※めーりん好きは見ない方がいいです。
後、ちーちー注意です
とある森にあるゆっくりの巣。100匹程度からなるその群れは実にゆったりとした日々を過ごしていた。
そんなある日。
「ドス~たいへんだよ!」
「ゆー? どうしたのまりさ?」
群れのリーダーであるドスの所にまりさがやってきた。何やら慌てている様子である。
「このさきのむれですぃーにのっためーりんたちをみたんだぜ! となりのむれにひどいことをしてたんだぜ!」
「ゆゆ! それはゆっくりできないね! いますぐみんなをあつめてね! あとはちかくのむれのおさたちもよんできてね!」
こうして群れのゆっくりと近くの群れの長達はドスのの元へ集まった。そして何やらゴソゴソと準備を始める。
それから二日後。森へ一つのゆっくりできない集団がやってきた。騎馬めーりんの一団である。
めーりんから進化した彼らの本能には"ゆっくり"する事は完全に消え去っており。崇拝する女神と戦いの為に常に移動を続ける
好戦的な集団であった。
スィーを巧みに操るめーりん達。その数は40匹といったところか。
集団の真ん中に居るのは、他のゆっくり達の飾りで作ったパッチワークの帽子を被るめーりん。
この群れのリーダーである。百戦錬磨の彼女は今日もゆっくり達を襲撃しようと森へやってきた。
それぞれの巣を襲撃するために、いくつかの集団に別れためーりん達は各々の目的地へと向かった。
森に入ってしばらくすると、めーりんの集団は急に止まりだした。後100mも走れば巣と思われる洞窟にたどり着くという所でだ。
そして集団から何匹かのスィーにのったゆっくりが先頭に押し出された。それはまだ幼いめーりん種以外の子ゆっくり達だった。
「ゆゆ・・・ゆっぐりざぜでぐだざい・・・」
「ありちゅたちをゆっきゅちちゃちてね!」
そんな彼らを無視して、めーりんは前に進むように目を前方へ向ける。
「ゆゆゆ・・・ゆっくりはしればいいんだね。ゆっくりはしるよ。」
逆らっても意味のない事を知っている子どもたちは大人しく従った。
まだたどたどしい動きでスィーを進める。すると
「ゆぐぐぐぐぐ!!! どうじでじべんがゆれでるのおおお!!! ゆっぐじでぎにゃぎゃ!」
急にガタガタと揺れ出したスィー。それによりバランスを取れなくなった子ゆっくり達はそのまま落下してしまった。
理由は簡単だ。そこには大量の小石が敷き詰められていたからだ。平地での移動には最適なスィーだが、こういった悪路での走行は危険だ。
むしろ歩いた方が効率がいい時もある。
「いぎゃいよ! ゆゆゆ・・・ゆっくりたすけてねめーりん! おねがいだからね!」
「とかいはのあんよがらあんこがでてるの! おねがいだからたすけてね!」
そんな話など最初から聞いていなかった。めーりんたちはリーダーを中心に何か話している。
「JAOOO! JAO!JAON!」
「J、JAJAJAO!」
「JAOOOOOOON!!!」
リーダーのめーりんにしてみればこの程度の罠は予想の範疇だった。だからわざわざ奴隷の一部を連れ出して
こうして当て馬として利用したのだ。
めーりん達は話し合いの結果、二手に別れて左右から挟み撃ちにする事にした。
このような罠を仕掛ける相手である。逃げられる可能性もあるからだ。
リーダーが率いる側が右、残りが左から攻める事にした。そうして二手に別れるめーりん達。
「ゆ! まってね! どうしてれいむたちをおいていくの! ゆっくりたすけてね! おねがいだからだづげでええええええ!!!!」
