注意 原作キャラ登場 キャラ崩壊
フリーダムすぎる内容です
やあ、俺は虐待お兄さん。
ところで今俺は磔にされ鬼に体をいぢられている、鬼といっても博麗神社で見かける鬼ではない。
地獄の鬼だ、拷問を受けている訳だ、虐待とも呼ぶのか? 俺にとっては拷問も虐待も大して変わらんのであえて虐待と呼称する。
こいつらが筋肉ムキムキのむさ苦しいヤツラじゃなくあの鬼ッ娘だったらどんなに良いか。
だがそれだと一部の人間には天国になるか...
オオウ、ミギウデガモゲチャッタヨ
何でこんなことになったかというと......
1年ほど前
「10000匹?」
「ああ、10000匹」
幻想郷の人里、茶屋の軒先にて、二人の男が話をしている。
傍にはお茶と団子、
ゆっくりは一切使ってない。
「で、本当なのか?10000匹のゆっくりの餡子を浴びると『アルティメット鬼威惨』になれるっての は?」
俺は眉唾だった、長い間虐待お兄さんとして生きているがそんな話は初耳だったからだ。
もう一人の男が口を開く、彼もまた虐待お兄さん、俺にとってはよき虐待仲間である。
「うーん、俺も信じられないんだがな」
お茶を一口すすり
「お前最近出てないだろ?『幻想郷虐待お兄さんの集い』。そこで聞いたんだよ、最近その噂で持ちきりだぞ?」
『幻想郷虐待お兄さんの集い』
それは幻想郷に存在する虐待お兄さんが集まり、ゆっくりの虐待に関する情報をやり取りする集まりである。
最初は数人の人間のお兄さんの集まりだったのだが何時の間にか今の規模になっていたのである。
そこに人妖の区別などない。
そういえば最近忙しくて顔を出してなかったな…
「で?その『アルティメット鬼威惨』になったらどうなるんだ?」
「魔法とか色々使えるようになるらしい」
「そんないいかげんな...」
俺達虐待お兄さんはゆっくりを虐待する過程で弾幕を張る程度の能力、周囲のゆっくりの気配を探ることのできる程度の能力を 手に入れた。
最もゆっくりに対してしかこれらの能力は使えないし他に使おうとは思わないが、そんなことしてしてどうするというのか。
「まあただの噂だからな、気にするほどのことじゃないさ、それじゃまたな」
そう言うと友人は帰っていった。
(アルティメット鬼威惨...か)
まさかゆっくりごときの餡子を浴びただけで魔法やら妖術やらが使えるようになるなんて甚だ疑わしい。
「ほんとかねぇ...」
いくらなんでも都合が良すぎる
でも、だ
ゆっくりに対してしか使えない力なら、
あり得るのではないか
...やってみるか
翌日から俺の「ゆっくり10000斬り」が始まった。
まずは里の周辺
湖の周り
魔法の森、とゆっくりどもを殺し、その餡子を持ち帰り文字どうり『浴びた』。
ヤツラは繁殖力だけは高いので殺し過ぎない限りいなくなることは無い、ちなみに俺は良いゆっくりには手を出さない。
いわゆる制裁派、というヤツだ。
もちろん人のゆっくりに手を出すなど言語道断である。
昼は仕事、夜はゆっくりどもを唯ひたすら殺す、という生活が続いてから半年、ある変化があった。
ゆっくりを殺した数がわかるようになったのだ。さしずめ「ゆっくりカウンター」といったところか、
「ゆっくりレーダー」があるので別段不思議だとは思わなかったが俺は確信した、噂は本当だ。
さらに半年後、目標まで後一匹、やっぱり最後は大物で締めたいよねー、と苦戦しつつもドス級のまりさを仕留める事に成功。
しかし、そこからが予想外だった。増援の登場だ。
なんと現れたのは特大のうーぱっく、大きさは通常の十倍程だ。
うーぱっくの底が開く、嫌な予感は的中した。
投下されたのは先ほどのまりさと同程度の大きさ、なんてこった、こっちはさっきの戦闘で消耗してるってのに。
10000斬りの結果を確かめるまもなく俺は体制を整える。
まりさがの口の辺りが光った。
「まずい」
空中から放たれる光線、あれはドスまりさしか使えないはずだが考えている暇は無い。
ありったけの弾幕を放ちつつ回避したものの、衝撃で吹き飛ばされ...
