『野良ゆっくり根絶計画 3-1』


-山間部編-

山の周りはバリケードで封鎖されていた。山からゆっくりを逃がさないためである。山間部のゆっくりはそこでずっと暮らしているのならまだいいのだが

時々村へ降り食糧を盗むことがあった。だが何よりも問題だったのは自然を破壊していたことであった。ゆっくりは意識していなかったであろうが、

見境なく花や草や木の実、虫を狩っていたためにゆっくりの群がいたところは禿げた地になってしまった。山菜にも被害がでるようになった。

ここのゆっくりは都心部や農村部のゆっくりとは異なり人間に対し抵抗していた。体格と運動神経がいいこととドスまりさやクイーンありすといった

リーダーがいることがその原因だろう。ドスまりさ…一般にドスと呼ばれているがその大きさは通常のゆっくりの数倍、数mもある。

知能もありゆっくりを統べるだけの資質はある。一部のドスは人間や妖怪との共存を図るため様々な規則をゆっくりに教え込み努力をしていた。

それが少数の群である場合は一応成功し村とも仲良くやってこれた。しかし噂を聞きつけ新参のゆっくりが増え群が大きくなると友好関係は一気に崩壊する。

上や古参がどんなに努力しても新参をはじめとする無知で身勝手なゆっくりにより群の秩序が乱れてしまうのだ。ドスは秩序と村との関係を修復するために

躍起になるが一度崩れたものは簡単に修復できない。結局こうしたドスは群を捨てるか自らもゲスに成り下がるかであった。

大半はただゆっくりするだけかドゲスと呼ばれる腐りきったゆっくりとなって村を脅すかであった。山間部での駆除で一番の問題はドスだったのだ。

勿論その対処は万全だ。ドスの武器はまずドススパークと呼ばれるレーザーだ。いくら人間でも大怪我は免れない。死ぬケースもある。

ドスもこれを必殺技としておりドススパークを使って村を脅すという味なマネをすることもあった。ドススパークの有効射程は通常20m。

頑張っても30mだ。そのため山から余裕を持って40m付近に根絶計画に協力してくれた妖怪や巫女たちによる結界が敷かれている。

ドススパークといえどもこの結界を破ることは不可能。これで村への被害を抑えることが出来る。更にドススパークにも耐えられる盾を開発した。

盾の重量はそれほどでもなく山間部担当の人間達に配布された。もう1つの武器はゆっくり光線というものだ。この光線は周りの生き物を強制的にゆっくりさせるという効果がある。

光線というより胞子に近い。ゆっくりだけでなく人間や妖怪にも効果がある。

この光線が厄介で制裁に来た人間をゆっくり光線で惑わしている間に群ごと逃げ出したり村に来ては惑わしている間に食糧を奪うといった非道に利用するドゲスがいるのだ。

このゆっくり光線には薬で対処する。この薬を飲めばゆっくり光線は無効である。効果は1日だ。中身はどうやら精力剤に近いらしい。

ちなみにクイーンありすはただでかいありすである。ドスに比べれば脅威は無い。


「たずげでええええ!!!!!」

「やべでええええ!!!!!でいぶはゆっぐりじだいだけだよおおお!!!!!!!」

「らんじゃまー!!!!わがらないよー!!!!!!」

「むぎゅ…まっでええええ!!!ぱぢぇをおいでがないでええ!!!!!!」

ゆっくりが一番多く生息しているのは山間部である。少し探せばゆっくりは大量に見つかる。見つかったゆっくりはどんどん籠の中に入れられていく。

「おでがいじまずうううう!!!!!!ばりざにはあがぢゃんがいるんですううう!!!!!ごごがらだじでぐだざいいい!!!!」

「たずげでぐだざいいいい!!!!!!!!なんでもじまずがらああああ!!!!!!!」

籠が満杯になった者は山を降り新しい籠に取り替えてまた山を登っていった。

「ゆ…ゆ…に…にんげんさん!!おねがいします!!ゆるしてください!!!わたしからもちゃんといいきかせますから!!!!」

ドスは人間達の前に立ち必死に懇願した。いつもの如く群のゆっくりが人里に降り人間の食糧を盗みその制裁に来たのだと思っていた。

「れいむ…おやさいさんなんてぬすんでないよおお」

「しんじてよおお…まりさはなにもわるいことしてないよおお」

ドスの後ろで群のゆっくりが力無く言う。

バキューン!!!!!!!

「いだい!!!!」

数人がドスの下腹部に餡子凝固剤を銃で打ち込んだ。効果は即効でドスの餡子は固まりドスは跳ねることが出来なくなった。

「う…う…うごがないよおおお!!!!!!!!」

「どすぅ…しっかりしてよぉ」

ドスが跳ねるだけでかなりの脅威になる。ドスの重さは数百キロからトンになるのもいる。潰されたらひとたまりも無い。

「何かされる前にさっさと仕事するぞ」

数人の男がドスに近寄り口を無理矢理開け舌を引っ張った。

「ゆううう…いだっ!!!いだだだだ!!!!!!やへへよおおおお!!!!!!!」

通常のゆっくりは焼却処分だがドスは舌と目玉を取ってから焼却されることとなっている。なんでもドスの舌と目玉は良い薬になるそうだ。

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ああ!!!!!!!!!!!いあい!!!!!!いあああ!!!!!!!!」