さて、左の部隊。この部隊を指揮するのはまだ若いめーりんだった。
実力あるがどうにも経験不足なこのめーりんの為に、リーダーが気を利かしてくれたのだ。
わざわざ自分を選んでくれたリーダーへの感謝と、これから始まる戦い、そして一方的な蹂躙に胸躍るめーりんであった。
めーりんと言うだけで迫害されてきた子ども時代。親を失くし後、この一団に拾われなかったら野たれ死んでいただろう。
ゆっくりするなど愚かだ。戦いに生き、戦いの中で死ぬのが本当の生物だ。
ギラギラと目を輝かせながら、めーりんは静かに巣へと近づいていく。
その時だった。
「JAO!」
突然、目の前にいためーりん達が視界から消えた。慌てて進行をストップさせためーりんは、消えた場所を確認する。
そこには落とし穴に落ちためーりん達が居た。しかもただの落とし穴ではない。
下には小石や木の枝などが大量に落ちていた。しかも石はわざわざ縦に埋めてあるのだ。石に刺さっためーりん達は苦しそうに上を見上げていた。
「JA・・・JAO! JAO!」
「JAOOOOOOON!!!!!!」
生き残った部隊はそのまま走り去っていった。めーりん達の傷はもう治せるレベルのものではない。
そしてめーりん達は戦えなくなっていったものは躊躇なく捨ていく。何故なら彼女らにとって戦えないのは恥だからだ。
それを知っているために落ちためーりん達も何も言わない。ただ己の未熟さを恥じて死を待つだけだった。
森を抜けて群れの住処の前でリーダー達と合流した。右の部隊もだいたい同じ様な状況であったらしい。
各々の被害を報告した彼らは、ふと目の前の地面の異変に気づいた。
周りの草木とは明らかに違う草が敷き詰められているその地面の一角。どうみても落とし穴だった。
まさかこんなものに引っかかると思っているのだろうか。半ば呆れながらリーダーと共に目の前の洞窟へ進んでいった。
周りにゆっくりが居ない以上、ここへ逃げ込んだのだろう。洞窟の入口の近くには石が積み上げてあったが、
別に洞窟を守っている訳でもなかった。せめてバリケードにでもすればいいのだろうに。
ゴツゴツとした洞窟も、めーりん達にしてみれば大した事のない所である。文字通りスィーっと洞窟の奥へ進むめーりん達。
そしてそのまま行き止まりまで来てしまったではないか。
「JAO? JAON! JAON!」
「JAOOOON!」
群れのめーりん達も流石にわからなかった。とりあえず洞窟から出ようという事になり、入口へと向かう。
そして入口が見えたところでそれは起こった。
「JAO!」
先頭を走っていためーりんがスィーから落下したのだ。しかもそのめーりんの頭には石が刺さっている。
そして目の前を見て若きめーりんは気づいた。入口にある石の壁と、その上からこちらを覗いているゆっくり達が。
「ゆっくりできないめーりんはゆっくりしんでね!」
そういうやいなや、口に石を含んだゆっくり達は思いっきり石を吐き出す。
やたら数が多いために、それはまるで散弾銃のようにめーりん達に襲いかかってくる。
「JAON!」
「JAOOOON!!!!!!!!!」
「JA!・・・」
次々と襲いかかる石の雨。しかしこれが通常の地形なら避けれただろう。しかしここは洞窟。
横幅も狭く悪路な場所。その上めーりんたちは大軍なのだ。回避行動は難しかった。
「ゆっくりこうたいしてね!」
「ゆ! わかったよ!」
