うけど……甘い。なんだか……素朴な味だなァ。
この店みたいに……どこかずっと昔に時間が止まってしまったままのような味だ。
さて……餡入りは……。
「む」
これは思ったとおり……複雑な甘さだ。
いや……スゴい甘さと言ってもいい。
なるほど、餡子が入っていないだけでなく焼かれてしばらくしてもゆっくりが生きているから普通の何倍も甘いのか。
「こんちわー」
「いらっしゃい」
すべて食べ終えた頃、常連の夫婦らしき人たちが入ってきた。そろそろ潮時か。
お茶を一啜りし、席を立つ。
「ごちそうさま」
「ハイ、290円になります」
「くわ~~、さみ~~っ」
外に出ると木枯らしが吹いた。常習のからっ風っていうけど……これかァ。
「うう~~こいつは骨身にしみるぅ」
その日は生憎薄着だったので特に堪えた。外の世界に行ければ革ジャンが防寒具して役に立つんだがなァ。
ふと上着のポケットを探ると神社に行った際に引かされたおみくじが出てきた。
そういえば封を開けてない。いざ見てみると……大吉だった。
「なんだかなぁ……」
あの焼きまんじゅう屋、というかあのじいさん、どうなるのかなァこの先。
ばあさんが具合悪いっていってたけどあと5年たって……10年後……ひとりになって……この里で……
FIN
「おねーさんなにしてるのー?」
「ん、
ゆっくり虐待の短編を一本描いてくれって頼まれたんだけど、ネタがなくてね。
丁度香霖堂から手に入れた外の世界のポンチ絵があったから、それを参考に書いていたの」
「わかるよー、それってとうさくっていうんだよねー」
「リスペクトよ、覚えておきなさい」
-了-
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-あとがき-
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168 :名無したんはエロカワイイ:2008/08/25(月) 22:41:33 ID:LUzDxH4d0
虐待ネタを思いついたので、皆様のご意見をお願いします。
・ゆっくりを鉄の棒で串刺しにした後に鉄の棒の上にロウソクを置いて、
痛みと熱で苦しませていく、というのはアリですか?
スレ汚しすみません。
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これ見て思いついたネタです。
虐待シーンの練習も兼ねて。
あと店主のじいさんに
「ああ、ミソが違うんだね。うちのミソおいしいでしょ。
みすちーみたいで」
って言わせたかっただけです。
孤独のグルメファンの皆さん、すんませんでした。
作:ゆっくりいくさんはフカヒレまんだと思う人
って今さらながら長ったらしいと思ったので
ゆっくり
いくさんは
フカヒレまんだと思う
人
ゆいふ人で今後イキたいと思います。
最終更新:2008年09月14日 08:15