「ちょっと計算問題しようか。
どのくらい桁が大きくてもいい、なんでもいいから自然数を思い浮かべてくれ。
もしその数が偶数なら半分に、もし奇数なら三倍して一を足す。このルールを繰り返すと、どんな数でも一になるんだとさ」
「ゆゆっ、ここはひろいね!」
「ゆっきゅりできりゅね、おきゃーしゃん!」
三倍して一を足す。70匹。
「むぎゅっ!?」
「せまいよ! あっちいってね!」
「れいむこそあっちいくんだぜ!」
「らんしゃまどこぉぉぉ!?」
半分にする。35匹。
「ゆぅぅ……ひどいめにあったんだぜ」
「ここはとかいはじゃないわ!」
三倍して一を足す。106匹。
「せまいよー! わからないよー!」
「むぎゅぅ……」
「んほぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ぎゃあああああ! ありすがれいぱーになったんだぜぇぇぇぇぇ!?」
「おきゃーしゃんどきょなにょぉぉぉぉ!」
「おちびちゃんどこ……ぶげっ」
「うるさいよ! せまいんだからしずかにしてね!」
半分にする。53匹。
「ゆぅぅ……あやうくれいぱーにはらませられるところだったんだぜ……」
「おちびちゃんどこなのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「おきゃーしゃーん!」
三倍して一を足す。160匹。
「…………!!」
「ぅ……ぇ゛……」
「……ゅ……!」
「っ…………」
「すっきりぃぃぃぃ!!」
「!?」
「!?」
「!?」
「!?」
半分にする。80匹。
「ゆぅぅ……れいぱーありすに、おかされちゃったんだぜ……」
「せまいよ! れいむはみぼうじんなんだからやさしくしてね!」
「むきゅっ……むきゅっ……」
「このぱちゅりー、しにかけてるんだねー……わかるよー……」
半分にする。40匹。
「ゆふふっ! すっかりひろくなったよ! みぼうじんのやくとくだね!」
「……あのれいむ、ぜんぜんとかいはじゃないわ」
「ありす、まりさとありすはぜったいにはなればなれにならないぜ」
「わかってるわ、だーりん!」
「しにかけのぱちゅりー……つれていかれたんだね、わかるよー……」
半分にする。20匹。
「いなかもののれいむがつれていかれたわ! それにとってもひろくなったわ!」
「ここはもうありすとまりさのまいほーむなんだぜ!」
「むきゅー、おあついわね……」
「おきゃーしゃん……どきょなの……」
「みょーん……」
半分にする。10匹。
「どんどんひろくなっていってるぜ!」
「さいこうね、だーりん!」
「おきゃーしゃん……」
「みょーん」
半分にする。5匹。
「どぼじでだーりんをづれでいぐのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
三倍して一を足す。16匹。
「ゆぅぅ!? どぼじでだーりんどのあいのずがぜまぐなっでるのぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「あのありすはゆっくりしてないね」
「おお、みにくいみにくい」
「うるざい゛ぃぃぃぃ! だーりんをがえぜぇぇぇぇぇぇぇ!!」
半分にする。8匹。
「みにくいありすがつれていかれたよ!」
「ここならいくらでもすっきりできるね、れいむ!」
「ゆゆっ、はずかしいよ、まりさ……ほかのゆっくりがみてるよぉ……」
「おきゃーしゃーん……」
「むきゅっ、だいたんね」
半分にする。4匹。
「すっきりー!」
「すっき(ry」
「おきゃぁしゃぁぁぁぁぁぁぁん! ゆあぁぁぁぁぁぁん!」
「…………」
「……うるさいよ! れいむとまりさのすっきりーをじゃましないでね!」
「いくらおちびでもゆっくりさせなくするよ!」
「むきゅー……」
半分にする。2匹。
「ばりざぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! ばりざをづれでがないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ゆん……ゆん……おきゃーしゃぁん……」
半分にする。1匹。
「へー、本当に一になっちまった。面白いな」
「たとえ億の桁だろうと同じ結果になるよ。面倒くさいからやらないけどね。
これの面白いところは、ルール自体は簡単だけど、これ、数学的に証明出来ていないんだってさ」
「マジで?」
「うん。もし証明できたら賞金とかもらえるらしいよ」
「ほう」
「おきゃー……しゃん……」
「……で、そこの一匹だけ残った赤ゆっくりはどうすんの?」
「わがままに育てる。んで、虐待する」
「……物好きだねぇ」
最終更新:2011年07月27日 23:34