ゆっくり達は一度石を吐き終えると、すぐさま次のゆっくりと交代する。
このとき実は石のバリケードの上から攻撃できるように、まりさやみょんなどの比較的頑丈な種類のゆっくりが踏み台になる。
そうして他のゆっくりが攻撃している間に石を補充する。
これにより断続的な攻撃が可能になった。
また、運よくバリケードまで近づくめーりんも居るが、それでもこのバリケードを突破する事はできなかった。
このめーりん。負傷覚悟でバリケードに突撃しようとしたのだが、それも失敗に終わった。
なにせ相手は石の壁。しかも裏では複数のゆっくりが壁を押さえつけているのだ。スィー体当たりでも突破する事はかなわなかった。
そうしてドンドンとスィーからめーりん達を落とすゆっくり達。打ちどころがよくて生きてる者も結構いたのだが、
そのたびに止めの一撃をお見舞いしてやった。
若いめーりんはこの状況が理解できなかった。何故自分たちが愚鈍なゆっくりに後れを取っているのか。
すかさずリーダーの命令を仰ごうと、リーダーの元へ移動しようとした瞬間、リーダーの帽子が飛んだ。
「JAOOOON!!!!!!!!! JAN! JAOOON!!!!!!!!!」
他のゆっくりが自分の指示を仰ごうとした。とりあえず無傷のめーりん達を連れて一旦下がろう。
洞窟の奥ならば奴らの砲撃も来ないだろう。しかしそれは最も愚かな手だった。
なにせ食糧も何もない状態で持久戦を挑んだのだ。その結果がどうなるかなど、あえて言う必要もないだろう。
2日後、そこには衰弱しためーりん達が居た。もう自分たちが戦えないことがわかっているめーりん達は
自決しようと決意した。若いめーりん以外のめーりんはスィーから降りると、若いめーりんの前に並んだ。
このまま轢いて貰うためだ。そして若いめーりんはその後、あのゆっくり達へ突っ込むつもりだ。
例え勝てぬ戦いでも引くわけにはいかない。逃走は誇りが断じて許されない。
「JAOOOOOOOOOOOOOOOOOOON!!!!!!!!!!!」
そうして一人のめーりんを残し全員が死んでいった。
後は自分が突撃するだけだ。敬愛する女神に祈っためーりんは全速力で入口へ向かう。
せめて一糸報いようと。その願いが叶わぬ事を知らずに。
めーりんが気がつくと、周りには愚鈍なゆっくり達が居た。そして自分が半分ほど地面に埋まっている事に気づいた。
かろうじて眼だけは埋まっていなかった。しかし振り向く事もできずにただただ、前を見るだけしかできなかった。
「あのめーりんがうわさのきばめーりんたちだね! おお、ぶざまぶざま!」
「ゆっくりしないめーりんはゆっくりしんでね! いますぐしんでね!」
「めーりんのぼうしなんていらないね! まりさがゆっくりすててくるよ!」
「むきゅん! さすがはわたしのこどもね!」
どうやら複数の仲間が同じ様な状態らしい。しかしこの光景・・・忘れる訳もない。
あの子供の頃と同じ光景だ。
「いまからどすがしゃべるわ! とかいはなみんなはゆっくりしずかにしてね!」
その声と共に、ドスの後ろ姿が急に現れた。
「ゆゆ! みんな! おつかれさま! むれをこえてのきょうりょくのおかげで、ゆっくりできないくずめーりんどもを
ゆっくりさせることができたよ! みんなありがとう!」
「ゆーーーーー!!!」などと言う喧しい声が聞こえる。
「このめーりんたちはおろかなめーりんとして、ここにうめることにしたよ! みんなでゆっくりのなんたるかをおしえてあげてね!
