注意書き
これはゆっくり虐待というよりゆっくりとゆっくりの戦いです
当然ながら虐められないゆっくりがいます(虐めるわけじゃないし)
ほんの少し過去作 ドスまりさの誕生 番外編1に関係する単語があったりしますが重要度はゼロに近いので読んだことがある人は苦笑いしてください

こんかいゆっくり達が非常に頭がいい(人間並みに道具を使って文明を作ってたりする)のでそういうのが嫌いな人も読むときは注意してください
元ネタはフリーゲームの「KBAF」WW2が好きな人はやってみるといいかも
では本編行きます




これは、遠いところのお話
紫にスキマで異星へ追放されたゆっくりれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、みょん、ちぇん
れいむとまりさに別れた戦いは500年も続きついに星中を巻き込んだ一大戦争になっていた…

「よわいゆっくりはつよいゆっくりをゆっくりさせるためにみをぎせいにするべきである」
あるゆっくりまりさの一言から500年にわたるこの戦争は始まった
最初はただの群れ同士の争いに近かった
それこそアインシュタインの第四次世界大戦よろしく体当たりと噛みつきだけの戦いだった
だが、お互いの勢力が援軍を求め一つの大陸全土を巻き込んだ大戦争になった
そして敗れたまりさ軍は木で作ったいかだや自分の帽子などに乗り新天地を目指して旅立っていった
これを第一次ゆっくり大戦と言う
その数年後、新大陸に渡ったまりさ軍が新大陸を制圧、先住ゆっくりを支配し、ゆっくりしていたれいむたちを奇襲してきた
まりさたちは見たこともない巨大な船で海を渡り、見たこともない乗り物に乗って空を飛んでいた
れいむたちはこのまま何もできずに全滅するかに思われた
だが、ぼうめいしてきたまりさの一団により新兵器の情報が伝えられただちにまりさ軍に対抗するための兵器を量産、なんとか硬直状態にまで持ち込んだ
そしてこの星は
「よわきゆっくりはつよきゆっくりにしたがう」
まりさ軍と
「やわきものはつよくなり、つよきものはそれをたすけみんないっしょにゆっくりする」
れいむ軍との戦闘になった
他のありす、ぱちゅりー、みょん、ちぇんなどはそれぞれ思想に共感した方の軍につき、れいむやまりさも自分の種の思想に反発して裏切るものもいる
俗にいう仲間思いのゆっくりまりさなどはその代表でれいむ軍の英雄として表彰されたまりさ種は意外と多い


いま、ゆっくりれいむは焦っていた
命令で隊長と友人、自分の三匹で偵察飛行に出た途中で6機の敵機と遭遇、友人は撃墜され、隊長も自分を狙っていた敵を落とした直後に撃墜されてしまった
敵はほとんど追撃らしい追撃をしてこなかったが愛機は右翼をやられ燃料餡子が漏れ出てしまっている
このゆっくりれいむがのる「ゆしきかんじょうせんとうき にじゅういちがた」はれいむ軍の誇る最新鋭戦闘機だ
この飛行機、見ただけでは人間には気づかないがゆっくりの一種である
ゆっくりの皮でできた外郭を持ち、餡子を燃料としたゆっくりエンジンでプロペラを回して飛ぶ
ゆっくりの一種というよりゆっくりの生体パーツを使った生体兵器とでもいうべきか
「このままじゃおちちゃうよ!もうやだ!!ぼかんかえる!!」
れいむは舌で操縦桿のスロットルレバーを押し込み、全速力で母艦に向かっていた

「ゆっ!!みえたよ!!これでゆっくりできるよ!!」
味方の艦隊が見えた、その中央に帰るべき母艦がある
正規空母「ぐれいとれいむ」れいむ軍の主力であり、象徴でもあるゆっくり空母だ
だがぐれいとれいむもまわりの味方の船も対空砲で弾幕を張っている、対空戦闘中なのだ
だがそんな事をれいむは知らない、少しでも早く母艦に帰ってゆっくりしたい、早くしないと餡子切れで海に落ちてしまう…れいむはそれしか頭にない
実際は右翼のタンクしか被弾していないので節約すれば二時間程飛べる、海に落ちてもタンクが空なら一時間は浮いていられるので味方の救助を待てる
だがこの若いれいむはとにかくゆっくりしたいことしか頭になかった
ぐれーとれいむの後ろにつき、着艦準備する
甲板上で何匹かのゆっくりが「着艦不可、やり直せ」の赤い旗をくちにくわえて振っているが知ったこっちゃない、こっちは被弾して燃料がないんだ、ゆっくりさせろ!!
その瞬間ぐれーとれいむが急に方向を変えた
「なんで向きかえちゃうのぉ!?」
急速回頭中の船には着艦できない、やり直すしかない
しかしもう一度やり直すという現実がれいむをさらに焦らせた