今に至る。
もう何回虐待、死、再生のサイクルを繰り返しただろうか、ある事に気づいてしまった。
こ い つ ら は 虐 待 が 下 手 だ
やることといえば四肢をもぐ、目をくりぬく、内臓を引きずり出す等俺達虐待お兄さんから見れば『初心者』と
言われても仕方の無いものばかり、力任せなのだ。
かく言う俺もずっと『それ』をされているわけだが、ゆっくりどもを虐待できない辛さに比べれば
際限なく続くこののた打ち回るような激痛どうということは無い。
不甲斐ない鬼どもに対する怒りも痛みを忘れさせる一因となっていた。
「お前たちの虐待は甘い」
「ああん?」
「俺がゆっくりにしてきた虐待の数々に比べたら、子供のお遊びでしかない。」
「じゃあお前の話しを聞かせてもらおうか、ぬるかったら唯じゃこかんぞ。
「フッ...良かろう、ちびるなよ?」
兄貴説明中...
「かくかくしかじか」
「ゴクリ」
「まるまるくまぐま」
「スゲェ...」
「そんな方法があったなんて!!」
「ひどい、ひどすぎるよぅ」
「なるほど、メモメモ」
「もうやめて、いくらなんでもあんまりよ!」
「鬼!!悪魔!!」
次から次へと語られるゆっくりに対する虐待の数々、鬼たちは戦慄し、怯えながらもお兄さんの話を聞かずに入られなかった。
「ところでさ、あんたらって虐待が下手だよな』
「!!!!!!!!」
時が、止まった。
「あんた等のしている事は俺達お兄さんのぎゃくたいテクニックには程遠い」
「......」
「へ・タ・ク・ソ」
「うわぁぁぁぁぁぁぁん」
「あれ、どっかいっちゃったよ」
「謝れ!!俺達に謝れ!!」
「まさに鬼の目にも涙。おぉ、悲惨悲惨」
「うまいこと言ったつもりかァァァァァァ!!」
「...なにやってんだお前ら」
ハッと我に帰る鬼達、訳もわからぬ状況に取り乱すでもなくその鬼は元からいた鬼に近づき肩を叩く。
「交代だぞ」
話し掛けられたほうの鬼は一瞬呆けていたがすぐに理解したようだ。
「ああ、終わったのか。」
「やっとこさ、ってやつさ。まったくゆっくりどものあいてはつまらん、やっぱりいたぶるなら人間に限るぜ。」
この鬼、ゆっくりだけが落とされる地獄で働いていた鬼で、ついさっきノルマを終えたのである。
ドクン
今、何ていった?
ここにゆっくりがいる?
虐待が...
虐待ができる
虐待ができる!!!
『スーパー鬼威惨タイム!!!』
『スーパー鬼威惨タイム!!!』
『スーパー鬼威惨タイム!!!』
『スーパー鬼威惨タイム!!!』
『スーパー鬼威惨タイム!!!』
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バキャァァァァァという音と共に拘束具をぶち壊すお兄さん!!!
と、同時に脱兎のごとく走り出す!!
「あいつ逃げ出しやがった!?」
「早く捕まえろォ!!」
「どこにあんな力が!?」
「まずい、むこうは...」
「鬼威さああああああん!!レェェェェェェダァァァァァァ!!!!!」
俺は全神経を張り巡らせてゆっくり供の気配を探り出す!!!
ピキュリリリリン!!!!
(レーダーの範囲が広くなっている!?反応は無いが...多分あっちだ!!)
本能が告げるまま走り出す目指すはゆっくり、唯一つ!!
「そいつを捕まえろォォォォォおお!!!」
前方から無数の鬼たちが走ってくる、普通の人間なら恐怖ですくむだろうが俺はちがうっ!!
ダンッ
鬼たちの手前で大きく跳躍する、鬼威惨が描くアーチは虐待への掛け橋ダァァァァァァァァァ!!!!!
「「「「「「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?!?!?」」」」」」」
あっけにとられる鬼たちを背に華麗に着地、猛ダッシュ!!
「十点十点十点十点十点百点満点ンンンンンン!!」
かすかに漂うこの香り、誰が忘れようか。
「クンクン...この匂いは...餡子!!」
いた!! 沢山のゆっくりと鬼がいる、よりどりみどりだ。俺は頭からダイブしゆっくりまりさを両手でつかむ!!
「!!こいつ、どこからきやがった!!」
「ぴぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぶっ殺すぞてめぇぇぇぇぇぇ!!」
鬼がなにやら叫んでいるが知ったことではない
思いっきりまりさを殴りつける!!
