人間出てきません。
あと、この船の機関士はゆっくり機関士に出てくるゆっくりです。









「臨時ニュースをお伝えします。臨時ニュースをお伝えします。大本営発表、本日二十日未明、北ゆっくり洋において、合衆連邦軍と戦闘状態にいれり。」
このニュースが、全ての始まりだった。
最初は普通の戦争だった。
しかし戦況が進むに連れ、戦争は泥沼化した。
「こちら重巡洋艦囹矛!敵戦艦ドスマリサはっけん!攻撃かいしするよ!」
「This is the super-dreadnought battleship Dosmarisa! Enemy attacked! help me!」
「敵戦闘機!p51マスタースパーク42機!直ちに迎撃せよ!」
「こちら掃海艇鞠差!右60度方向に敵魚雷艇3隻はっけん!」
「Type 2 land attack aircraft approaching! Shoot it down no matter what!」
このように、特に海戦は決着が中々つかなかった。
敵軍も自軍も戦闘機の航続距離が増えたため、
基地を攻撃する作戦も増えた。
「こちら山岳大隊大2航空基地管制塔!
敵攻撃が激しい!
直ちに応援を頼むのぜ!」
「This is Master Spark!
Bomb the enemy base!」








第一章 私と皆と


この大戦を終結させるために建造されたのが、超弩級戦艦箔零型です。
そしていま喋っている私も、この戦艦の機関士でありました。以前はお兄さんと一緒に汽車を動かしたり、航海士らいむと一緒に宇宙船に乗ったりしました。
しかし戦争が始まって、この船に載せられたのであります。
「皆!よく聞くのぜ!これからこの船は、覇戊舞諸島に突撃するのぜ!」
そう、戦況が悪くなった為、
敵に真っ先に攻撃される所に奇襲を仕掛ける事になったのです。
「ぶーぶー!」
「突撃はゆっくりできないよー!わかれよー!」
「おい、いま文句行ったやつ、前へでろ。」
そう言うと、2人は前へでた。
「文句言うならしね!」
「ぶぎゅ!」
「ゆべっ!」
「「「「!?!?」」」」
「命令を聞かないとこうなるのぜ!わかったのぜ!?」
「「「「ゆー!いえっさー!」」」」
こうしてわたしは、(半ば無理やり)乗船したのであります。








「か、艦長!航路は…?」
「あぁ!?そんなの知ったこっちゃないのぜ!航海士に聞くのぜ!」
「え、えっとそれじゃあ航海士さん…?航路は?」
「この海図を見ればわかるよ!」
そう言うと航海士は、一つの海図を取り出した。
「目標は覇戊舞諸島だから当然南の航路だよ!」
「は、はぁ…」
そう、この海図、航海士にしか分からない様な事しか書いてなかったのであります。しかも副艦長殿は海図が読めないのでありますが、その他は全て艦長を圧倒するのであります。
「なんとなくわかったよ!この航路で行くのぜ!」











「緊急事態!ドススパーク40機!こっちに突っ込んでくる!」
「This is Master Spark!
Bomb the enemy base!」
「対空戦闘よーい!」
「主砲三式弾!砲撃始めー!」
遂に歴史に残る大海戦が始まったのでした。
わー国戦闘部隊は、超弩級戦艦箔零型1隻、囹矛型重巡洋艦2隻、駆逐艦白楼3隻、それに対し合衆連邦軍戦闘部隊は、D21ドススパーク20機、p51マスタースパーク20機であります。
「右60度!砲角60度ー!」
「でいぶのゆっぐりじだあんごがあぁぁぁぁ!!!」
「捨てておけぇ!」
「次段装填!」
「Right wing hit!
Decreased engine output!」
「46糎砲!次段装填急げー!」
「右舷敵魚雷接近ー!」
「とーりかーじいっぱーい!急ーげー!」
「取舵一杯!」
「もどーせー!」
ボガーン!
「右舷損傷ー!注水急げー!」
「玉補給急げー!」
「こちら第2甲板!火災発生!直ちに消火せよー!」
「新しい目標補足!」
「その目標を正確に表示せよ!」
「左170度方向。距離300」
バチバチバチ!ボーン!
「うわぁっ!」
「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛…」
「医療班!治療急げー!」
「ぼう゛ご…ろ゛じで…」
「死ぬなァァァ〜〜〜!!!!」




「レーダー室、応答せよ!」
「つ、繋がりません!」
「な、何やってるのぜ!こうなったら、まりささまだけでもにげー」
「やめろっ!」
「ひぃっ!お、おい副艦長!おまえがおれにさからっていいわけ」
「ゆっくりしね!」
「ゆぶ!」
「お前のせいで仲間が死んでるんだ!そう言う無能はしね!」
そう言うと、他の船員も続々と艦長を踏み出した。
「しね!しね!ゆっくりしね!」
「お前のせいで霊夢たちはこんな所に連れてこられたんだ!」
「ゆぶ!ごべ!」
「死ねぇぇぇ!!!!」
「もっじょ…ゆ…ぐ…」
「ふぅ…これからは副艦長の私が司令を受け継ぐ。君たちは私の司令に従うように。」
「「「「ゆー!いえっさー!」」」」







