※完全に悪ノリした、勢いだけのネタです。真面目に読まれると精神衛生上良くないと思います。
『スーパー系お兄さん』
「ゆ、ゆっくりが来たぞぉぉぉーーーー!!」
「みんな、早くシェルターへ避難を!」
「お母さん、お母さんどこにいるの!?」
「誰か! 誰かうちのおばあちゃん見てませんか!?」
「ママァァーーーー!!」
ゆっくりの襲来。そのことは、人々にとって絶対的な滅びを意味していた。
かつて単なる饅頭として人々に食べられたり、突っつかれたり潰されたりしていたゆっくり達。
これはその復讐だとでも言うのだろうか。今この村に、文字通り大きく影を落としているのは、
山と見紛うばかりの巨大なゆっくりの集団である。
「ゆ~♪ゆ~♪」
「ゆっ、おちびちゃん!あんまりはしゃぐとあぶないよ!」
好奇心旺盛な赤ちゃんゆっくり達が、先陣を切って家々を押し潰していく。
潰された住民、逃げ遅れた人々をその舌でぺろりと舐めとっていく。
「むーちゃ、むーちゃ、ちあわしぇー♪」
「ゆゆっ!あかちゃんたちとってもゆっくりしてるね!!」
「ここのごはんはおいしいんだね!」
「あかちゃんたち、ごはんはこうしてたべるとおいしいんだよ!!」
「「「ゆっくちおぼえりゅよ!!」」」
「ゆゆっ、おちびちゃん!ごはんであそんじゃだめだよ!」
『ごはん』とは、人間のこと。否、ゆっくり以外の全生物のことだ。
幻想郷を覆う巨大ゆっくり達。
一匹や二匹なら、人間でも力を合わせれば仕留められないことは無い。
しかしゆっくりを潰せば餡子が飛び散る。その甘い匂いにつられてやって来る無数のゆっくりを止める術は無い。
この重大な危機に立ち向かおうとした英雄や妖怪達も、恐るべきことに、
ゆっくりの頭領格であるゆゆこを相手にその力を発揮する間もなく、みな一呑みにされてしまった。
もう幻想郷でゆっくりを止められる者はいない。弱肉強食。今や世界はゆっくりの餌場と化していた。
何故こんなことになってしまったのか。その問いに答えられる者もまた存在しない。
幻想郷は、その最低限に保たれていた常識までをも破壊されたかの如く、異形の風景を見せていた。
「兄ちゃん! 何やってんだよ! みんな戦ってんだぞ!!」
「……」
「っざけんなよ! 親父がゆっくりに食われた時も、そうやって一人で地下室に篭もって!
てめえには人間としてのプライドってもんが無いのかよ! 何もしねえで丸まってるだけかよ!」
「……」
地下の暗がりに身を潜めているのは、村一番の虐待お兄さん。
ゆっくりの虐待にかまけ、ろくに働きもしない。父や弟からは疎まれていたが、それでも家族だった。
地面より深いところにいれば、ゆっくりの舌は地中までは伸びてこない為、そうそう襲われることは無い。
この地下室は彼の父親の何代も前、遥か昔からこの場所に存在する、歴史のあるものだ。
その頑丈さから、かつてもこのような大規模な災厄があり、それに備えたものではないかと思われた。
安全圏である地下室には、常識的サイズのゆっくり達の死骸や剥製が散乱し、むわっとした餡子の匂いが満ちていた。
「そこで震えてるだけで満足かよ! 弱い者虐めだけがてめえの人生なのかよ!」
「……」
「饅頭に家族や仲間殺されて! 虐待の思い出に浸って自分を慰めて、現実からは逃げ続けるのか!?」
「……」
「兄ちゃんのバカ野郎……どんなゆっくりだって虐待して見せるって言ってたくせに!!
