ゆっくりいじめ小ネタ363 生ゴミジュースれいむ

生ゴミジュースれいむ


れいむのいる部屋の戸が開いた。

「おはよー」

「ゆゆっ!ごはん!はやくしてね!」

男が部屋に入ってくると、れいむには金属の管が見えた。
この管を通して餌をもらっているためにすぐに反応する。

床を汚されたくないので彼はこれで流動食を与えているのだ。

「はい、いただきますして」

「いただきます♪」

「よくできました」

彼は笑顔で答える。

れいむは管をくわえる。

すると彼は管に餌を流し込んだ。
このれいむにとって適正の量だ。

れいむはこの流動食をとても気に入っている。

「む~しゃ、む~しゃ、しあわせ~♪」

結果こうして喋ってしまうため、結局床は汚れてしまうのがキズだ。

「れいむ、食事中に喋っちゃダメだってもう何度も教えたよー」

「ごめんね、おにいさん!」

「うん。いいよ、ちゃんとごめんなさいできてれいむは偉いね!」

「ゆぅ!うれしいよ!」

しかし床はどんどん汚れていく。

「ゆう~!ごちそうさま!」

「ま、本当は全然許してないので」

「ゆ!?なにかいった?」

――夕方

「さて、れいむ、御飯だよ」

今度は蛇腹になっている金属性の管を用意してきた。
その先にはポンプが付いており、中に食糧が入っている。

先ほどとは少し様子が違った。

れいむは元気一杯に小さな体を跳ねさせ、男に向かって来る。

「ごはん、ごはん!はやくたべさせてね!」

れいむはいつものように管の先をくわえようとすると、男はそれを遮って小さな皿を出した。

「ちょっとまってね、これをお口に入れてね」

「ゆゆ?おさらさん?」

「うん、そうだよ、れいむは賢いね!」

男はれいむに満面の笑みで答える。れいむも破顔する。

「ゆへへ!おにいさんにほめられちゃった!」

皿の真ん中には管がハマるくらいの穴が開けてある。
彼が組み合わせるとすっぽりと入り、カチリという金属質の音がした。

興味深げにそれを見ている拳大のれいむの口に入れる。
皿の大きさは直径3cm。

れいむのくちびるの内側は皿に占拠される事になり、ろれつが回らなくなった。

「ひゅぅ?」

流石におかしいと思ったのか、くぐもった声で彼に違和感を訴える。

「ひゅ!ひょっほおはひいよ!おひいはん!」

「いや?おかしくないぞ。御飯食べたいだろ」

「ひゅ!そうはへ!ひゅっひゅひゅ~♪」

この状態でも小さなれいむはまともな御飯が食べられると思っているようだ。

彼の言葉に疑いを持たず、笑顔で飛び跳ねる。

「じゃあ、いただきますだよ!」

「ひははひは~ふ!」

彼がボタンをポチリと入れる。するとポンプが振動し、食糧を送り出し始めた。

「ひゅ!?ひゅぼぉおおおおおおおおお!!!!!!!」

もの凄い勢いで。

「ひょっ!ひょりいは!」

お兄さん、と呼ぼうとしたのだろうか、もう声にならない。

しかも内容は生ゴミを粉砕した生ゴミジュースだ。
異様な味と量でれいむの顔は見る見る内に赤を通り越し青くなっていく。

「~~っ゛~ぎょぼっ゛!!!!!」

彼はれいむを、捨てようと思っていた水槽の中に安置した。
管は水槽の天井に作った穴から通す。床を汚さないようにするためだ。

ポンプと蛇腹の管、水槽は一つの装置になった。

その振動に体が微妙に震えながらも、れいむは彼に何かを訴えようとしている。

「流石れいむ!生きてる価値のないゴミ!あはははは」

彼の笑い声が聞こえたのだろうか、れいむは涙を流し始めた。
頬が生ゴミで一杯になっているが、皿が逆流を止めてくる。
強度の弱い部分がメリメリと広がってくる。

「びゅぼぉ!!!!!」

「もう声になってねぇって。助けてないからね。だってお前毎日家の床汚すんだもん」

「ぼびいばん!」

「まだしゃべれんの?でも元々殺すつもりで飼ったから。諦めて」

「ぼばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

「うっわ、きんもー」

「びべぇえええ!!!!」

結果球形の物体になると、目がはじけ飛び、中から生ゴミジュースがあふれ出した。

ビクン、ビクン、と痙攣しているが、まだ生きているようだ。

眼窩からはジュースがジョロジョロと流れ落ちてくる。

「まだ生きてんのかよ……」

彼は長靴を履くと、水槽の天井を外し、れいむを踏み潰した。

柔らかい体の中で皿が割れる感触がする。

「お゛ぎょろ゛!?」

「凄い生命力だな」

「ぉ、に……ざ……」

れいむは眼が無く、顔も粉砕された状態で喋り始めた。
声は皿がなくなった事でくぐもってはいないが、破壊されているせいで今度は聴こえ辛くなっている。

「おに……ざ……だんで……ごんな……」

「ゴミは死んでろよ」

「ゆっ……がな……じい……よ」

「そうだねぇ。お前みたいなゴミを片付けないといけないかと思うとホントに怖気が立つよ」

「ゅ……ゅぇぇん……」

「泣いても何もでねぇよ!誰も助けてくれねぇよ!バカバカバーカ!うはははは!」

「ぉに……さ……」

れいむは水槽の外にある彼の足にすりよろうとした。

壊れた体で水槽の中をずりずりと動く。
餡子がはみ出て、水槽の壁に弱弱しくぶつかる。

その様子に、彼は形容しがたい物を感じた。

「すーり、すり、しちゃぃょ……」

「は?え?」

「すーり、ずり、じぢゃぃ……」

「な、なんで!?」

「だっで、おに……ざん、は、れー、む、の……おどーじゃ……ん」

「ちょ、まて!なんで、お父さん……?」

「おに……ざん、に、おどーじゃん、で、いっだら、ぎらわれ、るっで、おもっだ……がら」

「な、なんで」

「も、もど、ぃ、ぃっしょに……ごは、ん……だべだがっだょ……ぃ、ぃっじょに……ぉさ、んぽ……じで……ゅぐ、ゅっぐり、ぉに、ぉどー……じゃん」

「ちょっとまて、どうして」

「だぃ…じゅぎ……」

れいむは事切れた。

「な、なんだよ、お、俺がお父さん?何っ、ハッ、何言ってんの?ゆっくりの分際で!何言ってんの!?俺、お前を殺したんだけど?殺したのに俺を求めたの?バカじゃないの?ねぇ!何とか言えよ!なぁ!!!!!」

彼は水槽を蹴飛ばすが、れいむはそれに沿って水槽の中をただズルズルと滑るだけ。

部屋の中には生ゴミの臭いが満ちていた。

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最終更新:2009年02月21日 23:58
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