「一匹のゆっくりが発情していた。」

※ぺにまむ交尾注意










寒い冬が過ぎ、春になったら食べ物が増えるから…と
本能的に子供が作りたくなってきた、一匹だけで育てられた飼いありす

「おにいさん! ありすは あかちゃんをつくらないと いけないのよ!」

山から離れたこの町では野良はもとより飼いゆっくりすらで出会う事はない
いつも楽しんでいた玩具はそっちのけで
狭い家の中をキョロキョロどたどたと交尾相手を探す飼いありす

たまたま入った人間の家を、自分のモノ扱いにしちゃうようなゆっくりには
戸締りされたおうちの中に仲間がいないなんて事は思わないのだ

「どおじでぇ ありずの おあいでが いないのぉおおおお!!!!」

ゴミ箱の中、押入れの中、コタツの下
ほうぼう探し回っても子供を作るパートナーが一向に見つからない飼いありす
部屋の真ん中で 大声で泣きじゃくる黄色い饅頭に
お兄さんが しぶしぶと袋から丸いものを出して ありすの傍(かたわら)に投げ込んだ

「ゆ!?」

ぽてん

「ゆ! ゆっくりしていってね! ありすは ありすよ! だから あかちゃんつくろうね!」

と自己紹介もそうそうに、投げ入れた丸いもの―――ニヘラとした笑顔のまりさ?にニヨニヨしながらすりすりをし始めた

「…!? ま、ま、まりさのほっぺは すべすべで とっても きもちいいわ!!!」

それもそのはず
飼いありすが初めての交尾に熱心に頬を擦り合わせているのは
ソロすっきり用人形『ひとりで すっきりできるもんv』
多頭飼いで子供の数を抑制したい時や、子供の頃からすっきりを覚えてしまうありすなどに抜群の効果がある新製品だ

「そろそろ ありすのぺにぺにを まりさにいれるわね! いいわよね? いとしのありすの ぺにぺにだから いいわよね?」

返事がないのを了承と理解したありすは、いつのまにやら怒張している とんがりこーんを まりさ型の"できるもん"に突っ込んだ

「うっほぉおおおお!! まりさの まむまむは にるにる きうきうで さいこぉよほぉぉおおおお!!!」

赤いかちゅーしゃは外れかかり髪は振り乱れ
汗と涎と粘液を綺麗だった六畳たたみに撒き散らしながら
さっきから一つも表情の変わらない"まりさ"相手に、へこへこと体を激しく擦り付けている

「イイイイイクわよぉおお! ありすの あいを ううううううげどっでねぇえええ!!!!」

飼いありすの情熱的な せるふばいぶれーしょんが、壁に追い込まれた"まりさ"を楕円に変形させてる
ありすは一際甲高い声を上げると、真っ白い子種を人形の中に爆発させた

「しゅっきりぃぃぃぃいいいいいいいい!!!!!!vvvvvvvvvv」


ありすの唾と粘液と、興奮紛れに吐いたカスタードでテカテカにコーティングされた"まりさ"は
あいも変わらずの笑顔を天井にぶら下がった蛍光灯に向けている

「ゆふぅ… ゆふぅ… ゆふぅ… まりしゃあ どっでも よがっだわよぉおおvvvvvvvvv」

ぺにぺにからカスタードを滴(したた)らせ、頬を染めている飼いありす
どうも余力を残しているようで、仕事を終えたぺにぺには まだくりくりに痙攣させて"まりさ"の方を狙っている

「まりさぁあああ あまい しんこんせいかつを すごしましょうねぇえ! あかちゃん いっぱいつくるのよぉお!!!」


「…?」

「ほら まりさぁ はやく にんっしんっしてよ! じらしぷれいは とかいはじゃないわよおおお!」

魂のこもってない"まりさ"は、ありすの責めを耐え抜いたまむまむから じるじると子種を垂らしている

「なにしてるのぉおおお! ありすは かわいい あがぢゃんが みだいのよぉ!」

茎も実らせなければ、お腹も膨らませていない"まりさ"に
ありすは黒い三角帽子を剥ぎ取るとぺろぺろと頭を舐め回し始めた

「とかいはの てくにっくは さわった だけでも にんっしんっ しちゃうのよぉおおお!!!」

植毛された合成繊維の金髪を 唾液でぬたぬたさせては"まりさ"の表面に張り付かせると

「ぞうなのね! ありずの ふがい あいは ばりざの ぼんぼんで ぞだっているのねぇぇえええ!!!」

ひっくり返っている"まりさ"の底面側に回り込むと
まむまむからひり戻されたカスタードの子種のを、再びまむまむに戻しこんだり
あにゃるに舌をもぐりこませると もぐもぐと何かを呟きながら"まりさ"を刺激させていた


「どぼじで にんっじんっ じでぇぐれないのぉぉおおお!!!!」

「ありずの あがぢゃん づぐっでよぉおおおおお!!!!」

「ありずは おがぁあざんに なるのぉぉぉおお!!!!」

「まりざも あがぢゃん ぼじいぃでじょおお!!」

「ばやぐ じでぇよぉおお!!」

「あがじゃんんん!!」

「ばりざぁ!!」

「ゆぎぃ!」

にへらにへらと機械的な笑みを浮かべている"まりさ"に、業を煮やしたありすが飛び掛った
体を一振りすると、とれかかったかちゅーしゃは壁にすっとんでコナゴナになり
自分の体液と度重なるハードプレイに、整っていた髪はめちゃめちゃにこんがらかって四方に逆立っている

