ゆっくりいじめ小ネタ527 寄生

寄生




今夜、麓の小さな洞窟でゆっくり同士の愛の営みが行われた。
普通のゆっくりによる普通のにんっしんっ!
ただ一つ違ったのは、まりさはゲスだったのです。

「んほぉぉぉぉぉ、すっきりぃー!」
「すっきりー!」



数日後



「だいぶおなかがおおきくなってきたね」
「まりさ様に似て凄く可愛い子なんだぜ!」

珍しくまりさが母体、しかも胎生での妊娠のようです。

「ゆふーん、でもれいむににてやさしいゆっくりになるよ!」
「そうなんだぜ、ところでれいむ、おちびちゃんがお腹を空かせてるんだぜ?」
「ゆゆっ!ごめんねきがきかなくて、すぐにとってくるよ!」

れいむは餌を取るために外へと駆け出していきました。

「むーしゃ、むーしゃ、むーしゃ、むーしゃ!」
「ま、まりさ!むーしゃむーしゃしすぎだよ!れいむのぶんもちょうだいね!」
「しょうがないんだぜ、おちびちゃんがもっといっぱい食べたいって言ってるんだぜ?」
「そ、そうなんだ……じゃああしたはもっとたくさんとってくるよ」

そうしてれいむは次の日も、その次の日も沢山の餌をとってきました。

「むーしゃむーしゃ……ゆぅ、またヨモギなんだぜ」
「いまはむしさんもすくないんだよ、わがままいわないでね!」
「おいおい、まりさを怒っても困るんだぜ、お腹の可愛いおちびちゃんが不満を言ってるんだぜ?」
「ゆっ!?」
「れいむは聞こえないんだぜ?お腹のおちびちゃんが『はちみつ食べたいよー!』って騒いでるんだぜ」
「ゆふぅ……」

そして翌日。

「しっあっわっせぇぇえええええええええええええええええ!」
「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛……」

そこには蜂蜜を頬張るまりさと、虫刺されでとてつもない顔になったれいむの姿がありました。

「ゆふぅん♪久しぶりにゆっくりしたんだぜ、『お腹の』おちびちゃんがだぜ」
「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛、よがっだね、ゆっぐりじでね?おぢびぢゃん……」
「ゆっ!」

れいむがまりさのお腹に顔を近づけると、まりさはすっと離れていきました。

「まりさ?」
「今のれいむのお顔は半端ないんだぜ、そんなんじゃおちびちゃんの胎教に影響がでるんだぜ!」
「そ、そんなことをいわれても……」
「その腫れが引くまでは近寄って欲しくない……っておちびちゃんが言ってるんだぜ、おちびちゃんが!」
「ゆぅ」



それからもれいむの献身的な努力もあり、まりさは非常にゆっくりしていました。
そして出産の日。



「ゆぎぃいいいいいいいいい!」
「がんばってまりさ!ゆっゆっゆーだよ!」
「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛ぅぅぅぅぅ、うばでるううううううう!」

ポーンっと軽快な音とともにソフトボール大のゆっくりれいむが誕生しました。

「ゆひぃいいいい、れいむににてかわいいこだよぉぉぉぉおおお!」
「おかあさんたち、ゆっくりしていってね!」
「ゆふぅ……ゆふぅ……」

その夜、れいむは今までの苦労を吹飛ばすかのように、子れいむと一緒に過ごしました。



「おかーさん、ゆっくりおはよう!」
「ゆ!おちびちゃん、ゆっくりおはよう、きょうからいっしょにゆっくりしようね!」
「うん! あれ?まりさおかーさんは?」
「ゆ!?」

子れいむの指摘を受け、辺りを見渡しますが、何故かまりさの姿はありませんでした。

「ゆぅー?ゆ!ずっとおうちでゆっくりしていたから、きっとおさんぽにいってるんだよ」
「ゆーん、れいむもいっしょにいきたかったよー!」

まりさが一人で散歩に行っていると言われ、親と一緒にいたい子れいむは洞窟内でぽいんぽいんと地団太を踏みます。

「ゆふふ、あとでおいかけようね、でもまずはあさごはんをたべようね!」
「あさごはん!ゆっくりしていってね!」

そう言って貯蔵庫に朝ご飯を取りに行くれいむ、しかしそこで驚きの光景を目撃します。

「ゆゆゆゆゆゆー!どぼじでごはんさんがないのぉぉぉぉぉおおおお!」

母の叫びを聞き、子れいむも大急ぎで貯蔵庫に駆けつけました。
しかしそこにはどう目を凝らしても食料は一切残っていませんでした。

「ど、どぼじで……ここにはれいむたちがいるからだれもはいれないのに……」
「おかーさん、ここのかべさんをみて!」
「ゆ!?」

そこにはゆっくりに伝わるゆっくり文字で走り書きが残されていました。


『おちびちゃんがまりさじゃなかったのでそだてるのめんどうなんだぜ、れいむはこそだてがとくいでしんぐるまざーがすきだからちょうどいいんだぜ?』


「ゆぅうううううううううううううう!!!!???」
「ゆーん、まりさおかーさーん!!」

洞窟内には捨てられたれいむ親子の叫びがいつまでも響いていました。






「ゆふぅん、やっぱりれいむと一緒になるとゆっくりできるんだぜぇ~でも本当ににんっしんっ!したのは焦ったんだぜ」

このまりさ、れいむ種の家族愛に目をつけて寄生するゲスまりさだったのです。

「でもおちびちゃんがまりさと同じなら、子育てもちょっとは考えたけど、れいむじゃあ育てる気が起きないんだぜぇ~」

こうしてまりさは次の寄生先を探すのでした。


おしまい☆





※登場ゆっくりでゆっくりできなかったゆっくりは好きにして頂いて構いません。


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最終更新:2011年07月31日 16:21
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