「むきゅう!おもかじいっぱいよ!!」
「ゆっくり!!おもかじいっぱいゆっくりー!!」
ぐれーとれいむの艦長である老ぱちゅりーは今回20発目の爆弾を回避しながらも内心は不安だった
ここ最近味方が完璧なタイミングで敵の攻撃を受けるのだ
たとえば空母の発艦、着艦時 艦隊が乱れた陣形を組みなおすために一時停船している時など完璧なタイミングで攻撃され、大きな被害を出している
味方の情報が敵に筒抜けなのだ 常に敵の潜水ゆっくりに見張られているのかもしれない
新型偵察機を有する敵基地が近くに隠されているのかもしれない
今回も敵基地を攻撃して第二次攻撃隊を発進させようとしたら敵の奇襲だ
こんな状態で被弾したら甲板上の第二次攻撃隊の爆弾ゆっくりや魚雷ゆっくりに誘爆してしまう
直掩機も護衛艦も対空砲も頑張っている 戻ってきた第一次攻撃隊も戦闘機隊は少ない弾餡子、燃料餡子で頑張っている

じつは毎年出てくる裏切り者、まりさ軍の裏切り者の中にスパイがいるのだがれいむ軍のなかにそれに気づくものはいなかった

「ぐれーとれいむ、ほんかんのそんがいは?」
「ゆっくり!しきんだんにはつですこししんすいがあるけどだいじょうぶだよ!!」
「ごめんなさい!かえったらしっかりしゅうりしてもらうわ!!」
「みぎほうこうさんじゅうど!ぎょらいがゆっくりしないでせっきん!!」
見張りゆっくりが叫んだ
「むきゅん!!おもかじいっぱい!!」

ゆっくり飛行機は意思を持たず、口と舌、足部分の圧力で動く生体部品の集まりだが艦船は巨大ゆっくりだ、艦橋内部に顔があり艦長の指示に従う
エンジンゆっくり、発電ゆっくりなどと一体となっているため複数のゆっくりの集合体といってもいい
それぞれが意思を持ちながらも艦本体のゆっくりの指示に忠実に従う、パソコンに接続されたプリンターのようなやつらだ
いま機関室では機関科ゆっくり達がエンジンゆっくりの口の中にエンジンゆっくり用の餌をせっせと放り込んでいる
全力運転中のエンジンゆっくりは燃費が非常に悪い、疲れる仕事だが文句を言うゆっくりはいない、ここで自分が手を抜けばみんなゆっくりできなくなることを知っているのだ
それゆえにゆっくり機関科は優秀なゆっくりしかなれない

「どお゛じでに゛げる゛の゛ぉ!!」
れいむは着艦失敗→後ろに移動→着艦失敗のループを繰り返していた
「あぶないよ!!ゆっくりしないでぼかんからはなれてね!!」
本日三機目の敵を撃墜したベテランのれいむが無線で呼びかける
「あぶないよ!!どおしてこっちにくるの!!はやくはなれてね!!」
甲板上のゆっくり達がみんなで赤い旗を振る
だがそのどれもがれいむの耳には入らなかった

「てっきちょくじょう!きゅうこうか!!」
「むきゅん!とりかじゆっくり!!」
「ゆっへっへ、もうにがさないんだぜ!」
SBDゆっくどれすのパイロットである俺まりさは命中を確信していた
いままでどんな訓練でも百発百中だった、実践は初めてだが今回も命中させる
このために味方に先に突入させ弾幕の薄いところを狙ったのだ
「ゆゆっ!てきがうごくんだぜ!?」
まりさは一つの誤算をしていた
訓練標的は大きなネット、当然動かない。だが敵は30ゆっくりノット超と言うスピードで左右に動いているのだ
まずい
まりさは思った、このままでは当たらない
選択肢はこのまま爆弾を投下するか、投下しないで上昇してまた爆撃をするかだが訓練のつもりで降下しすぎた、今から上昇しても海面に突っ込むかもしれない
迷わずまりさは爆弾投下のスイッチを押した