ありすは何度も何度もすっきりして
"まりさ"が受け切れなかった子種を まむまむから おくちから あにゃるから 漏れ出させると
畳に広がり黄色く白濁しているカスタードを、すくっては"まりさ"の穴へと流し込み
小一時間の格闘の末、頬をこけさせて白目になるという結末で終了した


「…ゅ………ぎぃ………まり……………あり…す…………あが………ぢゃ………」


居間で昼ドラを見終わったお兄さんが
異様な匂いと散々な光景を見せている部屋に戻ると

紙袋から取り出した造花の茎を"まりさ"に突き刺した
へなへなと伸びた茎にはありす型のミニチュア赤ちゃんが生(な)っている

作業を終えると玩具の注射器を用意して
飲みかけのペットボトルからオレンジジュースを搾り取ると
太い針を飼いアリスにぶっ刺した

じゅびゅぅうううぅううぅぅぅうううううううう

注射器の残量と反比例して、ありすの瞳に輝きが戻っていく
お兄さんはありすの意識が戻るのも確認せずにパチンコに出かけていった


「…」

「…ゆ?」

「……ゆっくりして……いって……ね?」

ヤマンバみたいなヘアセットをしている飼いありすは
キョロキョロと周りを見渡すと
壁に立てかけられた茎付き"まりさ"を発見するや いなや、
壊れたかちゅーしゃの破片を砕きつつ猛烈な勢いで跳ねていった

「ゅぅぅうう!!! まりじゃあああ!!!! ありずのぉ あがぢゃん づぐっでぇぐれだぼべぇええ!!!!」

感涙の涙で体をふやかせながら
ポーカーフェイスの"まりさ"に何度も何度もぺろぺろして激励した

「ふだりで ゆっぐりとじだ ぜいがづを きずきまじょうねぇええ!!!!」

「あ゛あ゛!!! ありずの あがぢゃん どっでも ゆっぐり じてるばぁああ!」

「ありずに にで どっでも がわいいわぁああ!!!」

「じあばぜ ずぎでぇええ ありず おがじぐ なっじゃうぅぅうううう!!!vvvv」












      数週間後     春








「あがぢゃん ゆっぐりじないで ぞろぞろ うばれでねぇえええ!!!!」

「ありずが おがあぁぢゃん なんだよぉおお!!!」

「おがぁああじゃんと じゅりじゅり じだいでじょぉぉおおお!!!!」

なにやらストレスになった事でもあったのか
部屋のカーテンは引き摺り下ろされ、倒された花瓶の花々は食いちぎられている

「ごんな あがぢゃん づぐっだ まりじゃが ばるいのぉよおおお!!!」

「ゆっぐじできない ぐぞ おやどもども ゆっぐじ ぢんでじまぇぇえええ!!!」

何が気に入らないのか
春になる頃には髪の毛がすっかりと抜け落ちた飼いありすは
ガラタクで作ったおうちの巣や 赤ゆっくり用に仕立てた積み木のベッドにぶつかると
バラバラに崩し始めて、ついには"まりさ"に体当たりをし始めた

「じねぇえ!!」

ぽよーん

「ゆげぇえ!!!」

いわばゴムマリのような"まりさ"に、ありすの体当たりなど通じるわけもなく
勢いよく弾き飛ばされてゴロゴロと畳の上を転がされると
自分で壊したガタクタのおうちの中にめり込んだ

「…ゆひぃ…ゆぎぃ…ゆぅ…ぢぎじょお……ばりざぁ……ゆぶぅ…」

崩れたガラクタに挟まれてしまい苦悶を浮かべる飼いありすは
なんとか身をよじって、未だに子供を産んでくれない"まりさ"を睨み付けた

「いづまでぼ… うばれない あがじゃんと… いっじょに じんでじまぇええ!!!!!!!!」

ありすの怒声に部屋が震えると"まりさ"に異変が起こった
ありすの執拗な責めと体当たりや八つ当たりに
造花の茎から接着していたはずの実が落ちてしまった

「…ゆぎぃ!?」

「ぞんな!? あがぢゃん!?」

コロコロと地面に落ちた実は、埃と落ちていたかちゅーしゅの破片が貼り付き
まるで産まれ立ての赤ありすの姿となって、笑顔の"まりさ"の隣に転がって止まった

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あがぢゃあんんんん!?!?!?!?」

「あがじゃあああん!!! ありずが おがぁあああじゃん なのよぉぉおおお!!!」

叫び込んだありすの声で ガラクタは更に倒壊して飼いありすの体を潰していった
ありすは なんとか空いている隙間から外の光景を覗き込むと

いつまでも変わらない笑顔の"まりさ"と、可愛い赤ありすが 幸せそうに寄り添っているのが見えた

「…!」

「…!………!…」

もはや口も動かせないありす

痛みのせいで気絶することもなく、仲の良い二匹の親子を見せ付けられたまま干からびて逝った…



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最終更新:2022年04月15日 22:56