それからこんどおにーさんたちがきたら、みんなでおれいをしようね!」
「むきゅん! それではかいさんするわ! みんなゆっくりしていってね!!!」
「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」
まず最初に行われたのは、言葉による攻撃だった。
「すぃーにのったからってどすにかてるとおもったの? ばかなの? しぬの?」
「なにもまもれないんだねー。わかるよー。」
「れいむたちをおそうなんてばかなめーりんだね! ゆっくりしないなんでゆっくりのかざかみにもおけないよ!」
「おびゃきゃなめーりんはゆっくちちね! ゆっくちちね!」
子ゆっくりがポヨンポヨンよめーりんの頭に体当たりをしてくる。
「ゆゆ! だめだよおちびちゃん! めーりんにさわったらゆっくりできなくなるよ!」
今すぐ死にたかった。こんな饅頭どもに上から目線で何かを言われるなど、自ら死んだ方が何億倍ましな事か。
しかし動くこともできない自分にそれは無理だった。
ある程度ゆっくり達が消えると今度は残ったゆっくり達が攻撃を仕掛けてきた。わざわざみんなが居なくなるまで待っていた
連中である。やり口は口だけで済む訳がなかった。
「ゆゆ! じね! じね! ゆっくじじね!」
「ゆっへへ・・・めーりんごときがまりささまにさからうなんておろかなんだぜ!」
抵抗できないめーりんへの攻撃。噛み付きや目潰しが何度も何度も行われた。
ただただ殴られ続けるめーりん。そして
「ゆぅ・・・・・すっきりー!」
残ったゆっくり達はめーりんに向って"ちーちー"をすると、すっきりした顔で帰って行った。
もうめーりんの頭の中は狂い始めていた。ただただ相手を呪い殺すような目で睨み続ける。
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すす殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す「とかいはなありすがゆっくりのごくいをおしえてあげるわあああああ!!!」
思考の中に変な声が混じった。前には誰もいない。居るとしたら後ろだ。
「とかいはのありすはすっきりしたいのよね・・・・しょうがいないからめーりんですっきりしてあげるわ」
そういうやいなや、気持ち悪い舌の感触がめーりんを襲った。
「ベロベロしてあげるわあああああああああ!!!!! めーりんったらいがいときもちいいのねえええええええええ!!!!」
激しい嫌悪感が湧きあがる。しかしありすは止まらない。
「すりすりしてあげるわああああああああ!!!!!! ありずのごをうんでねええええええええええええ!!!!!!」
湧きあがる何か。めーりんは認めたくなかったし、認めるつもりもなかった。
こんな相手にすっきりなど。しかし体はどうしようもなかった。
「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!! すっきりいいいいいいいいいいいい!!!!」
ありすと同時にすっきりしためーりん。その頭からはすぐに蔦が生えてきた。
「ゆゆ~♪ すっきりできたわー! でもめーりんとのこどもなんてとかいはじゃないから、いらないわね~♪」
そういってどこかへいってしまった。あれがゆっくりなのだ。自分の快楽さえ達成できれば、子供ですら見捨てる。
こんな物たちと同じ種族である自分を呪った。死にたかった。誰か殺してほしい。
早く早く! 早く! 早く早く早く早く早く!!!!! 誰か殺してくれ! 誰か! 誰か!
ゆっくりなどしたくない! 名誉ある死を! 誰か!
加工所勤めの男が一人、国が所有する森へ入っていった。加工所は公的機関が運営している
そのためいくつか国の所有地を使えるのだ。この森もその一つ。ゆっくりの知能を調べるための森だ。
ここに住んでいるのは知能を大幅に上げたゆっくり達だ。野生とは比較になるまい。
しばらく森を歩くと、ドスに出会った。どうやら狩りの帰りらしい。帽子の中にはたくさんのキノコや葉っぱが入っていた。
「どうだいめーりんたちは? だいじょうぶだったかい?」
「あんなめーりんたちなんてよゆうだったよ! でもどすがいないむれは、おにーさんのさくせんがなかったらあぶなかったよ!
