※俺設定あり



ある日、家までの帰り道を歩いているとゆっくりまりさがいた。
「ゆー、まりさもドスみたいになりたいよー」
ドスにあこがれているまりさのようだ、しかしドスになれるかどうかは生まれたときに決まっている。
多分このまりさはドスになるための資質が無いのだろう。
興味を持った俺はまりさに話し掛ける。

「おまえそんなにドスになりたいのか?」
俺の声に気づいたまりさがふりかえる。
「ゆっ、すごくあこがれてるよ!まりさもドスみたいむれをつくったりしたいんだよ」
このまりさの夢はかなり大きい、だがそれが叶うことは無い。
その瞬間、面白いアイデアが思いついたのでまりさに持ち掛ける。
「まりさはドスみたいになりたいんだろ、だったらお兄さんに着いてきなさい、
着いてきたら時間はかかるけど、ドスみたいにしてあげるよ」
「ゆっ!ほんとう!それならまりさはおにいさんについていくよ!」
「でもドスみたいになるための修行は大変だぞ、それでもいいのか?」
「だいじょうぶだよ、ドスになるためならまりさどんなことでもたえるよ!」
「よしっ決まりだな、お兄さんの家に行こうか」
そう言いまりさを持ち上げようとすると、後ろから声が聞こえてきた。

「おに゛い゛さん、なんでま゛り゛さをづれていごうとするのおおおお!?」
いきなりれいむが草むらから飛び出してきた、話している内容を考えるとこのれいむはまりさに片思いしてるようだ。
「れいむ!まりさはドスになるためにおにいさんについていくんだよ!れいむはここでゆっくりしていってね!」
このまりさはかなり鈍いようだった。
まりさの反応がそんななので、気にせず家に向かって歩いていく。
「お゛に゛い゛さん!や゛めでね!ま゛り゛さをづれていかないでね!!」
れいむが叫びながら必死で追いかけてくる。
つがいではないのにここまで必死になるのも珍しい。そこでまりさに聞く。
「まりさ、あのれいむをどうしたい?」
「あのれいむはゆっくりおいていってね!いつもくっついてくるからまりさがゆっくりできなかったんだよ!」
「なんでそんなごどいうのおおおおおおおおおお!?れいむ、まりさのことすきなのにいいいいいい!!」
れいむが滝のように涙を流して叫ぶ。
「うるさいよれいむ!まりさはドスになるためにおにいさんについていくんだよ!それをじゃまするれいむなんかゆっくりしね!!」
思いっきり言い切ったぞこいつ・・・。
うわぁ・・・と思いながらも歩みを進める。
しばらく叫び声が後ろから聞こえていたが、途中で力尽きたようでその叫び声も聞こえなくなった。

しばらくして家に着いたので、まりさを地面に下ろす。
「ここがお兄さんの家だよゆっくりしていってね!」
「ゆっくりしていくよ!」
大きい声で良い返事をするまりさ。
「じゃあとりあえず家に入ろうか」
「ゆっくりおじゃまするよ!」

そして、まりさを家に上げた俺はまりさを連れて余っている部屋に連れて行く。
「じゃあ、これからしばらくはここがまりさのお家だよ」
「ゆっ、このおうちひろいねおにいさん、これならまりさはゆっくりとドスになれそうだよ」
「じゃあ明日からドスみたいになるための修行を始めるぞ、今日はゆっくりここでゆっくりしてな、
飯は後で持ってくるから。」
「わかったよ!まりさはここでゆっくりするよ!」
まりさがゆっくりし始めたのを見て、俺は部屋から出る。
そして、まりさのための飯を作り始める。
まりさの飯は栄養バランス良く、しっかりと成長するように良い飯を作る。
完成させ、まりさの部屋まで届けに行く。
「まりさー飯が出来たぞ、しっかり食べろよ」
そう言いながら作った飯をまりさの前に置く。
「すごくおいしそうだね、じゃあいただくよ!」
そう言って、まりさが皿に乗っている飯に喰らい付く。
「む~しゃ、む~しゃ、しあわせ~!!」
まりさが飯を満足そうに食べていく。
「おにいさん、このごはんとってもおいしくてゆっくりできるよ!」
「そうかそうかおいしいか」
まりさが飯を食べ終わり、食後の運動と言って部屋の中で跳ね回る。
その間に俺は食器を片付けに行く。
深夜、まりさが寝ているのを確認しゆっくり用の栄養剤を注射する。
今日やることはこれで終わりだ。
「さ~て、今日の内にこれからの予定表作らないとな」


