モグワイという可愛らしい生き物が居る。
しかしこの生き物を飼うには守らなければならないルールがある
1.光に当ててはいけない。太陽光線に長時間当てていると死亡してしまう。
2.水をかけたり、濡らしてはいけない。急激に繁殖してしまうからだ。
3.真夜中に食べ物を与えてはいけない。
これは絶対に守らなければならないルールである。何故なら凶暴な『グレムリン』へと
変態するからだ。
自宅に帰ると一匹のゆっくりれいむが居た。
どうやらテレビに夢中になってるようで、こちらに気づいていない。
帰ったばっかで空腹状態!の俺は無視して飯を食べることにした。
そして二時間半後、一応念のため言っておくと真夜中である。
風呂から上がると、あのれいむがこっちを見ていた。
「どうしたんだ? そこのゆっくりれいんむ。」
「れいむはれいむだよ! そしておにーさんにおねがいがあるんだよ!」
何故に『そして』に繋がるかは全くの謎だが、とりあえず話を聞こう。
「れいむをぐれむりんさんにしてね!」
「・・・・は?」
グレムリン・・・心当たり多すぎてどのネタなのか全くわからない。
いやまて、さっきこいつはテレビを見ていた。そして今日は金曜日。
「映画のグレムリンか?」
「そうだよ!」
「・・・訳を聞こうか」
とりあえず落ち着くためにコタツに入り蜜柑を頬張る。するとれいむは蜜柑を無視して
自らの野望を話始めた。
「れいむたちがぐれむりんさんになったら、にんげんさんをやっつけられるよ!
もうおやさいをひとりじめになんかさせないよ! だかられいむたちをぐれむりんさんにしてね!」
まず頼む相手を確実に間違えている。そしてそのような生命の樹形図を弄るようなマネは普通はできない。
しかしこの男は違った・・・
「まあできるけどさ・・・モグワイしか無理だぜ? いいの?」
「ゆゆぅ・・・ならそれでいいよ! そのあとにぐれむりんさんになるから!」
「さいですか。後もう一つ。俺は不器用なんでこの世の全てのゆっくりが同じ様になるがいいのか?」
「あたりまえだよ! みんなでちからをあわせてにんげんさんをたおすんだよ!」
成程。こいつの覚悟は本当のようだ。ならばやってやろう。
「わかった。ならばまずはこの輝くトラぺゾヘドロンの中にゴーしたまえ。」
そうして俺は目の前に黒いケースを用意した。光を一切通さない優れものである。
「ゆっくりとびこむよ!」
ちょうどいい大きさだったようで、れいむはすっぽりとケースの中に収まった。
そして蓋をすると、ぼろいローブに身を包み、準備を終え、ついにれいむを進化させることにした。
「では・・・・ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと んがあ ぐあ なふるたぐん いあ くとぅぐあ!」
力の限り大声で呪文を叫ぶ俺。すると、ケースが突然ガタガタと揺れ出した。
「ゆぐうううう!!! みなぎってきたよおおおおおおおおおおおお!!!! んほおおおおおおおおおおおおおお!!!
もえるよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
かなりキモいが我慢すること5分。揺れが収まった。
「ゆゆー♪ あたまがとってもすっきりー♪」
嬉しそうだ。
「そうか。」
疲れているので返事も適当である。
「ゆゆ! おにーさん! ゆっくりしないでごはんをちょうだいね! いまたべればぐれむりんになれるよ!」
「よし寝るか。」
その後、男は3つのルールをキッチリと守り、れいむが死ぬまでの三か月
立派に虐待しきった。
ルールは守るもの。社会に出るならば当たり前のことである。
~~余談~~
森の奥の洞窟の中から声が聞こえてきた。
「ゆっくりしていってね!!!」
誰もいないのだが、とりあえずまりさは大声で、自分がゆっくりしていることを周りにアピールした。
「ゆっくりごはんをとりにいくよ!」
そうして朝のご飯を取りに外へ出かけ・・・・
「ゆぎゃあああああああああああああああ!!!!!」
その日、とある一匹を除き、世界中のゆっくりが死んだそうだ。
後におにーさんがゆっくりを復活させる為に聖杯戦争に臨むのだが、そんなものは書きません。
【あとがき】
アレさんからのお題「グレムリン(映画)」です
確かこんな感じでしたよね。
ごめんなさい。調子に乗りました。
反省はしてるので跳満はかんべんしてください
最終更新:2022年04月17日 01:27