「俺の命は虐待より軽いぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「いだいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
殴る殴る殴る!!今までの鬱憤が溜まっていただけに拳にも力が入るぜ!!
「やめろっつってんだろ!!俺たちがノルマを達成できないだろうが!!」
「あまぶっばっぁぶぅPす¥阿mgキャ」
まりさを全力で分投げた俺は近くにたれいむに手を伸ばす。
「頼むから帰れって!帰ってよ!」
「でいぶをはなぢでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
頬を掴んで引っ張った後手を離す。懐かしいな、この手ごたえ。
「どぼぢでぞんなごどずるのぉぉぉぉぉ!!!」
「どぼぢでぞんなごどずるのぉぉぉぉぉ!!!」
鬼とゆっくりの悲鳴が見事なハーモニーを奏でた、そのとき。
「そこまでです!!」
凛とした声があたりに響いた。
声のするほうに皆の視線が集まる、そこには少女が立っていた。
我らが閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥ様である。
左右に分かれ、恭しく頭を下げる鬼達の間を悠々とした足取りで歩く四季様。
お兄さんの前に立ち、説教をはじめる。
「地獄を地獄と思わぬ傍若無人ぶり、とても看過できるものではありません」
「うりうり」(おお~すぐに再生するからやりたい放題だな)
グシャッ
「ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「唯でさえゆっくりなどというわけの判らぬものに手を焼いているというのに、その上あなたたちのような存在にまで対応しなければいけ ない私たちの苦労がわかりますか?」
「わからないよー」(糖度的な意味で)
ブチィッ
「わがらないびゅうぇぅうううぶぶぶ」
「あなた、聞いているのですか!?」
「甘っ!!」(さすが地獄だぜ...)
「......!!.........!!!ビクンビクン」
「もしもし!?もしもーし!!」
「おっ、道具も沢山あるじゃないか。見慣れないのもあるけど」
「いやだぁぁぁぁ!!それはいやァァァァ!!」
「あの...ちょっと......ぐすっ」
グシュッ、ドブチャァアアアア
「ウホッ、新感覚♪」
「うぶぅぅぅぅぅうっぶぶ!!」
ぷちん
「出てけーーーーッ!!!」
バチィーーーーンッ
おもむろに手にしている棒でお兄さんの頭をひっぱたく四季様。
お兄さんは光の玉になってどこぞに飛んでいった。
いきなりの出来事に唖然とする一同。
半べそになり肩で息をする四季様に鬼が尋ねる。
「あの...四季様、何をされたんです?」
「...」
「四季様?」
「...ええ、厄介払いですよ、もう、唯でさえゆっくりの相手をするだけでも億劫なのに、なんですか彼らは、
滅茶苦茶じゃないですか、ことごとく地獄のルールを無視して、仕事が増えたのに小町はサボってばかりだし最近休み無いし
お肌荒れるし...ブツブツ...グスッ...」
目を真っ赤に腫らして呟きだす四季様、虐待お兄さんの扱いにも手を焼いているようだ。
無言でハンカチを差し出す鬼。
「ありがとうございます。...彼らへの対応策を練らなければいけません、これは後日洗って返しますね」
と、四季様は仕事に戻るため飛び立つ。礼をして見送る鬼達。
(あのハンカチ、返してもらったら大事にとっとこう)
鬼に宝物が、できた。
(あれ?)
ここはどこだ?閻魔様は?鬼は?ゆっくりは?
(?????)
辺りを見回す。
見慣れた内装、家具、窓から見える景色。
どう考えても、ここは。
(俺の家...?)
「おお、目が覚めたか」
台所から友人が顔を出す。
「俺は死んだはずだが」
解せない、という顔をしている俺に色々と説明してくれた。
二日前の夜、森のほうで何かが光ったので様子を見に行ったら大量のゆっくりの死骸に囲まれて俺が死んでいたこと。
里に俺の亡骸を運び、葬式の準備をしていたら何故か(僅かだが)息を吹き返したので急いで医師を呼び看てもらったこと。等
「そうだったのか」
「とにかく生き返ってよかった」
「迷惑かけたな」
「いいって事よ、それより...」
「ん?」
「お前、あの噂を信じたのか」
「...ああ」
「そうか、その話しは後日するとして、体のほうはどうだ?医者の先生は大丈夫だって言ってたが」
恐る恐るベッドから降りて体を動かしてみる、節々が痛むが日常生活には問題なさそうだ。
一人でも大丈夫そうだと確認した友人は帰っていった。感謝の言葉と共に送り出す。
彼の作ってくれた食事を平らげた後、俺は早々に床についた。
翌日
家にある食料が殆ど痛んでしまっていため、里に出向くことになった。
森の傍にある自宅から里までは2、3キロ、体中に走る痛みに耐えつつ歩く。
里についた俺はゆっくりを駆除したことであちこちで感謝された。
虐待お兄さんであることがばれていないのは、おそらく友人のお陰だろう。
こう見えても虐待お兄さん同士の結束は固いのだ。
その後、里の長に皆に迷惑をかけたお詫びに行ったり(ゆっくりによる被害が激減し、善良なゆっくりには手を出さなかったので
お咎めナシだった)。
噂の真相について問いただしてくる虐待仲間達にまだ確認してないからと説明していたら自宅に着いたのは昼過ぎだった。
体が完治したら確かめるとしよう。
1週間後
体もすっかり本来の調子を取り戻したので森へと向かう。
ついにこの時が来たのだ。
いないな...