ドスの舌は切られた。ある者はドスによじ登り目玉をくり抜いていた。

「に…にげるんだぜ!!!!!!」

「ゆっくりしないでにげるよ!!!おちびちゃんはおかあさんのおくちのなかにはいってね!!!!!」

「ここはどかいはじゃないわ!!!!!!!」

ドスの後ろに隠れていたゆっくりは逃げ出した。だがゆっくりの逃げ足は人間が歩けば余裕で追いつくものだった。

「はなぜええええ!!!!!!!」

「むぐうううううう!!!!!!!!」

「いやだああああ!!!!!!!!!!!わがらないよおおお!!!!!!!!!」

山にはゆっくりの悲鳴が響いた。遠くのほうからも同じような悲鳴が聞こえてくる。ここのドスのように何も出来ないまま終わってしまうケースが多かった。

「あ"あ"あ"あ"あ"ああ!!!!!!!!!!ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!!!!!!」

ドスの舌と目玉の採取が完了した。ドスは精神が壊れていた。

「油もってこい」

ドスは油を飲まされた。1リットル程飲ませたところで火をつけたマッチをドスの口に放り投げた。

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

みるみるうちにドスは火達磨になっていった。木々に燃え移るおそれがあるため山の中で燃やすのには異論があったがドスをわざわざ解体して

運ぶのは面倒だというので山の中で処分されることとなった。当然山火事にならないように多くの人が見守っている。

「じゃ先に行きますね。この籠持って行きますね」

「山降りたらお汁粉が待ってるぜ。後よろしく」

「あいよ」

数人が山を降りた。途中木の枝や石を投げて人間に立ち向かうゆっくりと遭遇したが何のことは無い。ただ

「ゆっくりしていってね!」

と言えば

「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」」」」」」

と返してしまうため石や枝を落としてしまう。慌てて枝や石を咥えようにも時間がかかってしまいそこを一網打尽にしておしまいである。

本能に染み込んでいるためこの言葉を言われたら返さざるを得ない。何年経ってもこの本能だけはどうにもならない。




「いだいいい!!!!!!!でいぶのがわをむがないでね!!!!」

「まりしゃはいいきょだよ!!!だからあm…ぴぎゃああああ!!!!!!!」

「わがらないよー!!!わがらないよー!!!!!」

ここは川原近くのテントの中。数人の人達が小さめのゆっくりの皮を剥いでいる。テントの中は悲鳴でいっぱいだ。

「ん?これあんま甘くないな」

「どれ…あ、ちょっと甘みが無いな。どうやってるんだ?」

「底を切ってそこから取り出したんですが」

「ああ、それじゃあまいな。そんなんじゃ甘くならないよ。ゆっくりは苦しめれば中身が甘くなるんだぜ。手本見せてあげるよ」

そういうと彼は子ゆっくりを箱から取り出した。

「ゆゆ!おじさん!!れいむをはやくここからにがしてね!!!ここはゆっくりできないよ!!!…ゆぴっ!!!!」

彼はゆっくりに包丁で切り込みを入れていく。顔も底も全身が格子状に薄く切られていく。

「いだいよおおおお!!!!!!!!やべでええええ!!!!!!ばりざみだいになりだくないいいい!!!!!!」

切り込みを入れたら今度はピンセットで皮を剥がしていった。

「ぎゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

数分後子れいむは顔と頭と底を除き皮を剥がれ餡子を見せていた。

「…"…"!!!!」

歯を食いしばりブルブル震えていた。意識だけ何とか残っているようだ。

「食ってみな」

「いただきます…あ、美味い」

「だろ。俺はいつもこうやっているんだ」

「勉強になります」

「お宅やるねえ。俺はこうやってるんだけどね」

別の男が箱から今度は子ちぇんを取り出した。

「あがらないよー!!!!!」

「じっとしてな」

彼はリンゴを剥くようにちぇんを剥いていった。ゆっくりと頭から底まで。ちぇんの皮が1本に繋がったまま全て剥かれた。

「器用ですね」

「職人歴10年だよ。これくらいは軽い」

「ゆっくりと剥くのがいいですね」

「そこだよ。早めに全部剥いちゃうと甘くならないんだ。丁度いい早さで剥かないと甘すぎちゃうし」

「ところでお宅はどの箱から取り出したんだ?ここにいる赤ゆっくりと子ゆっくりは仲間の中身が取られていくシーンを見せ付けられているから

 それだけでも充分甘くなっているはずなんだが」

「あそこの箱です。あれさっき来たやつなんですが」

「ああ、あれはまだ見てない奴だからそこまで甘くないよ。赤ゆっくりも美味いのは生まれたてだからな。」

「粋がいいと思ったんですけどね」

「なるほどねえ」

彼らはお菓子職人であった。原料がここでタダで手に入るのでゆっくりのなかでも美味しいと言われている赤ゆっくりと子ゆっくりの

中身を集めているのだ。中には肥料にするためだとか犬の餌にするためとかでやってくる人もいる。地面にはゆっくりの皮だけが無残に散らかっていた。

箱に入れられた赤ゆっくりや子ゆっくりは集まってブルブル震えていた。

「「「「きょわいよおおおお…」」」」

「「れいむおいしくないよう…」」

「「「らんしゃまあ…たすけてえ…」」」

「「「「おきゃあしゃん…にゃんでたしゅけてくれないのお…」」」」

「「「こんなのとかいはじゃないわあ…」」」

「「「ありすはいなかものでいいからたべないで…」」」

べちゃっ!!

「「「「「いやああああ!!!!!!」」」」」

1人の女性が地面に落ちた子ゆっくりのデスマスクを箱の中に投げ入れた。一斉に赤ゆっくりと子ゆっくりは隅っこのほうに逃げ出した。

「あまくなぁれ☆」

この女性が作ったスイーツは少し怖そうである。








根絶計画 3-2へ続く



by 虐待おにいちゃん

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最終更新:2022年05月03日 19:35