次の日の朝、まだ朝日が昇り始めた頃にまりさを起こしに行く。
「おいまりさ起きろ、修行を始めるぞ」
「ゆ~、まだまりさはねむいよ、ゆっくりねかせてね」
さすがにまだ眠そうだ。
「ドスみたいになりたいんだろ、さっさと起きないとなれないぞ」
「ゆー、わかったよまりさねむくてもがんばるよ」
そうしてまりさを起こし、体力をつけるためにランニングへ行く。
本当に走るとまりさが追いつかないから歩くんだけどね。
「まりさ、最初よりペースが遅いぞもっと速く走れ!」
「ゆ・・・まりさは・・・もう・・・つかれた・・・よ・・・」
さすがに約2時間人間の歩く速さについてきたので、さすがにやばそうだ。
仕方なしに俺は持っていたペットボトルのオレンジジュースをまりさにかける。
「ほらオレンジジュースだぞ、元気出せ」
「ゆっ!だんだんげんきになってきたよ、これならまだまだはしれるよ!」
まりさが元気になってきたのでさっさと歩みを進める。
「もう少しで家だからな、頑張れよー」
「ゆっ、まりさはドスになるためにがんばるよ!」
そうこうしている内に家へ着いた。
「さっ、まりさ朝御飯にするぞ」
「ゆっくりたべるよ!」
俺はまりさと一緒に朝御飯を食べる。
「これが食べ終わったら次は勉強だからな、しっかり準備しとけよ」
なにを準備するのか分からないがとりあえず言っておく。
「まりさはべんきょうもがんばるよ!」
その後、朝御飯を食べ終え片付けも終わったのでまりさを部屋へ連れて行く。

「まりさ、これからドスみたいになるための勉強を始めるぞ、しっかり覚えろよ」
「ちゃんとおぼえるよ!」
そして俺は、まりさにドスになり群れをまとめるためにはどうすれば良いか。
群れが冬を越すためにはどうすれば良いかなどを教え込む。
所詮ゆっくりなので一度では覚えられないが。
「そろそろお昼だな、お昼御飯にするか」
「おにいさん!まりさにはやくおひるごはんをはやくちょうだいね!」
ゆっくり特有のうざさが出ているのでそれを叱る。
「まりさ、人間とゆっくりではゆっくりの方が下になるんだ、そこをしっかり理解してくれ、
その性格だとドスになったときに人里が近くにあるとき協定を結ぶのに困るから」
まりさの頭の上に?マークが浮かんでいるのが見えるが、そういうところも時間をかけてしっかり理解させないといけない。
お昼御飯を食べ終えた後は少し休憩したらまたランニングに出かける。
ランニングから帰ってくると晩御飯。
そして寝る直前まで勉強をする。
そのような事を2週間繰り返した。

まりさはすでに大きさが50cmぐらいある、だがそれは普通のゆっくりの限界だ。
「さてまりさ、おまえは家に来てから今までで体力をつけ、知識もつけた、後足りないのは何だ?」
「ゆ~、ちょっとまっててね!」
まりさが考え込む。
「わかったよ!まりさにたりないのはおおきさだね!」
「そうだ、まりさには大きさが足りないんだ、でも普通のゆっくりだとお前ぐらいの大きさが限界なんだ」
「それじゃあ、おにいさんはうそつきだよ!まりさをどすにしてくれるっていったもんね!」
まりさが怒り出す。
「まてまりさ、お前は自分の体が饅頭なのは知ってるだろ?しかも水にといた小麦粉で傷を治せる」
「それがどうかしたの?」
まりさはまだ気がついていないようだ。
「だからそれを利用するんだ、今から準備をするから外で待ってろ」
そう言い、準備に取り掛かる。
小麦粉、水、それに餡子を大量に用意し、さらに包丁を持って行く。
「まりさ準備が出来たぞ、痛くてもがまんできるな?まだ間に合うぞ」
「だいじょうぶだよ!まりさはドスになるためならがんばるよ!」
まりさの決心は固いようだ。
「よし、じゃあ始めるぞ」
そう言い大量の小麦粉を水で溶いていく。
その小麦粉を練って生地を作る。
「さあこれがやめる最後のチャンスだ、やめる気は無いんだな?」
「しつこいよ!まりさはドスになれるならどんなことでもたえるよ!!」
そうか・・・、と言い俺は包丁をまりさの頬の辺りに構える。
そして、一気にまりさの頬を切り落とす。
「ゆぎぃっ!!お゛に゛い゛さんな゛にするの!や゛めでね!!」
まりさが涙を滝のように流して言う。
「お前がどんなことでも耐えるって言ったんだろ、今から修復するから待ってろよ」
そう言って、俺は生地の方へ向かう。
俺は生地を丸く伸ばしていく。
「こんなもんで良いだろ、もうすこし待ってろよー」
「はやぐじでねお゛にいざん!!」
俺は生地をまりさの頬の傷へ端と端を合わせるようにくっつけていき、閉じる直前で餡子を詰め込む。
「まりさ直ったぞ、もう痛くないだろ」
「ゆゆっ!もうドスになれたの?」
まりさが喜んだ声でこちらに話し掛けてくる。
「なに言ってるんだまだ一回目だぞ、後これを少なくとも14回は繰り返さないと」
その言葉を聞いた瞬間まりさが驚き、そして痛みを思い出して泣き出す。
「泣いても無駄だからな、やるって言ったのはお前なんだから」