ありがとうおにーさん!」
「ありがとうおにーさん!」
「照れるなあ~。そんな大した事はしてないのに。」
ドスの群れへ来た。みながこちらに向かってくる。お礼をいったり、すりすりしたりと様々だ。
辺りを見回すと、一部色の違う地面があった。アレはゆっくり達の隠れ家である。
あれほどわざとらしく隠しておけば、めーりん達は落とし穴か何かだと思って通り過ぎるだろうと思ってたが
どうやら成功したらしい。これが普通のゆっくりならば意気揚々と隠れ家へと近づいただろう。なまじ強いばっかりに
裏をかかれたのだ。
「ゆゆ? おにーさん! それはびでおだね! なにかうつってるの?」
ドスが持っていたビデオカメラに興味を示した。
「見てみるかい? めーりんたちがうつっているよ。」
そこに映っているのは、何周も何周も同じコースを走らされているめーりんの姿だった。体力やスィーの耐久力を調べていた時の映像だ。
このあと、疲れ果てためーりんは運転を誤り事故死した。
「ゆゆ! このめーりんはほんとうにゆっくりできないね! こっちのめーりんはゆっくりできてるのにね!」
ドスが得意げに指した方向を見た。埋まっている6体のめーりん。その頭には蔦が生えている。妊娠したのだろう。
しかし母体はもうすでに死んでいるようだ。蔦の子供も黒ずんでいる。
「一体貰っていいかな?」
「ゆ? もちろんだよ! すきなだけもらっていってね!」
「ゆゆ・・・でもまりさがちーちーしちゃったんだぜ。たべるのはおすすめしないんだぜ。」
別に食べるつもりはない。そして食べる訳でもないのに動物のちーちーを気にするなら生物を扱う仕事などやっていない。
俺は一体のめーりんを掘り出した。その顔は恨みだけで出来ていた。
見る物全てを呪い殺すような眼だった。
しかしつまらない。
こんな眼は今まで何度も何度も、それこそ飽きるほど見てきた。種類に関係なく、周りを恨みながら死んでいったゆっくりは皆このような眼をしていた。
進化した新種ならもしやと思ったが、これもゆっくりだったという事だ。
まあこの状況で恨むなと言う方が無理な話だが。
そこいらにめーりんを捨てて俺は戻ることにした。
これでめーりん撃退のテンプレは完成した。洞窟を持たない群れもいるが、まあ落とし穴と投石を応用すればどうにでもなる。
あのめーりん達は暴れ過ぎた。ゆっくりの数を極端に減らすほどだ。バランスは常に一定に保たれるべきなのだ。
この対処法を野生のゆっくり達の間で布教すれば、被害は減るだろう。意外とゆっくり間でのコミュニケーションの輪は広い。
でなければ、まだ数か所にしか加工所がなかった時代に、全国各地で加工所が恐れられることはないだろう。
そのあたりは割と謎なのだが。まあ今は関係ない。
まあ頭の悪い個体は死ぬかもしれないが人が駆除に出るよりはよっぽど安上がりだ。
それに飼いゆっくりにまで手を出したのは愚行と言うほかなかった。人間と友好的に付き合うならその辺りも考えるべきである。
そうしてトボトボと加工所へと戻った。これからまた実験だ。もっと難易度を落としたマニュアルを作成できないか考えよう。
俺は帰宅して居間でゆっくりしようとすると、目の前にコーヒーを飲んでいるまりさがいた。
「きょうはゆっくりのごくいをおにーさんにおしえてあげるね! ゆっくりきいてね!」
れいむはというと、先日買ってやったスィーに乗っていた。
「すいすいうごくよ! すごくゆっくりしたのりものだよ!」
どっちだよ。まあいいや。とりあえずまりさのぼうしをとって、中にコーヒーを注ぎ込む。
そしてそのまままりさに被せた。
「ゆびぎゃあ!!!! おべべがあづくでばえがびえない! おにーざんだづけでええええええ!!!!」
俺は移動中のれいむの前に足を出しながら、テレビのスイッチを付けた。
「ゆぎゃあ!」っとれいむは吹っ飛び、そのまま置いてあった猫の手に刺さった。ほっぺが痛そうだ。
「いぎゃいよおにーざん! とびだしなんてしないでね! ゆっくじあやばっでね!」
このれいむは意外と我慢強い。まりさは逆に泣き虫だ。そこが二人とも可愛い。
「おお、今日のニュースは・・・何ぃ! 早苗ちゃんが引退宣言! なんで!?
アルバム出したばっかじゃん!」
大好きなアイドルの引退にショックを隠せないまま俺は寝ることにした。また明日も三人で
グダグダな毎日を過ごすのだろう。
【あとがき】
作中で名前の出ている人物は、どこぞの風祝と一切関係ありません。
by バスケの人
最終更新:2022年05月18日 22:22