ムリも無い、あれだけの事をしたのだ簡単に見つかるわけが無い、などと思っていると。
「ここをまりさたちのもりにしようね!!」
などという能天気な声が聞こえてきた、ここでなにがあったか知らんのか。
声のする方に向かうと開けた場所に50匹程のゆっくり達がいた、3分の2が成体ゆっくり、残りは赤ゆっくり群れ。
その中心では1メートルほどのボスまりさが気勢を上げている。
「ここで何をしているのかな?」
「「「「「ゆっ?」」」」」
全員がこちらを向く、とボスまりさが
「このもりはまりさたちのものなんだぜ!!」と叫ぶ。
「「「そーだそーだ!!」」」
「とかいはのわたしたちのものになるんだからかんしゃしてほしいわね!!」
「ちぃんぽっ!!」
「おにいさんもいたかったらいさせてあげるよ!!でもおかしもってきてね!!」
「ゆっくち!!ゆっくち!!」
お前ら自体がお菓子だろ、というツッコミは置いといて
「この森は誰のものでもない、沢山の生き物が住んでいる、ゆっくりも、だ。それでもお前達は自分のものだというのか?」
「そんなのしらないぜ!!なかまじゃないゆっくりはしぬかでていけばいいぜ!!」
「「「そーだそーだ!!」」」
「お前達はここで何があったか知らないのか?」
「ゆ?しってるぜ!!ぱちゅりーがいってたぜ」
「じゃあ何故ここに来た?」
「だれもいないからだぜ!いまのうちにまりさたちのものにすればだれももんくをいえないぜ!!」
「でもぱちゅりーたちはばかだよね!!こんなちゃんすをのがすなんて!!」
「ぱちゅりーたちみたいないなかものははもりのおくでちっちゃくなってくらすのがおにあいなのよ!!」
「「「「「ゲラゲラゲラ!!!」」」」」
賢いものたちの言うことに耳を傾けず、欲望のままここまでやってきた、というところか。
「赤ん坊を連れてここまで来るのは大変だったんじゃないか?」
「ちがうよ、あかちゃんたちはここでうまれたの!!」
「ゆっくち~~!!」
いきなり子作りか、計画性の無いやつらめ。
「この後どうする?」
「まずじゃまものをはいじょするぜ!!」
まず巣作りと子育てだろ。
心の中でため息をつきながら
「それから?」
「にんげんのさとにうってでてたべものをうばうんだぜ!!まりさたちにかかればかんたんだぜ!!」
「「「「「ゆ~~~~~!!!」」」」」
「そう」
お兄さんは、にこり、と微笑んだ。
こいつら、どうしてくれようか
5分後
眠ったり遊んだり、思い思いの時間を過ごすゆっくり達。
俺といえば、傍で考え込んでいた。
(どうしていいのか分からん...)
