今、小学生の中でものすごいブームとなっている遊びがある。
その名も『ゆっくりバトル』
とある公園…。
ここでは捨てられていたらしきテーブルの周りに小学生達が集まっている。
「じゃあ、俺はこのチビまりさでいくぜ!!」
「俺はチビれいむ!!」
少年達は虫かごの中からそれぞれゆっくりを取り出すとテーブルの上に置いた。
「ゆゆ!! はなちゅんだじぇ!! じじい!!」
「おちょらをちょんでりゅみちゃい~!!」
暢気なものだ、ゆっくりは。
まりさを出した少年の方が2匹のゆっくりに語りかける。
「お前ら、勝った方にはあまあまをやろう。だが負けたほうは殺す。」
「ゆゆ? あみゃあみゃはまりちゃさまのもにょなんだじぇ!!」
「ゆゅーん!! らんぼうはいやだよ!!」
れいむの方は戸惑っているようだ。
まりさは・・・、まりさ様々と言ったところか。
「じゃあいくぜ!! ファイトッ!!」
3人目の少年が手を振り下ろす。
「あみゃあみゃはかっこいいまりちゃさまもらうんだじぇ!!!」
れいむは動かないがまりさはれいむに体当たりを仕掛ける。
「ゆぎゃ!! いちゃいい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」
この籠の中のゆっくりは裏山から少年達が親を殺して持ち帰ってきたもので、大事に育てられていた。
そのため、痛みなど初めてだったのだろう。体当たり程度なのに大泣きだ。
「ゆ゛る゛ちちぇえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ!!
ら゛ん゛ぼう゛はや゛め゛ちぇえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ!!!」
「へへ!! まりちゃちゃまのあみゃあみゃのためにぎちぇいになるんだじぇ!!!!」
逃げ回るれいむ、追いかけるまりさ。
少年達からもそれぞれに応援の声が聞こえる。
「おぉー!! 行け行けまりさ!!」
「逃げ切れ!! れいむ!!」
そして、れいむは机の角に追い込まれてしまった。
ここから赤ゆっくりが落ちたらひとたまりも無いだろう。
「れいむッ!! ちぬんだぜ!!!」
まりさの渾身の体当たりがれいむを襲う。
だが、れいむはとっさにしゃがんだ。
「ゆっくりしゃがむよ!!!」
「・・・ゆへ?・・・・・ ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!」
れいむがしゃがんだ事によってまりさは机から落ちる。
先ほどにも述べたが『ひとたまりも無いだろう』。
「ぴぃい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛・・・・・・・・・ ゆびゅッ!!!」
まりさは口から餡子を吐き出しピクピクしている。
どうやら命は取りとめたようだ。
「あ゛・・まあ゛・・ま・・・・! ま゛り・・・・ぢゃ・・・・・・さ・・ま゛の・・・・あ゛まあ・・・・゛ま・・・ッ!」
そこまでしてあまあまが欲しかったのだろうか。
恐ろしい生物だ。
決着は着き、勝者は運よくれいむとなった。
れいむを使った少年は満足そうだが、まりさを使った少年は不満足そうだ。」
「ちっ!! 糞まりさが!! 使えねーな!! 死ね!!」
そういうと彼は靴でまりさを潰した。
「ゆぶゃッ!!!」
短い命だった。
「ゆゆ!! かったよ!! じじいどもはあまあまをさっさとよこしてね!!!」
ゆっくりはすぐ調子に乗る。
それがまた面白いのだが。
「うるさい、死ね。」
「ゆびょぃッ!!?」
れいむを使った少年はれいむを踏み潰す。
この『ゆっくりばとる』のゆっくりは基本使い捨てなのだ。
今日も公園にゆっくりの悲鳴が響き渡る。
完
あとがき
なんかアイデアは思いつくのですが、それを上手くまとめることができないのですよねぇ・・・
作者:きよ
最終更新:2009年05月30日 23:54