俺はみんなを助けに行く! ……後から出て来たって、もう遅いかも知れないんだからな!」
地下室の扉を閉め、武器を手に駆けていく弟。再び地下室は闇に包まれる。
「ゆぅ、ゆぅ・・・」
「……」
虐待お兄さんの手の中には、一匹の子ゆっくりが泣いている。
虐待用に飼育していた、最後の一匹である。
これを出来るだけ長く虐めて、生涯を終えることにしようか。
虐待に懸けた人生だ。それも悪くないかも知れない。
……彼はいつも思っていた。「ゆっくりを虐めるのは、絶対的弱者に当り散らしているだけ」……
そんな論調は間違っているし、そのような動機で虐待をしているという者も本質を解っていない。
ゆっくりを虐待するのは、「そいつがゆっくりであるから」だ。それ以外の理由は無い。
「弱い」「ウザい」など、ただ一つや二つの特徴を抜き出してゆっくり観を定義することは、彼の信念に反した。
ゆっくりとはトータルでゆっくりである。その全てをひっくるめて、虐待という形で向き合っていく――
それが彼の虐待に対する姿勢であり、人生観であった。
「ゆっ、ゆっくちしてね?いじめないでね?」
「……」
そして彼は思う。外で暴れる巨大ゆっくりも、またゆっくりには違いない。
あれらを放置して、この手の中の弱きものだけを虐め続ける。
それは、彼の信念に反する行い。自分で自分を否定する虐待であった。
そのような虐待は、心に空いた穴を押し広げていくだけ……何の充足も快感も無い。
だが、自分には妖怪をも喰らう巨大ゆっくりを虐待するだけの力は無い。
無力――彼の無力感は、家族や村の仲間を守れないということよりも、
ただ『虐待』の信念を守りきれない、その事だけに起因する純粋なものであった。
「俺だって……俺だってな……」
「ゆっ!?」
「あのでかい奴らを……虐待したいんだよおおおぉぉぉーーーー!!」
「ゆぎゅっ」
咆哮と共に、手の中の子ゆっくりを握りつぶす。黒い餡子が地下室の闇に溶けていった。
無念……志半ばにして道を往き倒れた者の、純粋なる無念の叫び。
だがその無念に、幻想郷の歴史は呼応した!
『力が欲しいか?』
「な……誰だ!?」
『我らが太古の虐待力……貴様に託そう』
突如として地下室の更に下から溢れ出してくる、眩いばかりの光。
その光にお兄さんが思わず目を覆うと……次の瞬間、彼は地上を見下ろしていた。
「所長殿、あの光は……」
「ええ、永淋殿。目覚めたようです……人類の叡智、そして想いの結晶。
人の想いとは、かくも時代を超えるものなのです」
「神話の再現……神代の戦いの幕開けといったところでしょうか」
「珍しくもないでしょう? この幻想郷では」
「ふ……それは勿論。ともあれこれで、我々の計画も円滑に進めることが出来るというもの」
「そのようですな。では、世界の夜明けに……乾杯」
ちなみにこの人たちはもう出てきません。
「い、一体何だよ!? 何だってんだよぉ!?」
「ゆっ!?ずいぶんおおきいおにいさんだね!ゆっくりしていってね!」
何が何だか解らず、誘拐されたゆっくりの如く錯乱してしまうお兄さん。
その目線の高さは、村も森も山も、そしてかの巨大ゆっくりをも見下ろしていた。
村の広場で赤ゆっくりに応戦していた人々も、唖然としてこちらを見上げている。
「何だあれは……巨大な機械人形?」
「その声……まさか兄ちゃんなのか!?」
「なにっ! 虐兄があれに!?」
「長老、あれが何か知っているのか!?」
「あれこそは我が村に伝わる伝説、旧史においてゆっくりを生態系の底辺へ叩き込んだと言われる魔神……
その名も、鬼動紳士ギャクタイザー!」
「ギャクタイザー!?」
「つーかゆっくりってそんな昔からいるの?」
「まさか実在したとは思わなんだが、虐兄があれに乗っているとすると……これは……!」
人々を食べていた赤ゆっくり達も、珍しいものが現れたので、よちよちとそちらに集まっていく。
人型をしている巨大ロボットを、ゆっくり達は大きい人間としか思っていないようだ。