「ゆっくりしね!!」
ゆっくどれすから投下されたゆっくり爆弾は自分の最初で最後の仕事をするために空を舞った、だが目の前に広がるのは青い海のみ、敵の船はどこにも見えない
「どおじでだれもいないのお!!」
ゆっくり爆弾とはその名の通り爆弾のゆっくりである
頭部に安全ピンがありそのピンが抜かれた状態で頭部に衝撃を受けると体内に詰まった発火餡子が爆発するのだ
ゆっくり爆弾やゆっくり魚雷は自分が爆発することで仲間がゆっくりできるサポートすることを至上の喜びとする
逆に敵に命中できないのは何よりも悲しいことなのだ
毎日自分を磨いてくれた整備まりさ
「ぜったいどまんなかにぶつけてやるぜ」といった搭乗員まりさ
訓練でネットのど真ん中に突っ込むたびに褒めてくれた偉い幹部まりさたち
彼らのために死ぬ、その喜びがいま絶望に変わろうとしているのだ
なんとか足に当たる安定板を動かして軌道修正をしようとする、だがそんなことではほんの数度しか落下コースは変わらない
「ごべんね゛びん゛な゛ぁ!ゆっく゛り゛はや゛く゛だたずだっだよ!!」
最期にそう叫んで海面に激突する、その衝撃で一気に弾け飛んだ
爆弾を落としたまりさ機は中途半端に高度を上げたため護衛の巡洋艦の対空砲火で撃ち落とされた
せめて爆弾を投下しないで機体を引き起こせば…しばらく低空飛行を続ければ撃墜されないですんだかもしれない

まだれいむの悪夢は終わらない、自分はただ母艦でゆっくりしたいのに、もう燃料餡子はないのに、なんでゆっくりできないんだ
低高度でふらふらとんでいる自分を狙っていた敵機を味方が撃墜した、だがそれに気づかないれいむは自分のすぐそばで海面に突っ込む敵機を見てさらにパニックになる
「も゛う゛い゛や゛だぁ!ゆ゛っく゛り゛さ゛せ゛て゛ぇ!!」
その時上空から三機の敵機が急降下してきた
これはかわしきれるかどうかわからない、見張り員が悲鳴を上げた
だがぱちゅりーはあきらめない
まりさ軍から体が弱いと追い出された自分を拾ってくれたれいむ軍
元まりさ軍である自分の能力を認め、ぐれーとれいむの艦長にしてくれた指令ゆっくり
そんな自分を信じて今まで一緒に戦ってきた1000匹以上のゆっくり達
彼女たちは今もゆっくりがんを空に向けている
そして自分の命令をいつも聞いてくれたぐれーとれいむ
彼女たちのために、諦めるわけにはいかなかった
「むきゅ~ん!おもかじいっぱーい!!」


この日、れいむ軍の主力であり、象徴でもあった空母ぐれーとれいむは沈没した
原因は何度も着艦しようとしたれいむが着艦に失敗、そのまま甲板上の味方機に突っ込んでしまい大爆発を起こしてしまったのだ
艦長である老ぱちゅりーは最期まで環境のゆっくりの顔とゆっくりしていたという





あとがき+少し補足
ゆっくり魚雷は足がスクリューになったゆっくり爆弾です、力尽きるか敵に命中すると爆発します
艦橋内のゆっくりの顔はマザー2のダンジョン男の顔のようなものを想像してください
この星のゆっくりは過去に幻想郷で大量発生したゆっくりの一部を紫が間引きしようとしたときに
えーりんが実験に使いたいと言ったため太陽系外のゆっくり以上の動物のいない地球型惑星に移した者の子孫です
この星では軽く千年近く時間が経過してますが姫様の能力で時間を早くしているだけなので幻想郷では一年ぐらいしか経っていません
数万年、もしくは数億年分の時間をかけて進化の行く末を見る実験なのでえーりんは記録は取りますが干渉はしません
ゆっくりに戦艦や飛行機の技術を教えたのは紫のきまぐれです
他に質問等があればスレとかで見たら答えます
続きは…未定です、虐めスレとは少し路線が異なると思うので「もう書くなバカ」とか言われたら続きは書きません
でもそういうのがなければ気分しだいで続きを書くと思います


8月19日 1812 セイン

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最終更新:2022年05月03日 21:54