「おい!急げ!注水ポンプを開けるんだ!」
「ゆー!いえっさー!」
プシュ!
「う、うわぁぁぁ!!!!みずgゴボゴボゴボゴボ…」
「しっかりしろー!おい、こいつを持っていけ!俺はハッチを閉める!」
「軍曹殿!そっちは危険です!」
「なぁに、問題ない。私は生まれつき水に強いのでね。」
「軍曹ぉぉぉ!!!!」
「……幸運を祈る。」
「くそ!軍曹殿は自殺でもする気か!…このやろう!いつまで寝てるんだぜ!」
「……むにゃむにゃ…あまあまこんなに…」
「はやくおきるのぜ!」
「うわぁぁ!!!!びっくりしたぁぁぁ!!!!」
「いいから甲板に戻って銃座につけ!」
「ゆー!いえっさー!」




「ゆぅぅぅ………なにが起こってるのか理解できないよ。」
「口を動かしてないで石炭を入れるのぜ!」
「ゆー!いえっさー!」
「機関長殿!第2エンジンの出力が低下しています!」
「なにをやっとるのぜーー!!!!石炭は絶え間なく入れないと出力が下がるのぜ!!!」
「機関長殿ぉぉぉぉ!!!」
「今度は何なのぜぇぇ!」
「敵魚雷によって水が浸水しています!」
「ばかもの!!!早く治すのぜ!」
「ゆー!いえっさー!」
ドガアアアアアアアアアアアンッッ!!!
「今度はなんだ!!」
「敵魚雷再度命中!しかも今度はエンジンに直撃しました!」
「おい!だれかこの中にエンジンの修理をおこなえるもの!」シーン…
「誰もいないのか!仕方ない!」
そう言うと機関長殿は、支援要請をしました。
「こちら機関室。エンジンを修理する技師がいない模様!大至急応援を頼むのぜ!」
「こちら第2艦橋!了解したよ!第2艦橋より各部隊へ!エンジン技師は至急機関室へ急行せよ!」
そういってしばらくすると、何人かがこの機関室に降りてくるようでした。どうやら、エンジン技師のようです。
エンジン技師がエンジンを一通りみて、こう言いました。
「もう、修理の仕様がないよ。エンジンまるごと交換しなけりゃ…」
私は、このエンジンが1機でも故障すると、船の速度が大幅に下がるのを一番知っていました。
しかし、ここは外洋のど真ん中。
修理部品、ましてやエンジン丸ごと何て来るはずがありません。
もう、皆が諦めました。
しかしどうやら、機関長殿だけは諦めていない様子でした。
「…たとえ沈没しても、俺はこの船に残るのぜ。」
そんな機関長殿の心構えに、私達は決心したのでありました。沈むまでこの船にいようと。
幸い、近くに駆逐艦もいるはずなので、救助はされるはず。そう思いました。
そんなことを思っていたこのときも、甲板では同胞が命を削りながら戦っているようでした。


第二章 転換点

「一等少佐殿!玉が切れました!」
「こっちもです!」
「……」
なにを思ったのか、少佐殿は一心不乱に走っていきました。そして戻って来ました。
見ると、背中、手、頭に我々の玉を持っているではありませんか。
「お前ら、玉が切れたのだろう?ここにあるぜ…」
そう言うと少佐殿は、急に倒れ込み、長い眠りに付きました。
「早く装填しようよ!敵がまた来るよ!」
「ああそうだね…」
私と、同期の上等兵は、只々撃ち続けました。敵を。
永遠に撃ち続けました。
他の仲間が次々と死にゆく中、只々撃ち続けました。
幸い、少佐殿が持ってきてくれた玉は沢山ありました。
近くの仲間は、全て死にました。
敵も、段々と数が減りました。
そして増えました。
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、
また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
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また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
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また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて
また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って、また増えて、また減って。
思えばあの時、なにも考えていなかったのかもしれません。只々目の前に来る死神を撃ち落としてきただけなのです。気づいたら、上等兵も死んでいました。
この銃座には、もはや私しかいなくなりました。
それでも、撃ち続けました。
ずっずーと、撃ち続けました。
何やら、機関室の方の出入りが増えたようです。
もう、火事すら起きません。
遂には、この甲板は穴だらけになって居ました。
弾薬がなくなったので、弾薬庫に行きました。
しかしそこにも弾薬はありませんでした。
なので、そこら辺に転がっているものを使おうとしましたが、何もーいや、死体ならありました。
どうやら、もう機銃の玉はないようです。
そう思いながら私の意識は不思議と何処かに飛んで行きました。


第三章全 すべての終わり 全ての始まり

「副艦長ーもとい、艦長殿!被害甚大です!船も傾いています!」
「ああ、わかっている。」
「艦長殿!もはや我々には主砲の玉しか残っておりません!」
「ああ、わかっている。」
もう、意味はない。そうわかってはいた。
考えるより即行動。訓練所で習った言葉だ。
しかしこんな状況では、
考えるしかなかった。
もう皆を退艦させるしかないのか。
だが、そんな事したら…
いや、もしかしたら…
でも、やっぱり…
頭はフル回転していた。
何も答えが出てこない。
「…殿!」
「艦長殿!」
「ああ、すまない…」
「もう、ここらで潮時かと…」
「……………ああ」
あれだけ考えた末、出た考えはとても短かかった。
「総員退艦せよ。」
「総員たいかーーーーんん!!!」
「わかっ…た…総員…退…艦…ふ…船を離れろおお!!!」
「さて…艦長殿…我々は…部下たちにどう責任とりますかね…?」「航海士…無粋をきくな…もう決まっているのだろう。君も…」「さぁ?なんのことやら…」
「一軍人としては…十分やっただろう…」
「ああ…やりましたね。『艦長殿』」
「それじゃあ…ゆっくりしていってね!」













終わり。

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最終更新:2023年08月04日 01:27