どの程度の規模の攻撃ができるのか想像できないのだ。
こういう時はとにかくやってみるしかない。
一度だけ見たことのあるあの魔法を思い出す。
俺は右腕を突き出し、
何匹かのゆっくりがこちらの動きに気づいた。
「マスタースパーク!!なんちゃ(ズバァァァァァァァ!!!)って」
右腕から放たれる極太の閃光。
白黒の魔法使いが放っていたものと同レベル。
「うおっ、まぶしっ!!」
驚きと眩しさの余り閉じていた瞼を恐る恐る開く。
結論から言えば、噂は本当だった。
群れの約半数が消滅、体の一部をもってかれた者達があちこちに転がっていた。
無事だった者達は驚愕の表情で固まっている。
おかしい。
これだけの技を放ったのに地面は抉れてもいないし、木は皮が僅かに焦げたぐらいだ。
今度は木を背にしたゆっくりに対して適当な太さのレーザーを放つ。
...結果は同じ。
ゆっくりだけが吹き飛び、木には殆どダメージが無かった。
ようやく生き残りのゆっくり達が動き出す。
「あがぢゃぁぁぁぁぁぁん!!!どごぉぉぉぉぉ!?」
己の子を探すもの。
「でいむぅぅぅぅぅぅぅ!!でいむがぁぁぁ!!」
体の半分が無くなった友に擦り寄るもの。
「とかいはのありすがち~んぽっ!!」
...半狂乱になりよくわからないことを口走るもの。
と、そこへ
「なんでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉ!!!」
木陰で休んでいたため巻き込まれずにすんだのだろう、ボスまりさが詰め寄ってきた。
「なんでって...悪いゆっくりの駆除と...えーと...能力の確認?」
昨日食べたものを思い出すかのように話す俺。
「まさか...」
ボスまりさが、口を開く。
「おにいさんが...」
「こりゃあ力が把握できるまで時間がかかるな。ん、なに?」
ボスまりさと同じ目線になるよう中腰になる。
「おにいさんが このあたりにいる ゆっくり、たちを」
搾り出すように声を出すまりさ。
「ころしたの?」
彼女の目を見ながらはっきりと答えてやった。
「ソウダヨ」
...それから数日。
俺は思いつくままに色んな事を試した結果、幾つか判明したことがある。
魔法使いや吸血鬼、天狗並の術が使えること。
ゆっくりによる攻撃、ゆっくり光線やドスパークを無効化できること。
そして、ゆっくりレーダーの範囲拡大(半径5キロ)。
ゆっくりを何匹殺したかが判るゆっくりカウンター。
これらの事実を虐待仲間に話したところ
「「「思ったよりもつまんねぇ」」」
と一蹴されてしまった。
それもそのはず、いくら強力な術が使えるようになったとはいえ、最弱といってもおかしくないゆっくりに最強クラスの技を
使っても何の手ごたえも無いのだ。ヤツラは一瞬で死んでしまう。
全く虐待できてない。
ゆっくり光線やドスパークを無効化できるといってもドスに出会う事なんてめったに無い。
それにいざ退治するときに緊張感が無くなってしまう。
対応策を考えるのが醍醐味なのに。
ゆっくりの後をこっそりつけて巣や集落を見つけ出すのは虐待における楽しみの一つ。
広すぎるゆっくりレーダーの範囲なんてむしろ邪魔。
虐待とはいくら殺したかではなく、どれだけの恐怖や絶望、苦痛を与えるのかが大事。数は結果。
ゆっくりカウンターなんて別にいらない。
なんという事だ、俺は虐待できない体になってしまったのか?
よく考えたらどうでもいい要素ばかりじゃないか!!
がんばった結果がこれだよ!!
1週間後...
そこには元気にゆっくりを虐待するお兄さんが!!
「最初はもう楽しく虐待ができなくなるんじゃないかって思ったんだけど、よく考えるとそうでもないということに気づいたんだ」
お兄さんはそう言うと人差し指から炎を出しゆっくりれいむの足を炙り出す。
「こうやって力を最小限に抑えれば十分使える、お陰で虐待のバリエーションが増えたよ。用意する道具も少なくてすむしね」
「あぢゅいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「属性魔法に妖術、幻だって出すことができる。ゆっくりに対してしか使えないけど、気にはならないよ。
だって僕は虐待お兄さんなんだもの!!」
「でいぶのあじが......」
「この間なんかゆっくりの集団がいる地割れを起こした後、大量の水を流し込んで沼状にしてやったんだ。
もちろん魔法を使ってだよ? あれは壮観だったなあ...」
うっとりと思い出にふけるお兄さん。
手にしているれいむは下半分が炭になっている。
虐待お兄さん改め、アルティメット鬼威惨の新たなる虐待ライフが始まるのであった。
おしまい
あとがき
初めてSSなる物を書かせていただきました、みんなレベル高すぎるぜ...
ドスやクイーンがいるならそれらを運ぶうーぱっくもいたら面白いんじゃないかと思った。
ちなみに虐待SSも愛でSSも好きです、濃すぎるのは苦手だけど。
途中お兄さんが音速丸みたいになってしまた、反省はしない
あとお兄さん達も進化するといいよ。変な方向に
拙い文章にもかかわらず最後まで読んでくれた人ありがとう。
乾燥頂けると嬉しいです。
最終更新:2008年09月14日 08:34