「おにーしゃん!ゆっくちしていっちぇね!」
「おにーしゃんはゆっくちできりゅひと?」
「まりしゃたちにごはんをちょうだいね!ゆっくちできるよ!」
混乱していた虐待お兄さんも、ゆっくり達の姿を見ている内に平静を取り戻してきた。
どうやら自分が、巨大な機械の中に乗っているらしいこと。そしてその操縦方法。
それらが手についた子ゆっくりの餡子を通して、無意識に握り締めていたレバーから直接脳に伝わってきた。
「ギャク・タイ・ザー……いけるのか?」
「おにいさん、むししないでね!!れいむたちおこるよ!!」
「はやくかわいいれいみゅたちをゆっくちさしぇてね!!」
「ふ……ゆっくりなどさせない。たまんねぇぜ、全員虐待だぁ!!」
古代の土に閉ざされていた巨神の口ががばりと開き、「ヒャァァァ」という雄叫びが山々に響き渡った。
「ゆ~~~!!ゆっくちさしぇてよぉぉぉぉ!!」
「ゆゆっ!おにいさんなんてこというの!あかちゃんたちこわがってるでしょ!」
「ゆっくりできないおにいさんはまりさがやっつけるよ!ゆっ!」
山をも削ると言われる、巨大まりさの体当たりが繰り出される。
しかし痩身の巨神は、それを容易く受け止めた。
何度まりさが体当たりを繰り返しても、結果は同じ。
これにはまりさだけでなく、ある程度の打撃を覚悟していたお兄さんも驚いていた。
「ゆゆゆ゛!!なんでぎがないのおぉぉぉぉ!!やせっぽちのおにいざんなのにぃぃぃ!!」
「た、確かに常識外れのパワーが出ている……これは一体!?」
『うぬの虐待に懸ける思念の強さに、我が身に宿る神霊が応えたのだ』
「これは……! ギャクタイザーが話しかけて来てるのか!?」
「虐兄! 聞こえるか!」
「ちょ、長老!?」
周囲の静止も振り切り、激戦区に飛び込んでお兄さんへと呼びかける長老。
「よいか! ギャクタイザーは搭乗者であるお前の虐待心に呼応して真価を発揮する!
その想いの強さの限り、どんな力も武器も無限に生み出せるのじゃ!」
「くくっ……そいつぁ何とも、都合のいい虐待グッズがあったもんだぜ!!」
「頼む、虐兄! お前の虐待で村を、世界を救ってくれい!!」
長老はそこまで言い終え、村人に安全な場所へと引きずられていく。
巨神と巨大ゆっくりのバトルに、人間の居場所は無い。彼らはシェルターからその戦いぶりを見守るばかりだ。
まりさは巨神に体当たりすることに躍起になっていた。ゆっくりは自分の思い通りにならないことを何より嫌うのだ。
「ゆっ、ゆっ・・・たおれろ、だおれろぉぉ!!」
「まりさ、貴様の攻撃はそれで終わりか? 今度はこっちから行くぜ!」
大きく振りかぶられた巨神の拳が、まりさの顔面を打ち抜く。
しかし巨大ロボットの拳といえど、巨大ゆっくりからすれば太めの針のような大きさでしかない。
それだけで致命傷になることは無かった。
「ゆびゅっ!いだいよ!!」
「ここからが本番だぁ!」
まりさの体内で、巨神の手首に仕込まれた無数の槍が飛び出し、まりさの餡子をかき回す。
そしてそれぞれの槍からは、超高圧電流が流れ始めた。
「タイザーコレダーだ! 痺れて焦げろぉ!」
「ゆびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ!!!」
「おがあざああぁぁぁぁぁん!!」
ギリギリ死なない程度の電流がまりさの全身を駆け巡る。
電圧により餡子や表皮は焦げ始め、辺りには香ばしい匂いが漂っていた。
「やベでやべやベやべやべやべやべやべべべべべべべべべべべべべべべべべべ」
「おがあざんがぁぁぁぁぁ!!おにいじゃんなにずるにょおおぉぉぉぉ!!」
「破ァ!」
掛け声と共に一気に出力を解放する虐兄。
激しいスパークの発光と共にまりさは爆散し、後には宙に突き出された巨神の拳のみが残った。
巨神は自らの拳に付着した餡子を、口に運んでは飲み込んでいく。それはお兄さんの意思とは無関係の行動だった。
「餡子を……食ってる……!?