3時間後、ついにまりさの大きさが3mほどになった。
「よーし完成だ、まりさもういいぞ」
「おわったの・・・?まりさ・・・がんばったよ・・・」
まりさは満身創痍のようだ。
仕上げにオレンジジュースをかけておく、
「良く頑張った、もう元住んでた場所に帰って良いぞ」
「まりさはこれからドスとしてがんばるよ、おにいさんありがとう!」
まりさが地響きを起こしながら跳ねて森の方へ跳ねていく。
「さて、どうなるかな」
そう言い俺は、ドスになったまりさの後を見つからない用についていった。

まりさは広い広場を見つけそこでゆっくりしている、もうすでに群れが出来たときのことを考えているのだろう。
「ゆっ、あそこにドスがいるよ!むれにくわえてもらおうよ、まりさ」
「それはめいあんだぜれいむ、ドスのむれにはいればずっとゆっくりできるんだぜ」
つがいのゆっくりがドスの群れれに入れてもらおうと近づいていく。
「ドス、れいむたちをむれに・・・、このドスなにかへんだよおーー!」
「このドス、かおとぼうしがちっちゃいんだぜ!」
「なにいってるの、まりさはふつうのドスだよ!」
「こんなおかしいドスとじゃゆっくりできないよ!ほかのドスをさがそうよ、まりさ!」
「ゆゆっ、そうだね!こんなへんなドスとじゃゆっくりできないよ!!」
「な゛んでそんなごどいうの~~!!」
ドスを罵倒して去っていくまりさとれいむ、残されたドス。
「ゆゆっ、まりさはこんなにもかしこくてつよいのに、あんなこというなんてみるめがないバカなまりさとれいむだよ」
すぐに気分を直したようで、またゆっくりし始めている。
観察を続けていると今度はぱちゅりーとまりさのつがいで、子ゆっくりも5匹ほどいる家族がドスに近づいていく。
「ドス、まりさたちをむれにいれてほしいんだぜ!」
「むきゅ~、ぱちぇからもおねがいするわ」
「ゆゆっ、はじめてのなかまだよ、ゆっくりしていってね!」
ドスが初めての仲間に喜んでいる。
「おきゃーしゃん、このどしゅへんだよ!」
「このどしゅ、にゃんだかおかおがちいさいよ!」
しかし、親達があえて言わなかったことを子ゆっくり達がどんどん喋っていく。
「むきゅ~、そうねいったいどうしたのドス?」
「まりさは、おにいさんにドスにしてもらったんだよ!」
「むきゅっ、それはおかしいわ。ドスになれるかどうかはうまれたときにきまってるもの。きっとドスはそのおにいさんにだまされたのよ!!」
げっ!余計なことを言うなぱちゅりー。
「ゆゆっ!もしかしてドスはおにいさんにだまされてたの?」
「きっとそうよ!だってそんなからだのドスはせかいじゅうさがしてもいないわ!」
やべっ、こりゃ早く帰って迎撃の準備しないと。
俺は急いで家まで帰り、ドス迎撃用のトラップなどを準備し、知り合いの虐殺お兄さんに連絡しておく。

「さて、そろそろ来る頃か?」
遠くからゆっくりの群れがこちらに向かってきているのが見える。
「あいつ、いつのまにあんな数集めたんだ?」
「そんなの気にするな数が多い方が虐殺は楽しいんだ、それでいい」
まあいいかと思い気にしないことにする。
ドスたちの群れがもうすぐそこまで近づいてきている。
「もう我慢できねえ、ひゃっはー!虐殺だーー!!」
「ちょっ、勝手に突っ込んでいくなよ!瀕死でもいいからドスだけは残しておいてくれよ!」
でもまあ、あいつに任せておけば勝手に終わるだろ。

さすがに虐殺お兄さん名乗ってるだけあって強いなあいつ、素手でゆっくり無双してるよ。
準備しておいたのが完全に無駄になったな。

15分もすると、すでに群れはほぼ全て餡子の固まりに変わっていた。道幅いっぱいに餡子が広がっている。
「あのドスまだ生きてるか?」
そう思いながら元群れに近づいていく。
「いまさら来ても遅いぞ、ほぼ全部片付いたし」
「あ~別の用事だ、そこのドスに用があってな」
「だからさっきドスは残しとけっていったのか」
この傷ではまりさはもう少ししたら死ぬだろう。
まりさが俺に気づいたようで喋りだす。
「ゆっ・・・おにいさん・・・ずっとまりさをだましてたの?」
まりさが死にそうになりながら喋る。
「いや、騙してはいない。俺はお前をドスにするとは言ってない。最初からドスみたいにするとしか言ってないぞ。」
「そうだったんだ・・・、でもまりさはさいごにむれをひきいることができたからまんぞくだよ・・・」

「用が終わったならもう殺すぞこいつ」
「任せた」
その言葉を聞いた虐殺お兄さんはまりさに止めを刺す。
そしてドスになりたかったまりさは死んだ。
「全部終わったみたいだから俺は帰るわ、ここの餡子の片付けよろしく~」
「ちょ、おまっ、待ちやがれ!!」


終わり


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最終更新:2022年05月21日 23:25