ゆっくりいじめ小ネタ550 ゲスの制裁を眺める

ゲスの制裁を眺める





「れいむ、あそこの畑から野菜を取って来い」
「ゆゆ、そんなゆっくり出来ない事はしたくないよ!」


れいむは頬を膨らませ、拒絶の体勢を取る。
すると男は右手に掴んだ子ゆっくりを見せつけた。


「おかーさん……」
「じゃあこのおちびちゃんは木っ端微塵の刑だな」
「ゆぐっ!?」


男が右手に力を加えると、子れいむの顔が波打ち状に歪んでいき、ゆっくりしていない苦悶の表情をあげた。


「お、おぎゃーじゃぁ、ぁ、ぁ、あ……」
「まってね、やめてね!おちびちゃんに酷い事をしないでね!」
「じゃあ……わかってるな?」
「ゆっ……ゆぅ」





ある農村の畑





れいむは男に言われた事を思い出していた。
  • 畑に入ったら野菜を一口だけ齧っては次を食べる事。
  • 人間が来たらおうち宣言をする事。
  • 人間に対して威嚇を行い、罵倒する事。


実行すれば自分の末路はどうなるか想像だに容易い。
しかし断ったり、指示に背けばおちびちゃんはずっとゆっくりさせられるだろう。
れいむは意を決して畑に入り、野菜を齧り始めた。


「ゆっ……むーしゃむーしゃ、ふし…………しあわせー……」


味は最高、すぐにでもしあわせーと叫びたいれいむであったが、野菜を食べると言う事がどう言う事か理解しているため、しあわせにはなれない。
しかししあわせーと叫ばなければならない、そうしないと子供が潰されるから。


(ちっともしあわせーっ!じゃないよ、こんなのゆっくりできないよ……)


食べると殺されるのもそうだが、人の物を盗む事がどんなにゆっくりできないか、れいむのゆん生はそれを覚えるに十分なゆん生だった。


「そんなのゆん生の末路がこれなんだね……ゆっくりしてなかったよ」


野菜を齧りながら今までのゆん生を思い出す。

姉妹はれみりゃに襲われ、一匹も残っていない事。
一匹だけ残ったために両親の期待、可愛がりは普通のゆっくり以上で、その重圧に耐えかねた事。
「れいむはゆっくりしたいんだよ、どうしてれいむにかまうの!このくそばばあ!」あまりの過保護に耐えかね、唯一の母親を罵倒した事。
その母親に謝る前に、ゲスに襲われて、謝罪する事すら出来ずに母はずっとゆっくりしてしまった事。


「せめて……お母さんに謝りたかったよ……」


れいむの頬を一筋の涙が流れる。
野菜が美味しいからではない、ただ一言、お母さんに謝りたかった。
そんな時、れいむの背後から地響きが起こった。


「何やってやがるこの饅頭がぁぁぁぁぁ!」
「ゆゆっ!?」


畑の持ち主が鍬を振り上げて走ってきた。
その形相は何を言っても聞いてくれはしないだろう、いや聞いてくれないのは謝罪だけ、これからのれいむの発言だけはしっかりと聞こえるだろう。
怒っている人間とはそんなものだ。


「こ、ここは……れいむのゆっくりぷれいすだよぉ……ゆっ、ゆっくり、ゆっくりしな、しないで……」
「あぁん!?」


ごめんね、おちびちゃん。
お母さん、あの時は酷い事を言ってごめんなさい。
きっとれいむは罰が当ったんだね。
畑のお兄さんもごめんなさい、おやさいさんを勝手に食べてごめんなさい。


「でていってね!!」
「死ね」


れいむのゆん生は、ただの一振りによって終焉を迎えた。









畑から離れた木陰にて。


「ふぅ、やっぱりゲスの制裁なんて見てても面白くねーな」
「ゆっ、ゆっ、おきゃぁさぁぁぁぁぁぁぁぁああああん!!」
「ああ、ここにゲスの子供もいたな?」
「ゆっ!れーむもおきゃーさんも、げすなんかじゃないよ!げすはおにーさ、ゆぴッ!!」
「あーあ、手が汚れちゃったよ、勘弁してくれや……」



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最終更新:2011年07月28日 03:58
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