ギャクタイザー、お前も生粋の虐待お兄さんってことか……!」
「まりざがあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ゆ゛ああぁぁぁぁぁん!!おがあじゃああぁぁぁぁん!!」
「どぼじでごんなごどずるのおおおぉぉぉぉぉ!!」
「お前らも散々人間に対してやっただろうが! チェーンブレードを喰らえ!」
巨大ゆっくりの子どもの遊びに、巨大な木の幹を串として使い、人間達を串刺しにして食べるというものがある。
虐待お兄さんの父親も、そのような遊びに付き合わされて死んでいったのだ。それも彼の目の前で。
だが同じことをゆっくりに対して行おうとしている彼の目に、復讐に燃える心は感じられない。
ただ虐待お兄さんとして、やるべきことをやる。それだけであった。
どこからともなく取り出した巨大な剣は、鎖のようにしなりながら伸びていき、赤ゆっくり達を次々に突き刺していく。
五匹の赤ゆっくりを突き刺した剣は、メジャーが引っ込むようにシルシルと元に戻っていき、真っ直ぐと天に掲げられる。
「ああああ゛ぁぁぁぁぁ!!あがぢゃんだぢぃぃぃぃぃ!!」
「かわいいあがぢゃんになにずるのおおぉぉぉぉぉ!!」
「串団子、一丁上がりだぜ!」
「ゆ゛っ、ゆ゛っ・・・」
「おがああじゃあああん・・・たしゅげでえぇぇ・・・」
「ゆっくぢ・・・できない・・・」
「れいみゅだち・・・なにもわるいごどじでないのに・・・」
「悪いかどうかはお前らが決めることじゃあないッ! 加熱開始だぁ!」
お兄さんの叫びに合わせて剣は徐々に加熱されて行き、突き刺さっている赤ちゃんたちにも内側から火が通り始める。
「あぢゅ、あぢゅい!あぢゅいよ!!」
「いや゛ああぁぁぁぁぁ!!でいぶやげぢゃうううぅぅぅぅぅ!!」
「にゃんでおがあざんだずげでぐれないのおおぉぉぉぉぉ!!」
「じにだぐない、じにだぐないいぃぃぃぃ!!」
「おにいざん!!あがぢゃんをだずげでねええええぇぇぇぇ!!」
「いじめるのをやべろおぉぉぉぉぉ!!」
何匹かのゆっくりが、赤ちゃんへの加熱をやめさせようと泣きながら体当たりを仕掛けてくる。
「鬱陶しいぜ! 必殺、タイザぁぁーー……えーとゆっくりゲル化光線!」
巨神の両目から放たれる光線が、突っ込んでくるゆっくり達に命中した。
ゆっくり達はびっくりして立ち止まる。
「ゆびゅっ!・・・ゆ?なんともないよ?」
「そんなこうせんへっちゃらだよ!!どすまりさのすぱーくのほうがまだましだよ!!」
「しょぼいこうせんしかうてないおにいさんはあかちゃんをかえしてね!!」
一瞬怯むも、光線を脅威にならないと判断したゆっくり達は、再び攻撃を開始する。
ちなみにドスまりさといえど、巨大ゆっくり達にとってはただの矮小な生物、餌に過ぎない。
そのドスよりも更に弱いと断定した巨神に向かい、遠慮なしのタックルを仕掛ける巨大れいむ。
が……そのタックルが巨神に傷をつけることはなかった。
