※チノレくさい
※虐待はあんまり無い
※リレーになると面白いような面白くないような
※色んな作者さんにごべんなさい
ここはある大学のゆっくり学部虐待科の学生が集まって作られたゆ虐サークル。
サークル棟の一角にある、抜群の防音性を誇る、通常の部屋2つ分の空間のある一室がその活動場所だった。
このサークルがここまで優遇されている理由は1つ。
この大学が日本でも珍しい、ゆっくり研究に力を入れている大学だからである。
だからと言って、サークルまで厚遇する必要があるとも思えないのだが、そうなっているものはそうなっているのだから仕方ない。
「うぃ~、さびぃ・・・」
身を縮こまらせてサークル棟の階段を駆け上がる一人の女性。
彼女は仲間からはあねきィィ!と呼ばれている。断じて「あねき」ではない。
4階に到着したところで廊下を曲がり、いつも通っている部屋の扉をノックする。
「私だけどー」
「はいよー」
けだるそうな返事を聞いてから、ドアを開け、部屋に足を踏み入れる。
すると、昨日までは置かれていなかったはずのものがそこにあった。
「お、麻雀じゃん?」
「小杉が持って来たんだよ」
「あねきィィ!もやります?」
卓を囲んでいる4人ももちろんゆ虐サークルのメンバーである。
小杉と呼ばれた男性は難しい顔をして頭をかきむしりながら牌と睨めっこしている。
彼の隣で平和そうな笑顔を浮かべているのは数少ない女性サークルメンバーの公馬 紀乃、通称キノ子。
それから中国からの留学生の白 頭翁、またの名をムクさん。
そして、王者の威厳を漂わせて、悠然と構えているサークル棟清掃員のおっちゃんこと、大貫さん。
「後でやらせてもらうよ。で、いくら?」
「お金はかけねぇよ。赤ゆっくりを賭けてるんだ」
「何、負けたら公開ゆ虐でもさせられんの?」
「Exactly」
喋りながらもコートを脱ぎ、室内を見渡すあねきィィ!
そこでようやく、自分の足元で一人の男性が体育座りをして落ち込んでいることに気がついた。
しかも、かなりいかつい男である。
「おわっ!?・・・なんだ、玉男か」
「うん、玉ちゃんだよ・・・」
「やべでえええええ!?」
体育座りのまま、ちょっとだけ涙目になりながら一匹の成体れいむを執拗にこねくり回している。
散々こねくり回され続けたらしく、れいむは既に完全な球体に近い形になっていた。
「何で落ち込んでる?」
「麻雀のルールがわからないよー」
「・・・そうか」
一旦、子ゆっくりをこねくり回すのをやめた玉男は成体れいむから手を離す。
それに気付いた成体れいむは「ゆっくりにげるよ!」と頑張って跳ねようとするが、微動だにしない。
というか、完全な球体になったせいで、地に足が着いていなかった。
「どほぢでにげでないのおおおおおおおお!?」
「・・・面白い苛めだな」
そう呟きながら、玉男の脇を通り抜け、部屋の奥へと歩いてゆくあねきィィ!
その先には「参加確認ゆ!」とかかれた張り紙と、動けないように足を焼かれた子ゆっくりが置かれていた。
適当な紙を取り出し、そこに日付を記入し、備品の爪楊枝にセロハンテープでくっつける。
そしてそれを、額に「あねき」とラクガキされた子ゆっくりの頭に突き刺す。
「ゆびゃああああああああああ!?」
「出席かんりょー♪」
「ちーすっ!」
作業を終え、今日の参加者が今部屋にいる面子以外にも2人おり、
その面子がゆっくりレイパー、Y・Y(無論あだ名)であることを確認しているとまた一人部屋に入ってきた。
その人物は背の高い男性で、仲間内ではバスケと呼ばれている。
彼も、あねきィィ!と同じようにコートを脱ぎ、麻雀中の連中や玉男と二言三言会話した後、参加確認を済ませる。
それから、玉男と一緒に彼のお手製のボールを引っ掴んで、バスケをやりに外へと出て行った。
「あいつら元気だなぁ・・・」
「・・・大貫さん、アンタが最強だよ・・・」
「むく~ん・・・」
ようやく麻雀が終了したらしい。
勝敗は訊くまでもないのであえて気にせず、あねきィィ!は部室備え付けの“ゆーくぼっくす”の電源を入れる。
ゆーくぼっくすとは、リモコンのスイッチを入れることで眠っているゆっくりに備え付けられた装置から電流を流すものだ。
そして、その電流を喰らったゆっくりは、すぐさま歌いだす。そういう風に躾けられたゆっくりなのだ。
もちろん、サークルメンバーのお手製である。
「ムクさん、ゆ虐はいいから飲み物かってきてくれんか?ワシは緑茶で」
「紀乃はコーラ~」
「俺はコーヒーな」
「私はカフェオレで」
「あねきィィ!さんは参加してないでしょう?」
「まあまあ、いいじゃん。どうせついでなんだし」
「むっくりりかいしたよ・・・」
そんなやり取りの後、お金を受け取ったムクさんはしぶしぶと言った様子で飲み物を買いに行った。
彼が出て行くのを見届けたあねきィィ!はゆっくり保管ロッカーの1ブロックを開け、そこから成体まりさを取り出した。
彼女を早くも第2ラウンドを始めようとしている3人の輪の中に放り込む。
「まだ気分が乗らないから、そいつを代役に立てとくよ」
「りょーかい~」
「負けたら赤ゆ虐待だから・・・・・・」
呟きながら、さっきまりさを引っ張り出したロッカーの中を見る。
そこでは4匹の赤ちゃんゆっくり、れいむとまりさが2匹ずつ、が無邪気に笑いあっていた。
今、母親がわが子の命を懸けた、勝ち目の無い戦いに挑んでいるとも知らずに。
「負けたら、そいつがこの子らアレするのか?」
つづくかどうかは分かりません
最終更新:2022年04月15日 23:44