ぶつかったれいむの身体の方が、ぐちゃぐちゃに崩れてしまったのだ。
「ゆびゅえええええええぇぇ」
「ゆっ!?なんでええぇぇぇぇ!!」
「ゆゆぅぅぅぅぅ!!ゆっぐりじんでねええぇぇぇぇ!!」
続けて攻撃して来たゆっくり達も、巨神の足にぶつかるなり崩れていってしまう。
光線を受けたゆっくり達は、果てしなく脆くなっていたのだ。豆腐で木を倒そうとするようなものである。
「ど・・・どぼじでごんなごどにぃ・・・・」
ぐちゃぐちゃに崩れたゆっくり達は、消えゆく意識の中でお兄さんの最後の言葉を聞いた。
「お前たちを殺したのは、子を想う心だ」
「ゆっ・・・ぐり・・・」
「おがあ・・・・じゃ・・・」
「にゃん・・・・・・・で・・・・・」
「おっと、こっちもそろそろか」
そうこうしている内に、串刺しの赤ちゃん達にもすっかり火が通っている。表面を指で叩くと、コンコンと硬い感触。
死ぬ寸前に母親が無残に崩れていくのを見届けた眼球も、火が通って白く濁っていく。
饅頭の焼ける、これまた美味しそうな匂いが村を覆っていた。
実際にそこにあるのは、真っ黒焦げになった赤ちゃんゆっくり達の死体であるが。
「さて、お次は誰にしようかな?」
「ゆ・・・ゆ・・・」
「ゆっくりにげるよ!!」
巨神の暴れぶりに尻込みしていた残りの巨大ゆっくり達も、ここでようやく逃げることを選択する。
今までは強者の驕りと、無敗の人生がもたらした警戒心の喪失により、その決断に至れなかったのだ。
しかしもう遅かった。巨神が剣を一振りすると、刺さっていた赤ちゃんの死骸が五方向に飛んでいく。
逃げようとしていた残存ゆっくりの数も、ぴったり五匹。
「ゆびゃっ」
「ゆげっ!」
「ゆぽっ」
「も゛っ」
「ぎょっ」
マッハで打ち出された赤ちゃんの死骸は、巨大な弾丸となってゆっくり達の後頭部を撃ち抜く。
呻く間もなく即死。いや、生きていたのかも知れないが、顔ごと持っていかれては呻くことすら出来ないだろう。
巨神はまたもやお兄さんの意思と無関係に、剣にこびり付いた焦げ餡子をべろりと舐め取った。
こうして村を襲ったゆっくりの群れは、一人のお兄さんと巨神の手によって全滅したのだ。
勝利を見届けた村人達は、歓声を上げて巨神の足下へと駆け寄っていく。
「英雄じゃあ! 英雄の誕生じゃあ!!」
「すげえよ兄ちゃん! ごめんよ、お、俺あんなこと言っちゃって……」
「いや、良いんだ弟よ。俺もお前の言葉で目が覚めた、ありがとう。
それよりみんな、まだ戦いは終わっちゃいない! 餡子の匂いを充満させたのは、真の敵を引き付けるためだ!
そいつを倒すまで、しばらく安全なところに隠れていてくれ、頼む!」
言うやいなや、山の向こうから聞こえてくる地響き。巨大ゆっくり達の足音だ。
祝勝ムードだった村人達もざわつき出し、再びシェルターへと戻っていく。
再び村を戦場にするわけにはいかない。巨神は地を蹴り、山の向こうへと跳んで行った。
最終更新:2022年05月18日 21:50